マスターカードが発表した「2018年度世界渡航先ランキング(Global Destination Cities Index)」 東京が8位、大阪が19位!
-2018年度世界渡航先ランキング-
「Mastercard(本社:ニューヨーク州パーチェス)」は9月25日に、「2018年度世界渡航先ランキング(Global Destination Cities Index)」を発表しました。
引用資料 マスターカード(2018/09/25)
Mastercard 調査「2018 年度世界渡航先ランキング」 ランキングの半数がアジア太平洋の都市、東京は 8 位にランクイン
Mastercardの「世界渡航先ランキング」は、過去10年にわたり渡航先の都市とその都市に関する分析を行い、今回の結果により渡航先ランキングの上位に入るには、堅固な都市インフラ、ビジネスと娯楽面での魅力、力強い地域文化が重要な要素であることが分かりました。
2018年のMastercard「世界渡航先ランキング」における調査対象は、世界162都市に拡大しています。2017年は世界132都市だったので、30都市増えています。
調査は、ビジネスや観光で訪れた1泊以上の渡航者数などを集計しています。誤差はあると思いますが、全世界に情報ネットワークを張り巡らせている「マスターカード」なのでかなり正確だと思います。
● 東京が8位、大阪が19位!
大阪は842万人で19位です。大阪は2015年度(2014年)が37位、2016年度(2015年)が25位、2017年度(2016年)が17位でした。
2017年度(2016年)が17位だったので2ランクダウンですが、800万人台では多くの都市が激しい競争をしているので、すぐ順位が入れ替わる状態です。調査対象が30都市増えているのでその影響もあると思います。
ちなみに東京は、2015年度(2014年)が19位、2016年度(2015)が11位、2017年度(2016年)が9位、2018年度(2017年)が8位と着実に順位を上げています。
2018年度世界渡航先ランキング(2017年渡航者数)
01 バンコク(タイ) 2,005万人
02 ロンドン(イギリス) 1,983万人
03 パリ(フランス) 1,744万人
04 ドバイ(アラブ首長国連邦) 1,579万人
05 シンガポール(シンガポール) 1,391万人
06 ニューヨーク(アメリカ) 1,313万人
07 クアラルンプール(マレーシア) 1,258万人
08 東京(日本) 1,193万人
09 イスタンブール(トルコ) 1,070万人
10 ソウル(韓国) 954万人
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11 アンタルヤ(トルコ) 942万人
12 プーケット(タイ) 929万人
13 メッカ(サウジアラビア) 918万人
14 香港(中国) 903万人
15 ミラノ(イタリア) 881万人
16 パルマ・デ・マヨルカ(スペイン) 878万人
17 バルセロナ(スペイン) 869万人
18 パッタヤー(タイ) 867万人
19 大阪(日本) 842万人
20 バリ島(インドネシア) 830万人
(備考)
都市名の11位~20位は、Mastercard「世界渡航先ランキング」の英語表記の都市名を「Google」に手入力して、日本語読みに変換したものです。間違い無いと思いますが、間違っていたらゴメンナサイ・・・
13位の「メッカ(サウジアラビア)」は、日本では「メッカ」と呼ばれていますが、海外では「マッカ(正式名マッカ・アル=ムカッラマ)」と呼ばれています。そのためMastercardも「マッカ」と表記しています。
「サウジアラビア」は、世界一入国が難しい国の一つです。そのためほとんどが、イスラム教の教徒による「メッカ(マッカ)巡礼」です。
2017年度世界渡航先ランキング(2016年渡航者数)
01 バンコク(タイ) 1,941万人
02 ロンドン(イギリス) 1,906万人
03 パリ(フランス) 1,545万人
04 ドバイ(アラブ首長国連邦) 1,487万人
05 シンガポール(シンガポール) 1,311万人
06 ニューヨーク(アメリカ) 1,270万人
07 ソウル(韓国) 1,239万人
08 クアラルンプール(マレーシア) 1,128万人
09 東京(日本) 1,115万人
10 イスタンブール(トルコ) 916万人
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17 大阪(日本) 698万人
● 消費額ランキング
1位はアラブ首長国連邦の「ドバイ」です。「ドバイ」はダントツの1位です。世界の富裕層が、超高級ホテルに宿泊して、ショッピングなどに莫大なお金を出費しているためです。297.0億ドルは、日本円で約3兆3264億円(1$=112円)です。
渡航者数と観光収入ランキングは必ずしも比例していません。流石に「ドバイ」を真似するのは無理ですが、世界の富裕層を呼び込むには、高級ホテルの整備は必須です。街にたくさんのお金を落としてもらってなんぼですから!
大阪は空前のホテルラッシュですが、ほとんどが宿泊特化型のホテルで、高級ホテルがほとんど建設されていません。これが今後の大きな課題です。
2018年度消費額ランキング(2017年消費額)
01 ドバイ(アラブ首長国連邦) 297.0億ドル
02 メッカ(サウジアラビア) 184.5億ドル
03 ロンドン(イギリス) . 174.5億ドル
04 シンガポール(シンガポール) 170.2億ドル
05 バンコク(タイ) 163.6億ドル
06 ニューヨーク(アメリカ) 161.0億ドル
07 パリ(フランス) 130.5億ドル
08 パルマ・デ・マヨルカ(スペイン) 119.6億ドル
09 東京(日本) 119.1億ドル
10 プーケット(タイ) 104.6億ドル
関西国際空港の旅客施設が全面再開
「台風21号」の被害を受けた「関西国際空港」が、9月21日に旅客施設が全面再開し、旅客便数が被災前の水準まで回復しました。
復旧に伴い、「訪日外国人(インバウンド)」の入国者数が前年並みに戻りつつあります。海外旅行は旅行を計画してから、実際に旅行に行くまではかなりタイムラグがあります。それを考えると想像以上に早い復活です。
しかし、昨日(9月26日)、大阪ミナミのインバウンドに強い大型店に勤めている友人に話を聞きましたが、「まだ半分も売上げが戻っていない・・・」と言っていました。
まあ、あれ程の大被害だったのでしかたがありません。対前年比で増えていた「台風21号」の前の状況に戻るには、まだまだ時間がかかると思います。
今年は、6月以降に西日本で災害が相次いで試練の年ですが、大阪は「台風、高潮、集中豪雨、地震、津波」などのリスクを抱えています。これは日本の都市の宿命です・・・
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