福岡市 九州の鉄道交通の要衝 山陽新幹線・九州新幹線の「博多駅」
-新幹線・博多駅-
九州新幹線の「鹿児島ルート」は、2011年3月12日に博多駅まで全線が開業しました。開業から4年半以上経過していますが、やっと取材する事が出来ました。
新幹線および在来線の「博多駅」は、鹿児島ルート全線開業開通に合わせて、2006年から駅の大規模改良工事が行われました。
● 新幹線のホーム工事
「博多駅」は、敷地に余裕がありませんでした。そのため新幹線ホーム新設に伴い、新幹線高架下にあった在来線の9番のりば(単式ホーム)を撤去し、7番・8番のりばも南半分が使用停止となりました。
在来線の一部を撤去する事により生まれたスペースに新幹線ホーム島式1面2線を増設しました。ホーム増設により、島式2面4線から島式3面6線に強化されました。
11番のりば・12番のりば
九州新幹線の「鹿児島ルート」が、2011年3月12日に博多駅まで全線が開業したのに合わせて供用開始された「11番のりば(写真右)・12番のりば(写真左)」です。11番のりば・12番のりばは、「JR九州」の管轄です。
● 逆打ち工法を採用
「11番のりば・12番のりば」は、3層高架橋となっています。工期短縮のため地上階を先に構築して、工期のかかる地下階を後から施工する「逆打ち工法」を採用しました。
11番線
「11番線」は、8両編成対応の短いホームで、「九州新幹線・博多南線専用」となっています。
新幹線800系電車
「新幹線800系電車」です。よく考えると今回初めて見ました。「鉄道ジャーナル」や「鉄道ファン」などの月刊誌で頻繁に見ていたので、初めてという気がしませんでした。
スラブ軌道
「11番線」は「スラブ軌道」となっています。現在では建設される新幹線の約9割の軌道が「スラブ軌道」です。「バラスト軌道」と比べて、軌道狂いが起こりにくく、メンテナンスの手間が軽減されます。
「11番のりば(写真左)・12番のりば(写真右)」を北側に見た様子です。
11番のりばは、8両編成対応
「11番のりば」は、8両編成対応の短いホームとなっています。北端の小倉方に「車止め」があります。そのために「九州新幹線・博多南線専用」となっています。
「11番線」を南側に見た様子です。「車止め」にバラストが積まれています。
JR博多シティ
在来線の上に「JR博多シティ」が覆いかぶさっている様子が分かります。新幹線のホームは、在来線より1階高い3階にあります。
在来線
在来線のホームは、新幹線のホームより1階低い2階にあります。新幹線ホーム増設のために、在来線は5面9線から4面8線に縮小しています。
新幹線のホームは長いので、在来線のホームよりも更に南側に伸びています。
12番のりば
「11番のりば」は、8両編成対応の短いホームとなっていますが、隣の「12番のりば」は16両編成対応なので、ホームが北側に伸びています。
12番線
「12番線」も「スラブ軌道」となっています。
13番のりばから見た天井です。新たに継ぎ足した様子が分かります。
13番のりばから見た軌道部分です。境目に柱があります。
13番のりば・14番のりば
「13番のりば・14番のりば」です。13番のりば・14番のりばは、「JR西日本」の管轄です。
15番のりばから見た「13番のりば・14番のりば」です。
バラスト軌道
「14番線・15番線」です。「バラスト軌道」となっています。「山陽新幹線」の建設時から本格的に「スラブ軌道」が採用されましたが、博多駅は「バラスト軌道」となっています。
14番のりばから見た「15番のりば・16番のりば」です。
15番のりば・16番のりば
「15番のりば・16番のりば」です。15番のりば・16番のりばは、「JR西日本」の管轄です。
「16番線」です。「バラスト軌道」となっています。
筑紫口(ちくしぐち)
博多駅東側(新幹線側)の「筑紫口(ちくしぐち)」です。博多駅西側の「博多口」がJR博多シティの開業により劇的に変わったのに比べてほとんど変化がありません。
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