関西国際空港 1期島の「A滑走路」 高波の流入を抑制するために1m嵩上げ! 嵩上げ工事は実際には大変な作業
-関西国際空港-
2018年9月の台風21号で浸水被害を受けた関西空港1期島の「A滑走路」について、国土交通省は嵩上げ工事を行う方針を固めました。
高波の流入を抑えるため行う護岸の上積みに伴うもので、全長3500m×幅60mの滑走路を「アスファルト」で1m程度厚くする大規模工事となります。
引用資料 読売新聞(2019/01/31)
関空滑走路、1mかさ上げ…高波の流入を抑制
離着陸に支障が出ないよう区域を分け、約10cmずつ舗装を重ねる特殊工法を導入します。完成まで少なくとも3年程度かかる見通しです。国土交通省は、空港を運営する関西エアポートと協議を始めており、2019年度にも工事に着手します。
滑走路は現在、海面からの高さが約3mで、1m程度高くなる見通しです。航空機の運航を妨げないよう、工事は主に夜間に行うほか、傷みにくいアスファルトを使って徐々に厚みを増していく工法を採用します。
「関西空港で行う工事のイメージ」です。護岸を2段階に分けて上積みするのは、護岸は航空機が安全に離着陸できるように滑走路からの高さに制限があるためです。
そのために、第一段階で緊急避難的に「護岸を上積み」、第二段階で「滑走路などの嵩上げ」、第三段階で「再度護岸を上積み」を行います。
滑走路などのかさ上げが行われる「A滑走路」です。1期島は現在も1年に約6cm地盤沈下しているようです。たかが1mですが、効果大きいと思います。しかし、今のペースで地盤沈下が続くと、嵩上げから16年~17年後には再度嵩上げする必要があります。
航空機の運航を妨げないよう、工事は主に夜間に行います。
写真は2期島の「B滑走路」ですが、間近で見る滑走路はこんな感じです。2007年3月25日に行われた「関空 第2滑走路ウォーク」で撮影しました。
航空機の中からは気が付きませんが、実際の滑走路のはこのように表面にたくさんの溝が刻まれています。タイヤのグリップ力をアップさせるためです。嵩上げ時には毎回この処理を行う必要があります(撮影日2007年3月25日)。
滑走路のマーキング類も嵩上げ時には毎回引き直す必要があります(撮影日2007年3月2日5)。
「滑走路末端灯(RTHL)」などの灯光類も嵩上げ時には毎回設置し直す必要があります(撮影日2007年3月25日)。
「誘導路灯」などの灯光類も設置し直す必要があります(撮影日2007年3月25日)。
「滑走路番号」などの標識類も設置し直す必要があります(撮影日2007年3月25日)。
滑走路下の配管類も浅い場所に埋め直す必要があります。ここから下の写真は、更に1年前の2006年3月26日に行われた「みんなで歩こう! 4000m新滑走路」で撮影しました。
滑走路の「アスファルト」は何層にも舗装されています(撮影日2006年3月26日)。
平らに見える滑走路ですが、実際は排水をよくするために中央部分が盛り上がっています(撮影日2006年3月26日)。
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