京都駅奈良線ホーム改良工事 橋上駅舎からホームへダイレクトに移動できる「エスカレーター、階段、エレベーター」が供用開始!
-JR西日本の奈良線の複線化事業-
JR西日本の奈良線は、第1期高速化・複線化事業として、「京都駅~JR藤森駅」間および「宇治駅~新田駅」間の複線化が2001年3月に完成しました。
続く第2期事業として、「JR藤森駅~宇治駅」間の約9.9km、「新田駅~城陽駅」間の約2.1km、「山城多賀駅~玉水駅」間の約2.0kmの合計3ヶ所(約14.0km)が複線化される予定です。全体事業費369億円(予定)です。
これにより、奈良線全線34.7kmは、64%にあたる計22.2kmが複線化され、「京都駅~城陽駅」間はすべて複線となります。
大和路線(関西本線)の「奈良駅~木津駅」間は複線化されているので、第2期事業が完成すると京都駅~奈良駅間で、複線化されていないのは、残り12.5kmだけとなります。
● 京都駅奈良線ホーム改良工事
関連工事として京都駅では、奈良線のホームから橋上駅舎へ直線的に移動できるよう、橋上駅舎につながるエスカレーターと階段を新たに設けました。エレベーターも新設され、8番腺・9番線ホームの幅を拡幅しました。
8番線ホームを北側に拡幅して、8番線・9番線ホームは、ホーム幅が5.5mから9.4mに拡幅されました。
橋上駅舎からホームへダイレクトに移動できるようにする工事が行われ、「エスカレーター、階段、エレベーター」のすべてが供用開始されました。
「エスカレーター、階段」が8番線・9番線、「エレベーター」が8番線・9番線・10番線となっているので「???」と思いますが、それには理由があります。
供用開始された「エスカレーター」です。ホームの構造上、奈良線の8番線・9番線ホーム用となっています。
供用開始された「階段」です。ホームの構造上、奈良線の8番線・9番線ホーム用となっています。
ホームから見た様子です。
供用開始された「エレベーター」です。奈良線の8番線・9番線・10番線ホーム用となっています。
南側に「中2階」が設けられています。
「中2階」の「エレベーター」の位置関係です。
「8番線・9番線」には階段、「10番線」には階段もしくはスロープを使用します。
ホームの「エレベーター」です。
ホームの「エレベーター」の位置関係です。北側を向いています。
10番線ホームから見た様子です。「エスカレーター、階段」はホームの構造上、奈良線の8番線・9番線ホーム用となっています。10番線ホームを利用する場合は、「コの字型」に迂回する必要があります。
9番線・10番線ホームを全体的に東側に移設してこの部分に床を設けると問題は解決すると思うのですが、東側に移設できない理由があるんでしょうね。
「10番線ホーム」は今まで通り階段もしくはスロープを使用します。
7番線ホームから見た様子です。他のホームと比べて不便でしたが、他のホームと同じように奈良線のホームから橋上駅舎へダイレクトに移動できるようなり本当に便利になりました。
撤去した線路の上に橋脚を建てています。このスペースが無かったらこの工事は不可能でした。
8番線・9番線ホームは、ホーム幅が5.5mから9.4mに拡幅されました。JR奈良線は、「伏見稲荷大社」の人気なので「インバウンド」で活況を呈していますが、この幅があれば対応出来ます。
東側から見た様子です。ホーム幅が5.5mから9.4mに拡幅されましたが、ホームが広くなったのが視覚的に分かります。
| 固定リンク
« 大阪ミナミ中心街に新たなホテル 三菱地所の「(仮称)大阪島之内ホテル計画」 | トップページ | 大阪ミナミ中心街にホテル (仮称)ドーミーインプレミアムなんばANNEX計画 新築工事 2017年4月28日の建設状況 »
「61 京都府」カテゴリの記事
- 「任天堂」の過去の商品の展示と体験ができる施設 「任天堂資料館(仮称)」の名称が「ニンテンドーミュージアム(Nintendo Museum)」に決定!(2023.09.17)
- 京都市伏見区 「イオン伏見店」跡地 「東急不動産」の商業一体型分譲マンション「ブランズ伏見桃山」の開発が始動!(2023.09.12)
- 興行不毛の地である京都市 「京都府立大学下鴨キャンパス」に1万人規模の収容人数を想定するアリーナ機能を持つ体育館を建設する構想(2023.07.09)
- 京都のハイテク企業十傑(10社) 2023年3月期の連結決算 「ニデック(旧:日本電産)」と「京セラ」が初めて売上高2兆円突破!(2023.06.19)
- 京都府京田辺市 シーアールイー 延床面積155,878.19㎡の大型物流施設「ロジスクエア京田辺 A」を着工!(2023.05.04)
「91 鉄道編・JR」カテゴリの記事
- 広島駅ビルの建替え計画 地上20階、延床面積約113,000㎡の「広島駅南口ビル新築他工事」 2023年7月15日の建設状況(2023.07.31)
- うめきた2期区域 うめきた(大阪)駅がさらに進化 「うめきた(大阪)地下駅」の地上部分 2023年7月12日の建設状況(2023.07.22)
- うめきた2期区域 うめきた(大阪)駅がさらに進化 「うめきた(大阪)地下駅」の地上部分 2023年5月3日の建設状況(2023.05.09)
- JR四国 高松駅ビル(仮称) 施設名称を「TAKAMATSU ORNE(タカマツ オルネ)」に決定 2024年3月に開業予定!(2023.04.27)
- 広島駅ビルの建替え計画 地上20階、延床面積約113,000㎡の「広島駅南口ビル新築他工事」 参加型ワークショップの実施と参加者募集!(2023.03.27)