四条通のシンボル 登録有形文化財「京都四條南座」 耐震・改修工事を終えてリニューアルオープン!
-京都四條南座-
「松竹」が保有、経営する直営劇場、「京都四條南座」の現在の建物は、京都の歴史的景観に溶け込んだ劇場として、1996年には国の「登録有形文化財」に登録され、京都市の歴史的意匠建造物にも指定されています。
1929年(昭和4年)の建築以来、複数回の設備改修や1991年の大規模改修を経ています。しかし、2015年から耐震診断が行われましたが、改正耐震改修促進法の耐震基準を満たしていないことが判明し、初春公演が終わった2016年1月19日から公演は行われず休館となっています。
● 2018年11月1日にリニューアルオープン!
「京都四條南座」が、3年弱にわたる耐震・改修工事を終え、2018年11月1日にリニューアルオープンしました。11月1日~12月26日まで「吉例顔見世興行」が行われています。
南座耐震補強大規模改修工事の概要
◆ 所在地-京都府京都市東山区四条通大和大路西入る中之町198
◆ 階数-地上4階、地下1階
◆ 敷地面積-1,952.6㎡
◆ 建築面積-1,797.3㎡
◆ 延床面積-6,521.0㎡
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄骨造
◆ 工事内容-建物全域に亘る耐震補強工事及び設備更新工事
◆ 用途-劇場
◆ 客席数-従来と同程度を予定(従来は1,078席)
◆ 建築主-松竹
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 竣工-2018年秋
◆ 開場-2018年11月01日
2018年11月1日にリニューアルオープンした「京都四條南座」です。出来れば、耐震・改修工事に合わせて周辺の「電線類地中化」を行って欲しかったです・・・
北側から見た様子です。
顔見世興行の「まねき」
京都の師走の風物詩である「顔見世興行」が行われています。「顔見世興行」の役者の名前を書いた「まねき」が並べられています。
勘亭流
「まねき」は、「勘亭流」という書体で書かれています。「勘亭流」は江戸時代から興行などで使われる独特の書体で、ジャンルによって書体が異なり、劇場によっても変わるので、南座のまねきは誰にでも書けるものではありません。
北西側から引いて見た様子です。
西側から引いて見た様子です。
アップです。
大屋根は「軽量瓦」に葺き替えられました。
| 固定リンク
« 地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2018年12月19日の状況 | トップページ | 京都で働きたい! LINEの開発拠点「LINE KYOTO」に海外から応募殺到! »
「61 京都府」カテゴリの記事
- 京都・祇園 国の登録有形文化財「弥栄会館」を活用 帝国ホテルブランドとして4軒目の「帝国ホテル 京都」 2026年春に開業!(2025.02.08)
- 日本電気硝子 滋賀県大津市にある本社をJR京都駅前に移転 JR東海グループと共同で複合施設を開発し、ビル内に本社を移転!(2025.01.24)
- 京阪ホールディングス 地上6階、延床面積約28,000㎡のホテルと商業施設の複合施設 「(仮称)三条駅周辺プロジェクト」を本格的に開始!(2024.12.18)
- JR京都駅前 「京都中央郵便局」と「京都駅ビル西第2駐車場」を再開発 「京都プロジェクト(仮称)に係る環境影響評価準備書」の縦覧!(2024.12.02)
- 一気に計画が具体化 「向日町競輪場」の余剰地 9,328席(コンサート時)の「京都アリーナ(仮称)整備・運営等事業」 完成イメージを公開!(2024.11.23)