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2018年10月17日 (水)

訪日外客数 「関西国際空港」の驚異的な復旧により、関西への影響は限定的 10月9日以降は前年比約100~120%で推移!

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-訪日外客数(2018年9月推計値)-
 
「日本政府観光局(JNTO)」は昨日(10月16日)に、2018年9月の訪日外客数を発表しました。「台風第21号」や「北海道胆振東部地震」の影響により、2017年9月の228万人を約12万人下回る前年同月比5.3%減の216万人でした。2018年1月~9月の累計では、前年比10.7%増の2346万8500人となっています。

 2013年1月以来、5年8か月ぶりに訪日外客数が前年同月を下回りました。「台風第21号」の影響による関西国際空港の閉鎖や「北海道胆振東部地震」の影響による新千歳空港の閉鎖等により、航空便の欠航や旅行のキャンセルが発生しました。

 訪日外客数の約7割を占める東アジア市場においては、関西、北海道への訪問者も多く、これにより東アジア市場から両地域への訪日需要が停滞したことが、訪日外客数全体が前年同月を下回る一因となりました。

● 5.3%減に収まったのが逆に凄い!
 2013年1月以来、5年8か月ぶりに記録が途切れたのは残念ですが、「台風第21号」や「北海道胆振東部地震」というダブルパンチの中で、5.3%減に収まったのが逆に凄いと思います。私は10%~15%減を覚悟していました。

 そんな中でも、15市場(タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インド、豪州、米国、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア、スペイン)で9月として過去最高を記録しました。


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関西国際空港の全面再開
 「産経新聞」の報道ですが、大阪入国管理局関西空港支局によると、2018年9月に「関西国際空港」から入国した外国人は31万200人(速報値)で、昨年同月の57万1020人から46%減少したそうです。

 引用資料 産経新聞(2018/10/16)
 訪日外国人、被災前に回復 関西への影響「限定的」

 「関西国際空港」は、被災後は官民一体となってインバウンドを呼び戻すためのキャンペーンに取り組んできました。こうした努力もあり、「関西国際空港」の旅客便が全面再開した9月21日以降の入国者数は、台風24号の上陸で滑走路が閉鎖された9月30日を除いて順調に回復しています。

 10月9日以降も前年比約100~120%で推移しており、入管関係者は「心配された風評被害の影響もさほど見られないのではないか」と話しています。

 私は、風評被害は2~3ヶ月続くと思っていましたが、驚異的な回復ぶりでですね。まあ考えてみれば、訪日外客数の約7割を占める東アジアの国々も台風の被害をよく受けています。台風の被害は、復旧すれば安心だという実体験もあるので、風評被害が深刻にならなかったのだと思われます。


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インバウンドの復活
 「産経新聞」によると、「阪急百貨店梅田本店」では、「関西国際空港」の被災から1週間程度は免税品売上高が前年から半減しましたが、全面再開後の9月下旬は前年比を上回るまで回復、最終的には9月全体で2割減にとどまったそうです。

 「高島屋大阪店」も9月の免税品売上高は約2割減りましたが、10月は来客数も戻り、順調だそうです。りそな総合研究所では、インバウンド減による関西の消費額への影響は「当初の見立てよりも少ない300億円程度」と分析しています。


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なんばスカイオが2018年10月17日全面開業
 南海電鉄は、本社機能を置いていた「南海会館ビル」の建替計画を進めていますが、旧南海会館ビルの解体工事を終えて、2015年9月1日に、「南海ターミナルビル (仮称)新南海会館ビル」の新築工事に着工しました。

 「ネーミング総選挙」が行われ、「なんばスカイオ」が1位になり正式決定しました。「なんばスカイオ」は、2018年9月末に竣工し、2018年10月17日に全面開業します。インバウンド増への強力な援軍が新たに加わります。

なんばスカイオの概要
◆ 計画名-南海ターミナルビル (仮称)新南海会館ビル
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区難波五丁目1番60号
◆ 交通-南海「なんば」駅徒歩1分、地下鉄御堂筋線「なんば」駅徒歩2分、近鉄難波線・阪神なんば線「大阪難波」駅徒歩5分、地下鉄四つ橋線・千日前線「なんば」駅徒歩5分~8分
◆ 階数-地上31階(31階は機械室)、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-最高部150.000m
◆ 敷地面積-34,252.02㎡(施設全体)
◆ 建築面積-3,820.90㎡
◆ 延床面積-84,125.30㎡(容積対象床面積78,741.74㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄(骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制振構造「TMD(チューンドマスダンパー)他」
◆ 用途-オフィス、店舗、ホール・カンファレンス、医療施設
◆ 建築主-南海電気鉄道
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組(代表者)、竹中工務店、南海辰村建設共同企業体
◆ 解体工事-2013年05月07日~2015年12月31日
◆ 着工-2015年09月01日
◆ 竣工-2018年09月末日
◆ オープン-2018年10月17日(全面開業)
◆ 事業費-約440億円



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