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2018年1月20日 (土)

国土交通省発表 2017年の訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港実績(速報値) 1位の「博多港」を2位の「長崎港」が猛追!

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1位の「博多港」を2位の「長崎港」が猛追!
 1月16日に、「国土交通省」から「2017年の訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港回数(速報値)」の発表がありました。2017年(1月~12月)の訪日クルーズ旅客数は前年比27.2%増の253.3万人、クルーズ船の寄港回数は前年比37.1%増の2,765回となり、いずれも過去最高を記録しました。

 引用資料 国土交通省(2018/01/16)
 2017年の訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港回数(速報値)

 九州のインバウンド観光は、「大型クルーズ船」でやって来ます。2015年・2016年は「博多港」が2位に圧倒的な差をつけてダントツで日本一でしたが、様相が変わりつつあります。
 
 「博多港」が前年を少し下回り、「長崎港」が大幅に伸ばして、1位の「博多港」を2位の「長崎港」が猛追しています。「博多港」のクルーズ船を受け入れるキャパシティが限界に達して、これ以上増やせないのだと思われます。

 外国船社が運航するクルーズ船は、需要が圧倒的に多い中国を母港として、中国→台湾→沖縄→九州→韓国→中国(またはその逆)の東シナ海を運航するルートが主力となっています。

 「博多港、長崎港、那覇港、石垣港、平良港、鹿児島港、佐世保港、八代港」などの九州・沖縄の港湾がベスト10を独占しています。沖縄県は、沖縄本島の「那覇港」、石垣島の「石垣港」、宮古島の「平良港」の3港がベスト10に入っています。

 クルーズ船にとって、寄港地は航海ルート上の港の1つに過ぎません。港がどこであるかは、一般の海外旅行と比べるとそれ程重要ではありません。
 そのためクルーズを行う航海ルート上のキャパシティに余裕がある港に流れます。「博多港」が無理だったら「長崎港」、またはその逆という感じです。

● 注目の八代港
 熊本県八代市にある「八代港」が66回といきなり10位に顔を出しました。「国土交通省」は、2017年7月26日に、国際旅客船拠点形成港湾として6港(横浜港、清水港、佐世保港、八代港、本部港、平良港)を指定しました。ちなみに「本部港」は沖縄県国頭郡本部町にあります。

 「八代港」では、官民共同でクルーズ船専用の岸壁や旅客ターミナルを整備する事業が行われています。世界最大級のクルーズ船(22万トン級)も受け入れ可能にして寄港数を増やします。運営開始は2020年春の予定です。

 このように各港がクルーズ船専用の岸壁や旅客ターミナルを整備を行っています。クルーズ船の誘致はまさに戦国時代になっており、九州・沖縄のどこの港が1位になっても不思議ではありません。


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国船社及び日本船社が運航するクルーズ船の寄港回数
 2017年(1月~12月)、外国船社及び日本船社が運航するクルーズ船の国内港湾への寄港回数の港湾別ランキングです。


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外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数

 2017年(1月~12月)、外国船社が運航するクルーズ船の国内港湾への寄港回数の港湾別ランキングです。


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博多港

 福岡市もキャパシティが限界に達した「博多港」の今の状況を指をくわえて見ている訳ではありません。 クルーズ船専用の岸壁や旅客ターミナルを大幅に強化するために動き出しています。

 引用資料 福岡市・公式ホームページ
 ウォーターフロントネクスト(中央ふ頭・博多ふ頭の再整備)について


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「将来の土地利用の方針図」です。



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