-日本電産(Nidec)-
「日本電産」の本社は、京都市南区久世殿城町338番地にあります。直近の日経平均の大幅下落で、「日本電産」の株価も大幅に下がっていますが、2019年1月8日終値時点の時価総額は3,676,094百万円と3兆円を超えています。時価総額は日本企業の中で31位です。
世界首位のHDD用など精密小型モーターから車載、産業用など中大型モーターまで展開しています。創業者である「永守重信氏」は超ワンマンですが、卓越した経営手腕により一代で巨大企業グループを築き上げました。ちなみに創業者である「永守重信氏」は、京都府向日市出身です。
2017年7月1日に「京都新聞」は、「日本電産」が京都市南区の本社ビルと近接する向日市のJR向日町駅東側に、第2本社ビルや傘下企業の本社機能、研究所、ハイテク技術を扱う工場などを進出させる方針を固めたと報道しました。
進出方針を固めた地域は、本社ビルとJR向日町駅東側の間に広がる向日市森本町の土地です。地権者でつくる「森本東部地区まちづくり協議会」が約12haについて農地を集約し、開発用地に転用する地区計画案策定に向けて準備を進めています。
● 正に「Nidecシティ」の誕生!
私は、プロジェクトの正式発表を待ちに待っていました。関西で一番楽しみにしていたプロジェクトの1つと言っても過言ではありません。そして2019年1月8日にドッカーン!と正式発表しました。リリースを見て私は狂喜乱舞でした(笑)。
引用資料 日本電産(PDF:2019/01/08)
日本電産グループ新拠点の建設構想について
「日本電産」は、本社に隣接するJR向日町駅東側の農地約60,000㎡を取得し、第二本社やグループ企業の新拠点計4棟を2030年までに建設する構想を正式発表しました。
現本社を含めて一帯で最大5,000人が働く見込みで、総投資額は約2,000億円、関西でも屈指の規模となる企業拠点が整備に向けて動き出します。
これらが完成するとJR向日町駅の東側一帯は正に「Nidecシティ」になります。「Nidec」は日本電産グループのブランド名です。ちなみに「Nidecシティ」は私が妄想で付けた名称です(笑)。
新拠点概要
◆ 所在地-京都府向日市森本町
◆ 敷地面積-約60,000㎡
◆ 延床面積-約154,700㎡
◆ 建物構成-事務所棟×1棟(第二本社:地上15階、延床面積約33,600㎡)、生産研究棟×3棟(A棟:地上6階、延床面積約24,200㎡、B棟:地上8階、延床面積約50,100㎡、C棟:地上9階、延床面積約46,800㎡)
◆ 投資予定額-土地・建物、設備等 総額約2,000億円
竣工時期(予定)
◆ 第一期-2022年03月予定(A棟、C棟一部)
◆ 第二期-2025年~2026年予定(B棟、C棟残り)
◆ 第三期-2030年予定(第二本社)
日本電産の本社
「日本電産」の本社は、京都市南区久世殿城町338番地にあります。2018年3月期の売上高1,488,090百万円、営業利益167,637百万円です。
2019年3月期の業績予想は、売上高1兆6000億円です。2021年3月期の売上高2兆円を目指しています。2030年度のグループ売上目標10兆円という壮大な構想を掲げています。
● 永守重信氏は京都のタニマチのような存在
創業者でる「永守重信氏」は京都のタニマチのような存在です。今回は地元京都府向日市への2,000億円の投資ですが、向日市には私財約32億円を投じて「永守重信市民会館」を建設し、建物を寄附しています。
更に、「京都先端科学大学」に改称予定の「学校法人京都学園理事長」に就任し、工学部の新設準備や運転資金などに私財100億円以上を投じる予定です。
他にも、約70億円をかけて建設した京都府内初のがんの陽子線治療装置を備えた研究施設「永守記念最先端がん治療研究センター」を京都府立医科大学へ寄贈しています。
かつての神戸市は、ダイエーの創業者である「中内功氏」がタニマチのような存在でした。今の神戸に勢いが無いは、損得を度外視して投資してくれるタニマチのような存在がいないのも大きな理由です。
日本電産グループ新拠点の予定地です。「森本東部地区」の約122,500㎡の約半分の約60,000㎡を取得します。創業者でる「永守重信氏」は京都府向日市出身です(国土交通省の資料を引用)。
「日本電産グループ新拠点」の建設予定地を西側から見た様子です。この日に備えて事前に撮影しておきました。
「東海道新幹線」の高架橋の先に「日本電産」の本社があります。このあたりに京都市と向日市の境目がありちょっと分かりにくいです。
「日本電産グループ新拠点」の建設予定地には農地が広がっています。「森本東部地区まちづくり協議会」が農地を集約し開発用地に転用します。
JR向日町駅
最寄りの駅は「JR向日町駅」ですが、日本電産側の駅の東側に改札口がありません。そこで、駅の東側に「東口」を整備する構想が持ち上がっています。「JR向日町駅」です。島式2面4線の地上駅です。駅舎は線路西側にしかありません。
「東口駅ビル」および「東口駅前広場」の整備予定地です。奥に「日本電産本社・中央開発技術研究所」が一部見えます。
「JR向日町駅東側地域航空写真」です(国土交通省の資料を引用)。
「JR向日町駅東口関連事業用地」です。敷地面積約8,600㎡を想定しています(国土交通省の資料を引用)。
「JR向日町駅関連事業基本構想(案)」です。「駅橋上駅舎、東西自由通路、東口駅ビル、東口駅前広場」を新設する予定です(国土交通省の資料を引用)。