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2016年3月24日 (木)

GO FOR IT!! 関西 第三の開国 いろいろな指標が関西の大復活を予見する!

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-第三の開国-

 日本は「明治維新」と「第二次世界大戦後の復興期」において過去2度の大きな開国がありました。これから「第三の開国」と言える大きな波がやってきます。

 「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」と外国人観光客の急増です。日本の2度の開国は、明治維新は「黒船」、第二次世界大戦後の復興期は「敗戦」でした。いずれも外圧です。
 私は、日本人は外圧が無いと大きく変われない民族だと思っています。「第三の開国」も一種の外圧と言えるでしょう。

 「日本政府観光局(JNTO)」によると、2015年(1月~12月)の訪日外客数は、前年比47.1%増の1,973万7,409人で、JNTOが統計を取り始めた1964年以降、最大の伸び率となりました。過去最高であった2014年の1,341万3,467人より600万人余り上回る驚異的な伸びでした。

 爆買はいずれ無くなると思いますが、訪日外客数は災害・伝染病・テロや日中関係の極度の悪化が無い限り、今までのような高い伸び率は無理としても今後も順調に伸びると思います。これは、中国や東南アジアが豊かになる過程で自然な事です。

● 考えられない大きな変動が起こる!
 
関西は、「大阪」と「京都」という外国人観光客に人気の都市が2つあります。これは非常に強みです。外国人観光客に人気の観光地の多くは西日本にあります。外国人観光客は、東京のマスコミの影響など受けないので、日本人に人気の観光地と大きく違います。

 私は数年以内に、「関西国際空港」が「成田国際空港」の外国人出入国者数を抜く、「大阪」と「京都」の外国人観光客の合計が「東京」を抜くという今まで考えられなかった事が起こると思っています。

 その時に何が起こるか? 関西国際空港シフトが間違いなく起こるでしょう。国内を主な市場としている企業は別ですが、海外を主な市場としている企業はもう関西から東京に本社を移転する必要が無くなります。

● GO FOR IT!! 関西
 観光産業のGDPに占める比率は非常に小さいですが、日本国内に及ぼすインパクトは計り知れません。戦後最大の大変革が起こっています。このようなチャンスはもう2度と無いかも知れません。

 副作用もありますが、ここは突っ走るしかありません! 「カナやん(西野カナ)」じゃないですけれど ♪勇気を出して GO!! GO!! GO FOR IT!!♪ です!

 私は、2020年の東京オリンピックが決まった2013年9月頃は東京に対してもうなすすべはない、衰退していく関西を見守るしかないと思っていましたが、この1年で状況が激変しています。東京は巨大過ぎて追いつくのは無理ですが、負けっぱなしの状況は確実に終わりを告げようとしています。


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関西国際空港
 「関西国際空港」の2012年10月28日から供用開始したLCC専用の「第2ターミナルビル(T2)」です。躍進している「関西国際空港」の象徴です。

 「新関西国際空港株式会社」は、3月22日に「関西国際空港・大阪国際空港2016年(平成28年)2月運営概況(速報値)」を発表しました。

 引用資料 新関西国際空港株式会社(PDF:2016/03/22)
 関西国際空港・大阪国際空港2016年(平成28年)2月運営概況(速報値)  

 総旅客数・国際線旅客数共に2月として過去最高を記録しました。国際線外国人旅客数は単月として過去最高、開港以降初めて100万人を上回りました。


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成田国際空港の背中が見えてきた!

 関西国際空港の「2015年外国人出入国者数シェア」です。ちょっと前までは、「外国人出入国者数シェア」で、「成田国際空港」に追いつくなんて夢のまた夢で、考えもしませんでした。

 しかし、成田国際空港が31%、関西国際空港25%で、その差わずか6%です。すでにアジア路線のシェアは成田国際空港を上回っています。
 数年後に逆転する可能性があります。「東京国際空港(羽田空港)」との合算ではまだまだ差がありますが、「関西国際空」がシェアトップになった時のインパクトは計り知れません。

 ただ、アメリカやヨーロッパ路線では全く歯が立ちません。関西国際空港にはビジネス需要が少ないのでしかたありません。追い付くのは無理だと思いますが、これも少しずつ改善していくと思います。


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国1位の上昇率(心斎橋筋商店街)
 「国土交通省」は、3月22日に2016年の「公示地価(1月1日時点)」を発表しました。大阪府の商業地が3年連続で上昇し、上昇率4.2%と全国都道府県で1位となりました。
 3位の京都府(宮城県と同率)も3.2%上昇し、訪日外国人客(インバウンド)増加の影響が広がっています。

 大阪府の上昇率が都道府県で1位になるのはデータの比較が可能な1975年以降で初めてです。まだまだ東京都心の商業地の公示地価とは圧倒的な差がありますが、大阪復活の証だと思います。

 全国で最も地価が上昇したのは心斎橋筋商店街にある「旧ヤマハ心斎橋店(中央区心斎橋二丁目)」で、上昇率は45.1%です。


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全国2位の上昇率(道頓堀)

 全国で2位の上昇率は、道頓堀のど真ん中の「づぼらや(中央区道頓堀一丁目)」で、上昇率は40.1%です。なんと「かに道楽」道頓堀本店は8割が外国人観光客だそうです。

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