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2019年4月29日 (月)

総額約3,000億円を投資 「トヨタ自動車」の研究開発施設 「Toyota Technical Center Shimoyama」の一部運用を開始!

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-トヨタ テクニカルセンター シモヤマ-

 みなさんは、世界屈指の過酷なコースとして知られるドイツの「ニュルブルクリンク」をご存知でしょうか? 私は、1975年頃~2005年頃まで「F1」大好き人間だったので、F1チャンピオンに3度輝いた「ニキ・ラウダ」の1976年の「ニュルブルクリンク」の大事故で、強烈な印象があります。

 「ニキ・ラウダ」は、瀕死の大やけどを負いましたが、奇跡の復活を果たしました。1976年のマクラーレンの「ジェームス・ハント」とフェラーリの「ニキ・ラウダ」の死闘は今でも語り草です。

 「トヨタ自動車」は、豊田市と岡崎市にまたがる山間部に建設を進めてきた新たな研究開発施設のうち、カントリー路を中心とした「中工区」の工事が完了し、2019年4月25日より「Toyota Technical Center Shimoyama(トヨタ テクニカルセンター シモヤマ ) 」として施設の一部運用を開始しました。

 引用資料 トヨタ自動車(2019/04/25)
 「もっといいクルマづくり」の拠点として、本社の研究開発機能を強化 -「Toyota Technical Center Shimoyama」の一部運用を開始

 今回運用を開始した全長約5.3kmのカントリー路は、世界屈指の過酷なコースとして知られる「ニュルブルクリンク」を長年走りこんできた経験を基に、自然の地形を活かした約75mの高低差と多数のカーブが入り組んだ、厳しい走行環境を持つテストコースとして設計されています。今回の運用開始時には、まず評価ドライバーを中心に約50名が勤務します。

 トヨタは、自動車事業が100年に一度の大変革時代を迎える中で、将来のクルマに求められる走行性能や環境性能、安全性をより高い水準で実現し、世界中の顧客に「もっといいクルマ」を届けるために、豊田市の本社地区における研究開発機能を強化します。

 2023年度の本格稼働までに、総額約3,000億円を投資し、用地取得や施設建設を進めており、完成時には約3,300人の従業員が同施設にて勤務する予定です。


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2023年度完成時の「イメージ図(鳥瞰図)」です。総面積650.8ha、従業員数約3,300名の大規模な研究開発拠点となります。

 引用資料 愛知県・公式ホームページ(PDF)
 豊田・岡崎地区研究開発施設用地造成事業 環境影響評価に係る事後調査報告書


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「土地利用計画図」です。用地造成工事を「愛知県企業庁」、施設建設工事を「トヨタ自動車」が行っています。2023年度の本格稼働時までに、「東工区」には高速評価路や世界各地の特殊な路面を再現した特性路、「西工区」には車両開発施設を設置します。

 「Toyota Technical Center Shimoyama(トヨタ テクニカルセンター シモヤマ ) 」の着工までには、数々の難題がありましたが、「愛知県、豊田市、岡崎市」の全面協力により、着工、そして一部運用を開始しました。官民の連携が非常に上手く行った例です。そうでないと環境の意識が高いこのご時世に総面積650.8haの広大な敷地の買収は不可能です。


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「工事区域の工区区分」です。「西工区・中工区・東工区」の3工区に分かれています。


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「位置図」です。豊田市と岡崎市にまたがる山間部に建設を進めています。「愛知県」の強みはトヨタグループが地元の愛知県に大規模な投資を続けている事です。

 トヨタグループが凄いのは、「トヨタ自動車」以外にも「デンソー、アイシン精機、豊田自動織機」などの巨大企業が存在する事です。これらの企業も地元の愛知県に莫大な投資を続けています。



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