JR京都線「茨木駅-摂津富田駅」間の新駅 JR総持寺駅 車窓から見た2017年8月23日の建設状況
-JR京都線・JR総持寺駅-
かつて阪急京都線の「総持寺駅」近くにエレベーターやエスカレーターで有名な「フジテック」の本社および大阪製作所(工場)がありました。
敷地内にあった紅白のエレベータ研究塔は、このエリアのランドマーク的存在でしたが解体されました。大阪製作所(工場)跡地は、「ライオンズ茨木ニューシティ」として開発されています。
JR京都線の「茨木駅」と「摂津富田駅(高槻市)」の間は、約3.7kmと結構距離が離れているので、新駅設置の要望は前からありましたが、「ライオンズ茨木ニューシティ」の建設に合わせて新駅「(仮称)JR総持寺駅」が建設されています。
「(仮称)JR総持寺駅」の設置場所は、「摂津富田駅」から約1.7km、茨木駅から約2.0kmの盛土区間になります。
盛土区間は、北側にも南側にも拡張余地がほとんどないために、ホームはJR西日本の幹線では珍しい島式1面2線となります。
駅舎の建設余地もないため、駅設備は盛土の下に設置中です。2012年11月29日着工し、2018年春開業予定です。建設費は約60億円(JR西日本が30億円負担)を見込んでいます。
● JR総持寺駅に決定!
「(仮称)JR総持寺駅」の正式な駅名がJ「R総持寺駅」に決定しました。新駅周辺の地名である「総持寺」は、西国三十三所第22番札所としても知名度があり、場所がイメージしやすく、分かりやすい名称であるためです。近隣にある阪急総持寺駅と区別するために「JR」を付与しています。
引用資料 JR西日本(2017/08/08)
JR京都線、摂津富田~茨木駅間新駅の駅名決定について
ちなみに、茨木市が行った新駅駅名案の募集結果では、最も多かったのは「安威川駅」で、2位が「JR総持寺駅」、3位が「東茨木駅」、4位が「摂津三島駅」、5位が「摂津総持寺駅」でした。
「新駅周辺略図」です。駅舎開業に伴い、茨木市が「自由通路」や「歩行者専用道路」の整備を、開発事業者が「駅前広場」などの整備を進めています。
「横断面図」です。島式1面2線+通過線2線となります。ホーム上の安全設備として、「可動式ホーム柵(二重引戸式)、非常ボタン、ホーム監視カメラ」を設置します。
可動式ホーム柵(二重引戸式)
「可動式ホーム柵(二重引戸式)」を導入します。二重引き戸構造のホームドアは、在来線では日本で最初の本格導入となる可能性が高いです。
東京メトロ東西線・九段下駅
「可動式ホーム柵(二重引戸式)」と言ってもイメージが湧かないと思いますが、東京メトロ東西線の「九段下駅」で2016年3月より実証試験が行われました。
JR西日本は「可動式ホーム柵(二重引戸式)」、東京メトロは「大開口ホームドア」と呼んでいますが、構造的には同じものです。
通常の横開きタイプのドア部を二重引き戸構造とし、開口幅を大きくとることが可能です。ドアの位置や幅が異なる車両が混在している路線で効果を発揮します。
上り線(京都方面)の先頭車両の車窓 その(1)
● 撮影場所が無い
「JR総持寺駅」の工事は、地上から見ても何をしているのかよく分かりません。踏切も近くに無いので、電車の車窓からしか工事の様子が分かりません。普通電車の車窓から工事の様子を撮影してみました。
上り線(京都方面)の先頭車両の車窓 その(2)
● ホーム設置位置付近の軌道を拡幅
「JR総持寺駅」予定地の東海道線は、「普通」などが走る内側線(緩行線)と、特急列車や「新快速」などが走る外側線(急行線)の4本の線路が敷かれている複々線区間です。
4本ある線路の中央にホームをつくるため、ホーム設置位置付近の軌道を拡幅し、ホームを設置するスペースを確保しました。新しい擁壁を設置して外側の線路を移設、次に内側の線路を移設しました。
上り線(京都方面)の先頭車両の車窓 その(3)
上り線(京都方面)の先頭車両の車窓 その(4)
上り線(京都方面)の先頭車両の車窓 その(5)
上り線(京都方面)の先頭車両の車窓 その(6)
上り線(京都方面)の先頭車両の車窓 その(7) 線路を外側に移設している様子がよく分かります。
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(1) 上り線(京都方面)と比較しやすいように撮影時間と逆に並べています。撮影時間は「その(1)」が一番遅く、「その(8)」が一番早いです。
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(2)
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(3)
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(4)
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(5)
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(6)
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(7)
下り線(大阪方面)の最後尾車両の車窓 その(8)
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