JR西日本 約470億円を投入して「吹田総合車両所」の大規模リニューアルを実施!
-吹田総合車両所-
今回の大阪府北部で震度6弱を観測した地震により、JR西日本の運行再開が遅くなった事をマスコミが非難していますが、JR西日本の路線網を考えると私鉄と比べて遅くなるのはしかたのない事です。
確かに今回のJR西日本の対応にはたくさんの問題点がありましたが、私はこの非常時に社員や関係者の方々はよく頑張ったと思っています。「JR西日本」や「JR北海道」なら叩いてもOK!というマスコミの風潮には本当に閉口します・・・
本題に戻って、JR西日本は6月19日に、総事業費約470億円を投入して「吹田総合車両所」のリニューアルを実施することを明らかにしました。工期は2019年春~2028年度末を予定しています。
引用資料 JR西日本(2018/06/19)
6月定例社長会見:最近の営業・輸送概況、吹田総合車両所のリニューアルについて
「吹田総合車両所」は、兵庫県太子町の「網干総合車両所」と並ぶ、JR西日本屈指の検修設備です。「大阪環状線、阪和線、関西本線(大和路線)、山陰本線(嵯峨野線)、湖西線、草津線」などで運転されている約1,800両の車両のメンテナンスを担ってます。
今回のリニューアルは、建物の建替や耐震補強、新規設備の導入が行なわれます。新しい本所は検修棟や倉庫、入出場棟が新築され、台車検修棟は耐震補強や検修ラインの改良が図られます。
● リニューアル工事により得られる3つの効果
(1) 新たなラインでスムーズに検査・修繕を行うことで、生産性・車両品質が向上するという点
(2) リスク低減対策を実施することで、作業安全性・作業環境を向上させることができるという点
(3) 大規模な地震が発生した際にも近畿エリアの安全運行を確保することができるという点
「現在の吹田総合車両所と、リニューアル後の完成予想図との比較」です。リニューアル後のオレンジ色部分が建替えを行う建物、青色部分が耐震補強を行う建物となります。
上記のオレンジ色の建物のうち、新検修棟部分の拡大図にです。建物は総2階建てとし、1階部分において車両の車体を、2階部分において部品の検査を行います。
これまでは、部品の検査を行う場所が所内の各所に点在していました。また、車体の検査についても少しずつ移動させながら行う必要があり、特に部品の搬送に無駄が生じていました。今回のレイアウトへの変更によって特に搬送の無駄を解消し、検査工程の効率化が図れます。
| 固定リンク
« 中央区本町四丁目 積和不動産関西による「(株)オンワード樫山本館・別館他解体工事」 地上躯体の解体がほぼ完了! | トップページ | アドベンチャーワールド×JR西日本 新大阪駅で見かけたラッピング列車「パンダくろしお『Smile アドベンチャートレイン』」 »
「49 大阪府・その他」カテゴリの記事
- 「門真プラザ」の再開発 地上43階、高さ162.6mの超高層タワーマンション「門真市駅前地区第一種市街地再開発事業」 事業計画の縦覧等!(2025.05.05)
- 門真市幸福町・垣内町地区まちづくり用地活用事業 地上41階、高さ約137mの「シティタワー古川橋」 建設現場を報道公開!(2024.12.23)
- JR千里丘駅前 千里丘駅西地区第一種市街地再開発事業 地上36階、高さ約127mの「プレミストタワー千里丘」 概要が決定!(2024.12.21)
- 「南海電気鉄道」と「泉北高速鉄道」が合併! 路線名は「泉北線」 合併に伴い「南海電気鉄道」の駅は105駅、営業キロは169.0kmに拡大!(2024.11.14)
- 和泉市 「大阪母子医療センター」の建て替え 地上10階、延床面積約36,967㎡の「大阪母子医療センター建替整備事業」 完成イメージ初公開!(2024.11.09)
「91 鉄道編・JR」カテゴリの記事
- 2025年3月期の連結決算発表! 多角化する「JR西日本(西日本旅客鉄道)」 東海道新幹線一本足打法の「JR東海(東海旅客鉄道)」 (2025.05.07)
- 大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線 JRルート・浮庭橋付近の「道頓堀川左岸側工事」 2025年1月10日の建設状況(2025.01.13)
- 大阪ステーションシティ JR大阪駅(うめきたエリア)地上部「うめきたグリーンプレイス」 2024年10月22日の建設状況(2024.10.28)
- JR大阪駅 大阪駅(うめきたエリア)地上部「うめきたグリーンプレイス」 2024年12月12日に駅前広場一部供用開始、2025年3月に全面開業!(2024.10.20)