日本電産(Nidec) JR向日町駅東側に高さ約100mの第2本社を建設してグループ企業を集積 総投資規模は2,000億円超!
-日本電産(Nidec)-
「日本電産」の本社は、京都市南区久世殿城町338番地にあります。2017年3月期の連結決算の売上高1,199,311百万円、営業利益140,331百万円となっています。売上高約1兆2千億円の巨大企業に成長しました。
設立は1973年7月23日と日本の大企業の中では若いですが、2017年6月30日終値時点の時価総額は、3,431,617百万円と3兆円を超えています。時価総額は日本企業の中で32位です。
世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型モーターまで展開しています。創業者であり社長である「永守重信氏」は超ワンマンですが、卓越した経営手腕により一代で巨大企業グループを築き上げました。
● 正に「Nidecシティ」の誕生!
「京都新聞」は「日本電産」が、京都市南区の本社ビルと近接する向日市のJR向日町駅東側に、第2本社ビルや傘下企業の本社機能、研究所、ハイテク技術を扱う工場などを進出させる方針を固めたと報道しました。
京都新聞(2017/07/01)
日電産、京都・向日に第2本社 グループ企業を集積
投資規模は全体で2,000億円超を見込みです。「日本電産」としては過去最大で、2020年から随時稼働を始める計画で、総勢3,000人~5,000人が働く日本電産グループの一大拠点化を構想しています。
進出方針を固めた地域は、本社ビルとJR向日町駅東側の間に広がる向日市森本町の土地です。地権者でつくる「森本東部地区まちづくり協議会」が約12haについて農地を集約し、開発用地に転用する地区計画案策定に向けて準備を進めています。
日本電産は「今後の成長を考え、後から土地が足りなくなっては困る」とし、空いた土地は全て取得する方針です。
「日本電産」によると、第2本社ビルは、現在の高さ約100mの本社ビルと同規模を想定しています。ロボットや電気自動車、小型無人機「ドローン」などの先端技術関連の工場を建設し、買収を重ねているグループ企業を集積させる計画です。
これらが完成するとJR向日町駅の東側一帯は正に「Nidecシティ」になります。「Nidec」は日本電産グループのブランド名です。ちなみに「Nidecシティ」は私が妄想で付けた名称です(笑)。
「日本電産本社・中央開発技術研究所」を西側から見た様子です。手前の農地一体が進出予定地だと思われます。ちなみに社長の「永守重信氏」は、向日市出身です。
JR向日町駅
最寄りの駅となる「JR向日町駅」です。島式2面4線の地上駅です。駅舎は線路西側にしかありません。
JR向日町駅に東口新設構想
JR向日町駅のホームから「日本電産本社・中央開発技術研究所」が一部見えます。向日市はJR向日町駅に東口を開設する構想を表明しています。このあたりに東口を開設すると思われます。
日本電産株式会社 生産技術研究所
「日本電産」は、次世代のものづくり技術を開発する新施設「生産技術研究所」を、京都府精華町の関西文化学術研究都市に建設しています。投資予定額は約300億円です。
引用資料 日本電産・ニュースリリース(2016/12/19)
生産技術研究所 一期建設着工について
「生産技術研究所」は、世界一のモータ総合研究所を目指し創設された「中央モーター基礎技術研究所(川崎市)」とともに、日本電産グループの製品に関し、ものづくりの基礎研究から応用研究まで一貫して取り組みます。
日本電産・ 生産技術研究所の概要
◆ 所在地-京都府相楽郡精華町光台三丁目9番1、9番2、9番3
◆ 階数-地上6階、地下0階
◆ 高さ-最高部30.90m
◆ 敷地面積-27,117.09㎡(施設全体)
◆ 建築面積-6,787.80㎡(一期)
◆ 延床面積-約37,000㎡(二期含む)、23,642.21㎡(一期)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-オフィス、研究所
◆ 建築主-日本電産
◆ 設計者-(有)キュービック・ステーション、都市居住文化研究所、三井住友建設
◆ 施工者-三井住友建設
◆ 着工-2016年12月(一期)、2020年頃予定(二期)
◆ 竣工-2018年01月予定(一期)、2025年頃予定(二期)
◆ 投資予定額-約300億円(土地・建物、設備等総額)
京都学園大学
京都学園大の「京都太秦キャンパス」には、「北館」と「東館」の2つの建物があり、新設された健康医療学部の2学科と「京都亀岡キャンパス(亀岡市)」から移転した経済経営学部、人文学部歴史文化学科の3学部5学科が入っています。
● 永守重信氏が京都学園大学の理事長に就任
「学校法人京都学園」と「永守重信」は、2018年3月以降、永守重信氏を理事長に迎え、2020年4月に京都学園大学に「工学部」および「大学院工学研究科」を開設する構想について基本合意しています。
学校法人京都学園(2017/03/30)
学校法人京都学園と永守 重信氏(日本電産株式会社 代表取締役会長兼社長) との基本合意に関するお知らせ
「永守重信氏」は、京都に次々と大規模投資する京都のタニマチのような存在です。正に京都の救世主ですね! すぐに関西を見捨てて東京に拠点を移す大阪の大企業の社長に爪の垢を煎じて飲ませたいです!
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