広島市 観客席3万人の「サッカースタジアムに係る事業の実現可能性調査業務」 最優秀提案者は「日本総合研究所」
-サッカースタジアムに係る事業の実現可能性調査業務-
広島市は、公募型プロポーザルを採用した「サッカースタジアムにかかる事業の実現可能性調査業務」の最優秀提案者に、「日本総合研究所」を特定しました。
広島市 公式ホームページ(詳細はPDF)
サッカースタジアムに係る事業の実現可能性調査業務
建設通信新聞(2015/11/18)
広島市/最優秀に日本総研/サッカー場実現性調査
業務内容は、候補地絞り込みに向けた比較優位性検証、候補地での事業実現可能性調査、図面作成、報告書作成です。
このうち、実現可能性調査については、事業スキーム・運営方法、資金調達方法、事業採算性の評価、経済波及効果の算出などを行います。
調査の前提条件は、日本サッカー協会が定めるスタジアム標準、スタジアム検査要綱に準ずる仕様(スタジアム本体3万人規模)、MICE施設の規模は総延べ約2万㎡、展示スペース約9000㎡(分割利用可能)、会議室(大500㎡、中200㎡、小100㎡×2)とします。
● 旧広島市民球場跡地 VS 広島みなと公園
サッカースタジアムの検討をめぐっては、2015年7月に「広島県知事、広島市長、広島商工会議所会頭」が会談し、多機能化が制限されるなど課題の多い旧広島市民球場跡地(約3.9ha)に比べ、交通対策の課題はあるものの、MICE施設等の併設が可能な広島みなと公園(約10ha)が候補地として優位という意見で一致しています。
広島県 広島港湾振興事務所
広島みなと公園
● 立地は何よりも重要
私は全国各地のプロジェクトを見て来て立地の重要性を肌身で感じています。施設は素晴らしいのに立地の選択ミスによって失敗したプロジェクトを数々と見てきました。
「Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島」が成功しているのも広島駅に近い立地の良さだと私は思っています。他県民の私には語る資格は無いかも知れませんが、新しい「サッカースタジアム」は、立地の選択ミスによって失敗して欲しくないです。それが「Perfume」と「綾瀬はるか」の大ファンで、広島大好き人間の私の願いです。
広島市は、過去に「広島大学」の広島市外への移転、「広島空港」を広島県中央への移転と大失敗を2回やらかしています。
開発が盛んな広島市ですが、「広島大学」が広島市内、「広島空港」が広島市の近隣自治体にあったならもっと発展していたのは間違いないです。
移転前は、旧帝大に準ずる規模と偏差値だった「広島大学」の広島市への影響力は計り知れませんでした。「広島大学」の移転は広島市にとって大ダメージだったと思います。
同じ轍を踏まずと「京都大学、九州大学、東北大学」がある市は、市外への移転をなりふり構わず阻止しました。「京都大学(桂キャンパス)、九州大学(伊都キャンパス )、東北大学(青葉山新キャンパス)」の建設は現在も続いています。
旧広島市民球場跡地
「旧広島市民球場跡地」を南東側から見た様子です。広島市民球場は一部を除いて解体されて更地になっていますが、フェンスで囲まれて立地禁止です。
面積は約3.9haです。広島市の中心部に位置して立地は申し分がありません。ただ、敷地が狭いため、多機能化が制限されるなど課題が多いです。
他県民の私には語る資格は無いかも知れませんが、私個人の意見では、「旧広島市民球場跡地」が最適だと思っています。なんとか知恵を出して狭い敷地で多機能化が可能な方法を考えて欲しいです。
ただ、「サッカースタジアム」と「MICE施設」を同じ場所に整備する必要が本当にあるのでしょうか? 「二兎追うものは一兎も得ず。」にならないのでしょうか?
「旧広島市民球場跡地」を北東側から見た様子です。付帯工事(スタジアムの本体工事とは別に必要となる工事)は下記の通りです。
付帯工事(旧広島市民球場跡地)
スタジアム整備のために必要となる地盤の掘り込み(地下水対策含む)、ライフライン(電気、上下水道)の移設、旧広島市民球場ライトスタンド撤去、芝の養生及び管理上別途必要となる設備、広島市の建築物等における駐車施設の附置関す条例に伴う附置義務駐車場の整備、埋蔵文化財の試掘調査
旧広島市民球場跡地は、すぐ北側の「広島グリーンアリーナ」があり、相乗効果が見込めます。
旧広島市民球場跡地は、すぐ東側に「NTTクレド基町ビル(リーガロイヤルホテル広島)」があり、正に広島市の中心部です。
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