福岡市 福岡市地下鉄「高速鉄道3号線(七隈線)」の延伸 「博多駅(仮称)」はこうなる!

-高速鉄道3号線(七隈線)-
福岡市地下鉄の「高速鉄道3号線(七隈線)」は、福岡市西南部地域の慢性的な交通渋滞を緩和し、効率的で利便性の高い公共交通体系の確立を図るとともに、均衡あるまちづくりを推進するために計画されました。
2005年2月3日に、「橋本駅~天神南駅」間を開業し、残る都心部区間について、交通対策特別委員会を中心に総合的な調査・検討を行い、「天神南~博多駅ルート」の事業化に向け取組を進めることとなりました。
引用資料 福岡市交通局 → 七隈線延伸事業
なお、「天神南~中洲川端~ウォーターフロント」及び「薬院~博多駅」の2ルートについては、将来的なまちづくりの進展などを見据えて、長期的視点に立った検討を行うこととなっています。
● 博多駅の拠点性の急激な上昇
私は福岡市に転勤で1997年に半年くらい住んだ事がありますが、その頃は西鉄の金城湯池である「天神地区」の存在感が圧倒的で、博多駅は新幹線がある駅という感じでした。
しかし、「札幌市、名古屋市、京都市、広島市」と同じように既存の繁華街から、JRの拠点駅に急速に街の中心部が移動しつつあります。
2011年3月3日に開業した「JR博多シティ」が決定的でした。「高速鉄道3号線(七隈線)」も博多駅に接続しないままでは中途半端な路線になってしまいます。
それにしても私が住んでいた18年前には、まさか博多駅周辺がこんなには発展するとは夢にも思っていませんでした。
七隈線延伸事業の概要
◆ 延伸区間-天神南駅~博多駅(仮称)
◆ 建設キロ-約1.4km(営業キロ約1.6km)
◆ 建設費-約450億円
◆ 利用人数-延伸区間で約6.8万人/日(このうち新規利用者数…純増約2.1万人/日)
◆ 開業予定-2020年度
平面図・縦断図
「平面図」と「縦断図」です。「キャナルシティ博多」の北側に「中間駅(仮称)」が設けられます。工法は、全線地下式で「シールド工法、開削工法、ナトム工法、アンダーピニング工法」により行われます。
● ナトム工法(NATM工法)
「ナトム工法(NATM工法)」は、「新オーストリアトンネル工法(New Austrian Tunneling Method)」の事です。主に山岳部におけるトンネルの建設でよく採用されます。掘削した部分にコンクリートを吹き付けて固め、ロックボルトを岩盤奥深くにまで打ち込みます。
● アンダーピニング工法
「アンダーピニング工法」は、既設の建物、橋脚、トンネルなどの下に新しい構造物を建設する場合、既存の施設を直接的または間接的に受け替える工法のことです。
博多駅(仮称)の横断図
「横断図」です。「博多駅(仮称)」は、「JR博多シティ」の更に地下に「アンダーピニング工法」により建設されます。ホームは地下5階となります。
「空港線との乗換えイメージ」です。
「JR線との乗換えイメージ」です。

「博多駅(仮称)工区」を北側から見た様子です。JR博多駅西側の「住吉通り」を占用して行われています。「アンダーピニング工法」は、ほとんどが地下で行われるため、地上からは何をしているのかさっぱり分かりません。 
「博多駅(仮称)工区」を南西側から見た様子です。「住吉通り」を占用して行われています。
「住吉通り」には、「メトロデッキ(覆工板)」が敷かれています。
「博多駅(仮称)工区」を南東側から見た様子です。
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