京都大学 第5のiPS細胞研究開発拠点 「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟(Ⅱ期)・iPS等臨床試験センター棟」の建設予定地
-京都大学(医病)総合高度先端医療病棟(Ⅱ期)-
山中伸弥教授が所長を務める「京都大学 iPS細胞研究所」では、iPS細胞作製技術を用いて創薬、新しい治療法の開発、病気の原因の解明や再生医療への応用を実現するための研究を行っています。
「京都大学 iPS細胞研究所(CiRA:サイラ)」が2010年4月に設立されてから6年が過ぎました。約150人の研究者や研究支援者が集まってスタートした研究所ですが、どんどん規模が拡大しています。
第1弾の「京都大学iPS細胞研究所(第1研究棟)」に続き、第2弾の「京都大学iPS細胞研究所(第2研究棟)」が竣工済みです。
更に第3弾の「京都大学(南部) iPS細胞研究所第3研究棟」」と主にiPS細胞に関する総合研究に利用される第4弾の「京都大学(南部)医薬系総合研究棟施設整備事業」が建設中です。
● iPS等臨床試験センター棟の機能を追加
「京都大学医学部附属病院」は、旧病棟の老朽化に伴う施設整備の一環として、玉突きのように病棟の建て替えを行っています。
当初は、「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟(Ⅱ期)」のみでしたが、「iPS等臨床試験センター棟」の機能が追加になり、計画名は「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟(Ⅱ期)・iPS等臨床試験センター棟」と非常に長くなっています。
建設予定地は、「旧南病棟」と「RI診療棟」の跡地です。概要は、地上8階、地下1階、延床面積31,661.47㎡です。「iPS等臨床試験センター棟」もあるので、京都大学の「iPS細胞」の第5の研究開発拠点とも言えます。
施設の概要
◆ 計画名-京都大学(医病)総合高度先端医療病棟(Ⅱ期)・iPS等臨床試験センター棟
◆ 所在地-京都府京都市左京区聖護院川原町54番
◆ 階数-地上8階、地下1階
◆ 高さ-最高部34.97m、軒高30.97m
◆ 敷地面積-79,850.68㎡(施設全体)
◆ 建築面積-4,991.26㎡
◆ 延床面積-31,661.47㎡(容積率対象外768.55㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-病院
◆ 建築主-国立大学法人京都大学
◆ 設計者・監理者-国立大学法人京都大学
◆ 施工者-清水建設
「配置図」です。(75)の「旧南病棟」と(82)の「RI診療棟」がある場所に建設されます。(74)は「積貞棟」、(73)は「南病棟」です
樹木の影で見づらいですが、「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟(Ⅱ期)・iPS等臨床試験センター棟」の建築計画の概要です。
北側の「旧南病棟」です。解体される予定です。
南側の「RI診療棟」です。解体される予定です。
「南病棟(写真手前)」と「積貞棟(写真奥)です。「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟(Ⅱ期)・iPS等臨床試験センター棟」も同じような外観になります。
「京都大学医学部附属病院」は、旧病棟の老朽化に伴う施設整備の一環として、玉突きのように病棟の建て替えを行っています。
積貞棟
「積貞棟」は、任天堂の故山内溥氏により、築後30年以上が経過した病棟を抱える本院の現状に「京大病院にふさわしい病棟を建ててほしい」との寄附により建設されました。概要は、地上8階、地下1階、延床面積約20,379㎡で、2010年3月に竣工しました。
南病棟
「京都大学」は、旧病棟の老朽化に伴う施設整備の一環として、京大病院東構内に「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟」を建設しました。
総事業費約86億円をかけて建設された「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟」は、新病棟「南病棟」として完成し、2015年12月23日に記念式典が行われ、一般診療や入院患者の受け入れを12月27日から開始しました。
新「南病棟」の概要は、免震構造の地上8階、地下1階、最高部高さ34.99m、延床面積22,708.19㎡、病床数は計414床(198室)となっています。
災害発生時の対応強化や、重症患者の転送受入、臓器移植時の搬送などに対応するため、屋上部にヘリポート(24m×24m)を設置しています。
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