「淀川橋梁」の架け替え 事業区間約2.4kmの「阪神なんば線淀川橋梁改築事業」 「淀川東岸踏切」の「陸閘(りっこう)」を探索してきました!
-阪神なんば線淀川橋梁改築事業-
阪神なんば線の「淀川橋梁(きょうりょう)」の架け替え工事が2018年秋から始まります。「水面すれすれの橋」として知られ、線路は堤防より低くなっています。
浸水を防ぐため、桁下を約7m高くします。「淀川橋梁」の架け替えと共に、「淀川橋梁」を挟んだ約2.4kmの連続立体交差化を行います。総事業費は563億円で、2032年度の完成を目指します。
朝日新聞デジタル(2018/07/02)
水面すれすれ解消へ 阪神なんば線、淀川橋梁架け替え
引用資料 国土交通省近畿地方整備局(PDF)
阪神なんば線淀川橋梁改築事業パンフレット
「淀川橋梁」は1924年に設置されました。大阪湾最低潮位「O.P.(Osaka Peil)」から桁下までの高さは4.28mで、計画堤防高に3.82m、計画高潮位に0.92m足りません。
阪神なんば線の線路は、両端の淀川の堤防より1.8m低く、高潮時は線路を横切る形で「防潮扉」を閉じるため、運行が出来なくなります。
平面図
「平面図」です。「淀川橋梁」の架け替えと共に、「淀川橋梁」を挟んだ約2.4kmの連続立体交差化を行います。これにより「阪神なんば線」は、ほぼ立体交差化が完了します。
縦断図
事業実施前と事業実施後の「縦断図」です。橋を7m高くし、現在39本ある橋脚を10本に減らして「淀川」の水を流れやすくします。
「淀川橋梁(きょうりょう)」です。かなり低い位置を電車が走っています。
堤防部分にある「淀川東岸踏切」です。大型車が次々と通過して行くのでかなり危険です。撮影には細心の注意が必要です。
「陸閘(りっこう)」です。「阪神なんば線」の軌道のために、堤防を約1.8m切り込みしています。
● 陸閘(りっこう)
「陸閘」とは、やむを得ない理由で、堤防が連続していない場合、洪水や高潮時に堤防の機能を確保するために締め切ることのできる施設です。容易に閉塞できる構造となっています。
南西側から見た様子です。
高潮時には、人の手により「陸閘」を閉鎖します。
「陸閘」を真横から見た様子です(踏切から撮影)。
堤防の切り込み部分です。
「淀川橋梁(きょうりょう)」です(踏切から撮影)。
「伝法駅」の北端から見た様子です。「淀川東岸踏切」のすぐ南側は「伝法駅」ですが、このあたりは「盛土」となっています。
| 固定リンク
« 頂部を「全天候カバー」ですっぽり覆い、その中で各ロボットが稼働 地上24階の「(仮称)karaksa hotel Shin-Osaka Premier」 2018年7月20日の建設状況 | トップページ | 阪急阪神ホールディングス 2022年以降に「阪急村」をドミノ式再開発 「大阪新阪急ホテル」と「阪急ターミナルビル」をじっくり見てみました! »
「93 鉄道編・阪神電鉄(山陽電鉄含む)」カテゴリの記事
- 阪神本線住吉・芦屋間連続立体交差事業 東灘高架下(阪神本線魚崎駅・芦屋駅間) 深江駅1階に新店舗が2023年3月18日にオープン!(2023.03.13)
- 阪神電気鉄道 大阪梅田駅改良工事 「旧1番線」を閉鎖して「新2番線」を整備中 2023年1月28日(土)始発から供用開始!(2023.01.17)
- 阪神電気鉄道 大阪梅田駅改良工事 メチャメチャ綺麗になった東改札付近の改札外コンコース&改札内コンコース(2023.01.05)
- 阪神電気鉄道 大阪梅田駅改良工事 「旧1番線」を閉鎖して「新2番線」を整備中 既存躯体の改築や可動式ホーム柵などの整備!(2023.01.04)
- 阪神電気鉄道 大阪梅田駅改良工事 供用開始された「新1番線」 「可動式ホーム柵」を設置、メチャメチャ綺麗でビックリ!(2023.01.03)
「31 大阪市・北部②」カテゴリの記事
- 「積水化学工業」の本社がある「堂島関電ビル」 積水化学工業の本社機能を維持しながら、大規模リニューアル工事に着手!(2023.03.06)
- 大和ハウス工業 2023年3月期の連結決算 売上高4兆7600億円を予想 売上高5兆円が見えてきた!(2023.02.14)
- ダイキン工業 2023年3月期の連結決算 業績絶好調で3度目の上方修正 売上高3兆9100億円・営業利益3720億円を予想!(2023.02.09)
- 「関西テレビ放送」と「サンケイビル」が東梅田エリアで都市型データセンターを開発 オプテージ曽根崎データセンター 2026年1月に運用開始予定!(2023.01.26)
- かつては「大阪の迎賓館」と呼ばれた「リーガーロイヤルホテル(大阪)」 土地と建物を「ベントール・グリーンオーク・グループ」に売却!(2023.01.21)