通行止めにして2年間をかけて大規模改修 堂島大橋の改良工事 2018年8月18日の状況
-堂島大橋の改良工事-
「堂島大橋」は、1927年に建設され、約90年が経ちました。古くなった床・床組(車道・歩道)や吊り材は新しく取り替えて、比較的健全であるアーチや橋台部は残して工事を行います。
引用資料 大阪市・公式ホームページ(PDF)
堂島大橋の工事について
エム・エム ブリッジ(株) 公式ホームページ
堂島大橋リニューアル(工事の詳しい工法など)
● 通行止めの理由
1点目は、仮橋を作り、迂回する方法は、用地買収等のために、多額の費用と長い年月が必要となります。また堂島大橋周辺の中之島には、迂回できる橋が近くにあると判断し、通行止めによる方法を選びました。
2点目は、堂島大橋の構造は、堂島川の上流側と下流側の2つのアーチ部材により床面全体を支えている(吊っている)構造です。アーチ部材を残しながら床・床組を新しく取り替えるため、一時的に床・床組が取り外された状態が発生します。
このような状態で、一部車線規制で工事を行い、大型車などの車両が橋を通行した場合、床・床組が車両の重みに耐えきれない可能性があります。このため床・床組の取替えを行うために、安全面を考えて、通行止めによる方法を選びました。
「歩行者・自転車・車いす」について、それぞれの重みに対しては、安全であり、問題ないことを確認しているので、通行止め期間中の歩道通行は可能です。
● 2年間かかる理由
アーチ部材を残し限られた作業範囲で、「歩行者・自転車・車いす」の通路や船の航路を確保しながらの施工となり床・床組を小さなブロックに分けて、撤去と設置を繰り返すため2年間かかります。
工事の概要です。
改良工事が行われている「堂島大橋」を上流側から見た様子です。上流側の「歩道」が撤去されています。
アーチの根元のが補強されています。
「堂島大橋」は完全に通行止めになっています。
北行き車道の床材が完全に撤去されています。こうやってみると橋の基本構造は、現在の橋とそれ程変わりません。約90年前の昭和2年(1927年)時点で、すでにこのような高度な技術があったのが逆に驚きです。
撮影時は、南行き車道に仮設の通路が設置されていました。「歩行者・自転車・車いす」のみ通行出来ます。
下流側の「歩道」も撤去されています。
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