JR東海 リニア中央新幹線の「名古屋市ターミナル駅」 本体工事着工前の準備工事 2016年4月10日の状況
-リニア中央新幹線-
2027年に開業を目指す「リニア中央新幹線(品川~名古屋間)」は、路線距離は約286kmで、全体の86%に当たる約246kmが地下やトンネルとなります。最高時速500キロで走行し、東京と名古屋を最短40分で結ぶ予定です。
駅は、(1)東海道新幹線品川駅地下、(2)相模原市緑区のJR橋本駅付近、(3)甲府市大津町付近、(4)長野県飯田市上郷飯沼付近、(5)岐阜県中津川市千旦林付近、(6)東海道新幹線名古屋駅地下の6駅が設けられます。
● 名古屋市ターミナル駅の着工先送り
JR東海は、2015年度内としていた名古屋市ターミナル駅本体工事の開始時期を先送りすると3月2日に表明しています。 ”効率のよい工法を取り入れることで工期の短縮が図れるため、開業時期には影響がない” そうです。
先送りの理由については、 ”名古屋駅の地下には古い建物の基礎といった障害物が多いうえ、比較的浅い場所を地下水が流れていることなどが準備工事や調査で判明し、品川駅以上に複雑で大規模な工事となる。計画の細部を詰めるには時間がかかる。” とのことです。
「リニア中央新幹線」については、2015年12月18日に最難関とされる「南アルプスを貫くトンネル」の起工式が行われ、2016年1月27日には「品川駅」の起工式が行われ本格着工しています。
中央新幹線(東京都・名古屋市間)の概要
◆ 路線延長-約286km(地上部約40km、トンネル部約246km)
◆ 駅(6駅)
(1) 東京都-東京都港区東海道新幹線品川駅(地下駅)
(2) 神奈川県-神奈川県相模原市緑区JR橋本駅付近(地下駅)
(3) 山梨県-山梨県甲府市大津町付近(地上駅)
(4) 長野県-長野県飯田市上郷飯沼付近(地上駅)
(5) 岐阜県-岐阜県中津川市千旦林付近(地上駅)
(6) 愛知県-名古屋市中村区東海道新幹線名古屋駅(地下駅)
◆ 車両基地(2ヶ所)
(1) 関東車両基地-神奈川県相模原市緑区鳥屋付近(約50ha)
(2) 中部車両基地-岐阜県中津川市千旦林付近(工場機能含む:約65ha)
◆ 変電施設-10ヶ所
◆ 保守基地-8ヶ所(保守用車留置施設含)
◆ 走行方式-超電導磁気浮上方式
◆ 最高設計速度-時速505km
◆ 開業-2027年予定(品川~名古屋間)
名古屋市ターミナル駅の概要
「名古屋市ターミナル駅の概要」です。「名古屋市ターミナル駅」は、新幹線や在来線の名古屋駅の北側寄りで、新幹線や在来線とは東西方向にほぼ十字に交差します。
引用資料 名古屋市・公式ホームページ(PDF)
リニア中央新幹線と名古屋駅周辺まちづくり構想
名古屋市ターミナル駅の断面イメージ
「名古屋市ターミナル駅の概要(断面イメージ)」です。地下約30m(新幹線ホームからは約40m)の地下空間に建設します。品川駅と同様に各ホームには2編成ずつ計4編成のリニアが停車出来ます。
名古屋駅ターミナル駅の施工概要
工事は「開削工法」で行われます。私のような素人が工程見ると、超難工事の品川駅よりは簡単そうに見えましたが、品川駅以上に複雑で大規模な工事となるそうです。
「名古屋市ターミナル駅」の着工は先送りされましたが、準備工事は行われています。名古屋駅新幹線口の「JRハイウェイバスのりば」の一部が「仮囲い」で囲まれています。
「JRハイウェイバスのりば」の中央が閉鎖されています。
南西側から見た様子です。
南東側から見た様子です。
新幹線の名古屋駅の高架下も閉鎖されています。
「仮囲い」で囲まれています。労災保険関係成立票の注文者の氏名は「東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線建設部 名古屋建設部」となっていました。
更に北側も「仮囲い」で囲まれています。労災保険関係成立票の注文者の氏名は「東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線建設部 名古屋建設部」となっていました。
新幹線の名古屋駅を過ぎた北側の高架下も「仮囲い」で囲まれています。労災保険関係成立票の注文者の氏名は「東海旅客鉄道株式会社 中央新幹線建設部 名古屋建設部」となっていました。
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