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2015年12月 7日 (月)

関西国際空港 第4ターミナルビル(T4) 1期島から「動く歩道」を敷設した連絡橋の設置を検討!

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-関西国際空港・第4ターミナルビル(T4)-

 「新関西国際空港会社」は、関西国際空港にLCC(格安航空会社)専用の「第3ターミナルビル(T3)」を建設中です。

 更に、「第4ターミナル(T4)」を新設する検討に入っています。用地は、「第3ターミナルビル(T3)」北東側の隣接地で、「第4ターミナル(T4)」と「第1ターミナル(T1)」は、ターミナルと駅をつなぐ橋も造る構想です。

 関西国際空港と大阪(伊丹)空港の運営権を取得したオリックスとフランスの空港運営会社バンシ・エアポートなどでつくる企業連合が、格安航空会社(LCC)の乗り入れ需要増などを見込んで関空2期島に建設を計画する「第4ターミナル(T4)」について、鉄道駅などのある内水面を挟んだ1期島から「動く歩道」を敷設した連絡橋の設置を検討していることが分かりました。

 産経新聞(2015/12/05) 配置図等
 関空第4ターミナルへは「動く歩道」の連絡橋で…運営引き継ぐオリックス連合が検討 LCC需要拡大見越し 

 「第4ターミナルビル(T4)」の建設予定地が、JR西日本と南海電気鉄道が乗り入れる関西空港駅と内水面を挟んだ正面に位置することから、連絡橋設置の検討を始めました。駅からの距離は500m程度になるため、「動く歩道」も敷設し利便性に配慮します。


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第1ターミナルビル(T1)

 「第1ターミナルビル(T1)」です。「第1ターミナルビル(T1)」と「第4ターミナル(T4)」は、「動く歩道」を敷設した連絡橋で結ばれる事になりそうです。


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関西国際空港中央連絡施設概略検討業務
 「新関西国際空港株式会社」は、2015年7月21日に、関西国際空港内における「関西国際空港中央連絡施設概略検討業務」を「一般競争」により決定すると発表しています。

 引用資料 新関西国際空港株式会社(PDF:2015/07/21)
 関西国際空港中央連絡施設概略検討業務


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内水面を設けた理由

 「1期島」と「2期島」の間には広い内水面があります。内水面が無かったら「1期島」と「2期島」が一体化して便利なのに・・・ という声を聞きます。

 内水面を設けたのには理由があります。新しい「2期島」の急激な沈下に、沈下が安定しつつあった「1期島」が引きずり込まれるのを防ぐためです。
 「豆腐」の上に重りを載せると広範囲に沈み込みますが、包丁で切れ目を入れると沈み込みが分断されるのと同じ理屈です。

● 「洪積粘土層」による地盤沈下は止められない
 関西国際空港の下に横たわる厚い「沖積粘土層」の沈下そのものを止めることは出来ませんが、「サンドドレーン工法」という地盤改良を行って、何も手を加えないと数十年もかかる沈下を、1年足らずで完了させました。

 「沖積粘土層」の沈下は工事中にほぼ終わっているので、現在も続いている長期的な沈下は、更に下の「洪積粘土層」で起きている沈下です。
 「洪積粘土層」はあまりにも深く厚いため、「沖積粘土層」のような地盤改良ができないので、自然の状態のまま長い期間をかけてゆっくりと沈下させるしかありません。


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第4ターミナルビル(T4)の建設予定地
 
「第4ターミナルビル(T4)」の建設予定地は、建設中の「第3ターミナルビル(T3)」北東側の隣接地です。

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