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2017年8月20日 (日)

大阪府庁 「超高層府庁」の構想が再び? 1980年代の新聞で振り返る「大阪府庁舎」の超高層ビル計画

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-大阪府庁舎-
 まだ海の物とも山の物ともつかない話ですが 「MBS」から面白い報道がありました。南港にある「大阪府咲洲庁舎」にホテルが入ることが決まりましたが、大阪府庁の本館がある大手前地区に、もう一度、府庁建設計画が動き出すかも?? というニュースです。

 MBS 2017/08/17
 一等地!大阪府庁周辺「大手前」の活用策は…“超高層府庁”再び?   

 1980年代に計画された大阪府庁の建て替え計画は、黒川紀章氏の設計で、地上45階、地下2階、高さ約220mというビッグプロジェクトでした。
 しかし、バブル崩壊もあり、大阪府の深刻な財政悪化により、「大阪府警本部」の建設が始まった段階で、大阪府庁の建て替え計画を凍結しました。

 橋下知事時代には、大阪市の「負の遺産」となっていた旧WTCビルを購入し、大阪府庁を全面的に移転させようとしましたが、安全性にも懸念が出たことから全面移転は取りやめになりました。

 大手前地区の庁舎は災害時の司令塔となりますが、こんなボロボロでは不安です。それに「本館」は働く環境としては最悪らしいです。このままではダメで、なんとかしないといけないのは間違いないです。

 「大阪府咲洲庁舎」の活用にひとまずめどがに目処が立つと新しい大阪府庁をつくるべきなのか? という議論がこれから本格化しそうです。


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「大阪府庁本館」です。再び超高層庁舎の構想が持ち上がった場所は、「大阪府庁本館」の西側です。


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過去に「大阪府庁舎」の超高層ビルが計画されていた「大阪府庁本館」の南側には、「大阪国際がんセンター(旧大阪府立成人病センター)」が2017年3月25日にオープンしています。


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1986年4月29日の新聞

 バブルが始まった頃の1986年4月29日の「日経新聞」の切り抜きです。30年以上経過しているので、紙面がかなり変色しています。
 当時の新聞は文字が物凄く小さかったです。当時は若かったので平気でしたが、今読み返すと文字が小さすぎて辛いです(笑)。

 「大阪府庁舎」の建て替えが、大々的に報じられたのはこれが最初だったと記憶しています。この時点での構想は、「府庁舎」が、地上40階、高さ約170m、「府警本部」が、地上22階、高さ約100mでした。総事業費は約1,000億円、2000年の完成を目指していました。


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1989年4月29日の新聞

 バブル真っ盛りの1989年4月29日の「日経新聞」の切り抜きです。「大阪府新庁舎」の設計コンペで、「黒川紀章氏」の事務所が選ばれた時です。

 この時点での構想は、「府庁舎」が、地上45階、地下2階、高さ約220m、「府警本部」は、現在とほぼ同じデザインに変更されていました。総事業費は約1,100億円、2000年の完成を目指していました。

 イケイケのバブル期ということもあったのか? 1986年4月の時よりも更に規模が拡大していました。東京では「東京都庁」が建設の真っ最中でした。大阪府も続け!と当時ガッツポーズをした記憶がありますが、実現しませんでした・・・



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