「博多港中央ふ頭クルーズバース」に日本一の拠点が誕生! 世界最大級のクルーズ船を含む2隻同時着岸が可能に!
-博多港中央ふ頭クルーズバース-
九州のインバウンド観光は、「大型クルーズ船」でやって来ます。2015年・2016年は「博多港」が2位に圧倒的な差をつけてダントツで日本一でしたが、様相が変わりつつあります。
「博多港」が前年を少し下回り、「長崎港」が大幅に伸ばして、1位の「博多港」を2位の「長崎港」が猛追しています。「博多港」のクルーズ船を受け入れるキャパシティが限界に達し、これ以上増やせなくて寄港を断っていたためです。
● 世界最大級のクルーズ船を含む2隻同時着岸が可能に!
「博多港」は手をこまねいていた訳ではありません。ちゃんと手を打っていました。九州地方整備局博多港湾・空港整備事務所と福岡市は2018年9月9日に、福岡市の博多港中央ふ頭クルーズバースの供用式典を開きました。
引用資料 国土交通省(PDF:2018/09/06)
博多港中央ふ頭クルーズバース供用式典開催のお知らせ
クルーズ船の受入環境改善のため中央ふ頭西側を330m延伸する事業で、世界最大級のクルーズ船22万トン級を含む2隻同時着岸が可能となりました。
ジャケット構造の採用など迅速施工により、着工から2年の短期間で完成させました。福岡市は本当に何事にも行動が早いですね!
第Ⅰ期工事・第Ⅱ期工事に分けて整備
工事に際しては、整備効果を効率的に発現させるため、「Ⅰ期工事」として16万トン級のクルーズ船を早期に中央ふ頭にて受け入れることとし、2016年7月に着手し、2017年3月末に延長60mのバ-スを完成させました。
引き続き、「Ⅱ期工事」として270mの岸壁延伸工事を行い、2018年8月末にはⅠ期工事と合わせて全延長330mのすべての工事が完了し、供用を開始しました。
2隻同時着岸
2018年9月4日には、クルーズ船2隻が初めて同時に着岸しました。
外国船社及び日本船社が運航するクルーズ船の寄港回数
2017年(1月~12月)、外国船社及び日本船社が運航するクルーズ船の国内港湾への寄港回数の港湾別ランキングです。
引用資料 国土交通省(2018/01/16)
2017年の訪日クルーズ旅客数とクルーズ船の寄港回数(速報値)
外国船社が運航するクルーズ船の寄港回数
2017年(1月~12月)、外国船社が運航するクルーズ船の国内港湾への寄港回数の港湾別ランキングです。
九州管内の主なクルーズ船寄港実績
「九州管内の主なクルーズ船寄港実績」です。外国船社が運航するクルーズ船は、需要が圧倒的に多い中国を母港として、中国→台湾→沖縄→九州→韓国→中国(またはその逆)の東シナ海を運航するルートが主力となっています。
クルーズ船にとって、寄港地は航海ルート上の港の1つに過ぎません。港がどこであるかは、一般の海外旅行と比べるとそれ程重要ではありません。
そのためクルーズを行う航海ルート上のキャパシティに余裕がある港に流れます。「博多港」が無理だったら「長崎港」、またはその逆という感じです。九州の港は一斉にふ頭の強化を進めています。正に戦国時代の様相です。
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