ヴォーリズ建築の歴史的文化的価値の継承 大丸心斎橋店本館建替計画 2018/09/19 御堂筋側で外壁の取り付けが始まる!
-大丸心斎橋店本館建替計画-
「J.フロント リテイリング」は、「大丸心斎橋店(本館、北館、南館)」を中心とする心斎橋地区再開発計画を進めています。「本館」は、2015年12月30日で営業を終了し、「大丸心斎橋店本館等解体工事」が行われました。
アメリカ出身の建築家「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」の代表作の一つで、アールデコやネオ・ゴシック様式を織り交ぜた「大正モダン建築」として知られている「大丸心斎橋店本館」の外観はもう見られません。
新たに誕生する本館は、地上11階、塔屋1階、地下3階、高さ59.97m、延床面積66,122.79㎡(現本館約49,000㎡)、売場面積約40,000㎡(現本館約31,000㎡)となります。
引用資料 J.フロント リテイリング(PDF:2015/10/30)
大丸心斎橋店本館建替え計画の概要に関するお知らせ
本館・北館は、大宝寺通りの上空で接続、一体化させ、回遊性の向上をはかります。御堂筋側の外壁を保存するとともに、新築される高層部はセットバックさせ、保存外壁と景観的調和をはかります。
● 北館の大型核テナントとして「パルコ」導入
「北館」の地下2階~地上7階には「パルコ」が出店、地上8階~14階は「大丸松坂屋百貨店」の不動産事業部が運営する事になります。
J.フロント リテイリング(PDF:2017/09/28)
大丸心斎橋店北館の大型核テナントとして「パルコ」導入を決定
「J.フロント リテイリング」は脱百貨店を進めています。松坂屋銀座店跡地の「GINZA SIX」や「松坂屋上野店」で進めた手法を「大丸心斎橋店」にも導入します。
大丸心斎橋店本館建替計画の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区心斎橋筋一丁目1番ほか20筆(地名地番)
◆ 階数-地上11階、塔屋1階、地下3階
◆ 高さ-59.97m(申請以外82.50m)
◆ 敷地面積-10,755.72㎡(施設全体)
◆ 建築面積-9,720.15㎡(施設全体)、5,530.00㎡(本館)
◆ 延床面積-124,600.26㎡(施設全体)、66,122.79㎡(本館)
◆ 容積対象面積-120,813.17㎡(施設全体)、63,979.38㎡(本館)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-百貨店
◆ 建築主-大丸松坂屋百貨店
◆ 設計者・監理者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2016年02月15日~2016年12月31日
◆ 着工-2017年01月01日
◆ 竣工-2019年08月31日予定
◆ 開業-2019年秋予定
◆ 投資額-約380億円(本館建築工事、本館内装工事)
南西側から引いて見た様子です。まだ暑いですが、抜群の「秋晴?」でした。私が子供の頃は、9月は秋でしたが、地球温暖化の影響なのか? 9月はまだ夏ですね・・・
「鉄骨建方」が最高部に到達しています。
南西側から見た様子です。
最高部です。
南西側から見た下層階の様子です。
北西側から見た様子です。
最高部です。
御堂筋側で外壁の取り付けが始まっていました。
「北館」と「本館」の間です。
「北館」と「本館」の間でも工事が始まっています。
「落下防止柵」と「作業台」を兼ねた仮設の鉄骨かと思いましたが、柱部分も見えるので本設の鉄骨のようです。
柱部分が2本見えます。
分かりにくいですが、梁は本館側の「仕口」に接続されています。
北館側は、仮設の構造物で支えています。
隙間から見た「本館」です。
地下通路改造工事
「北館」と「本館」の間の地下通路の改造工事が行われています。工事名は「高速電気軌道第1号線心斎橋停留場南中階地下通路改造請願受託工事」です。
分かりやすく言えば、「Osaka Metro御堂筋線」の「心斎橋駅」の地下通路の改良工事です。工期は、2017年8月7日~2019年10月31日(予定)で、「竹中工務店」により行われています。
建築計画のお知らせの「立面図」です。
新たに誕生する「本館」は、既存の「北館」に完全に階高を合わせている事が分かります。御堂筋側の保存外壁は単なる外壁で、窓の位置を見ると建物本体と階高が一致していない事が分かります。
建築計画のお知らせの「配置図」です。
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