祝! JR京都線の茨木駅~摂津富田駅間の新駅「JR総持寺駅」が2018年3月17日(土)に開業 Part2・「JR総持寺駅」の可動式ホーム柵(二重引戸式)」編!
-JR京都線・JR総持寺駅-
かつて阪急京都線の「総持寺駅」近くにエレベーターやエスカレーターで有名な「フジテック」の本社および大阪製作所(工場)がありました。
敷地内にあった紅白のエレベータ研究塔は、このエリアのランドマーク的存在でしたが解体されました。大阪製作所(工場)跡地は、「ライオンズ茨木ニューシティ」として開発されています。
JR京都線の「茨木駅」と「摂津富田駅(高槻市)」の間は、約3.7kmと結構距離が離れているので、新駅設置の要望は前からありましたが、「ライオンズ茨木ニューシティ」の建設に合わせて新駅「JR総持寺駅」が建設されました。近隣にある阪急総持寺駅と区別するために「JR」を付与しています。
「JR総持寺駅」の設置場所は、「摂津富田駅」から約1.7km、茨木駅から約2.0kmの盛土区間になります。盛土区間は、北側にも南側にも拡張余地がほとんどないために、ホームはJR西日本の幹線では珍しい島式1面2線となっています。
駅舎の建設余地もないため、駅設備は盛土の下に設置されました。2012年11月29日着工し、2018年3月17日(土)に開業しました。建設費は約66億円です。JR西日本では、1日あたりの利用者を19,000人と見込んでいます。
「JR総持寺駅 周辺概要図」です。新駅開業に合わせて、茨木市が「自由通路」や「歩行者専用道路」の整備を、開発事業者が「駅前広場」などの整備を行いました。
引用資料 茨木市・公式ホームページ
3.17 JR総持寺駅オープン
可動式ホーム柵(二重引戸式)
「可動式ホーム柵(二重引戸式)」です。JR西日本で初となる「二重引戸式」を採用しており、開口部が3.3mと広く確保されています。
● ナブテスコ製?
東京メトロ東西線の「九段下駅」で、一足先に2018年2月17日から二重引き戸による「大開口ホームドア」が本格稼働を開始しました。
東京メトロ東西線の「九段下駅」は「ナブテスコ」製です。JR総持寺駅の「可動式ホーム柵(二重引戸式)」は調べても分かりませんでした。ただ、デザインが非常に似ているのでナブテスコ製かも知れません。
車両が4ドアの上に、開口部が3.3mと広く確保されているためドア部分が多くを占めています。
こうやってみると何故「二重引戸式」にしたのか一目瞭然ですね。「二重引戸式」にしないと戸袋にドアが収まりません。
● 百聞は一見にしかず
JR京橋の大阪環状線の3番のりば・4番のりばに「可動式ホーム柵」を設置することになりました。最大開口幅が約3.5mもあるのに「二重引戸式」になりませんでした。
どうしてかな? と思っていましたが、JR総持寺駅の「可動式ホーム柵」を見て納得しました。大阪環状線は3ドアなので、戸袋の幅が広く確保出来ます。そのためわざわざ構造が複雑な「二重引戸式」にする必要が無いのですね。正に「百聞は一見にしかず」ですね。
標準タイプの「戸袋」です。東海道本線・山陽本線のラインカラーの「ブルー」が鮮やかです。
幅広タイプの「戸袋」です。
閉じた時の状態を横から見た様子です。
開いた時の状態を横から見た様子です。
「可動式ホーム柵(二重引戸式)」の前は、分かりやすいようにホーム床の色を4段階で変えています。
それでは、実にスムーズな「可動式ホーム柵(二重引戸式)」の一連の動きを見てみましょう!
電車が到着しました
可動式ホーム柵のドアが開き始めます。
更に開きます。
可動式ホーム柵のドアがほぼ開き終わると車両のドアが開き始めます。
車両のドアが開きます。
車両のドアが完全に開きました。
可動式ホーム柵のドアが閉じ始めます。
遅れて車両のドアが閉じ始めます。
可動式ホーム柵のドアと車両のドアが完全に閉じました。
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