東京の再開発プロジェクトの規模が巨大過ぎて驚愕! 東京と比べても仕方がない。大阪は焦らずに1歩ずつ確実に前に進めばいい!
-うめきた2期地区開発-
「UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)」は、「うめきた2期地区開発事業者募集」における開発事業者を「三菱地所」を代表者とするグループに決定しています。総延床面積は都市公園部分を含めると約534,060㎡(北街区約146,900㎡+南街区約374,660㎡+都市公園約12,500㎡)です。
JR東日本は2019年4月22日に、「高輪ゲートウェイ駅」の周辺で進めている「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」が、都市計画決定されたと発表しました。 総延床面積は約851,000㎡です。
最近の東京の再開発プロジェクトは規模が巨大過ぎて驚愕してしまいます。実際に撮影に行くと巨大さと数の多さに、驚きを超えて笑ってしまいます。例えれば「うめきた2期」が10ヶ所以上で同時進行しているような感覚です。
あくまでも私の見た印象で、数字の裏付けは全くありませんが、新規のオフィスビルの床面積は、 首都圏で日本全体の95%くらい占めているように感じました。それくらい「東京」と「横浜」は、超高層オフィスビルの凄まじい建設ラッシュが起こっています。
● 大阪は焦らずに1歩ずつ確実に前に進めばいい!
数年前までは、大阪と比べてあまりの規模と数の違いに絶望的な気持ちで眺めていました。しかし、最近はすっかり考えが変わりました。「東京は東京で頑張ってもらって、大阪は大阪で頑張ればいい! それが日本の発展につながる!」と思うようになりました。
気持ちに余裕が出来たのは、大阪への強力な追い風です。(1)インバウンド(訪日外国人旅行)の急増、(2)大阪府と大阪市の連携が非常に良好、(3)大阪万博決定、(4)カジノを含む統合型リゾートの誘致がほぼ確実などです。
これからも国策とも言える官民一体となった東京一極集中は確実に続くでしょう。でも大阪は数年前までの「万策が尽きた」状態とは全く違います。策が次々と打てる状態に環境が激変しています。大阪が負け組だった時代は終わりました。
「深センが羨ましい。上海が羨ましい。東京が羨ましい。」と嘆いてもしかたがありません。大阪は焦らずに1歩ずつ確実に前に進めばいいです。2020年代には、大阪にもビックリするような超巨大プロジェクトが誕生すると私は信じています。
東京駅前常盤橋プロジェクト
三菱地所が進める常盤橋街区再開発プロジェクトである「大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 新築工事(A棟・B棟・C棟・D棟)」は、総延床面積約686,000㎡、総事業費を含め国家プロジェクト並の規模となります。
引用資料 三菱地所(2018/02/20)
大手町・丸の内・八重洲・日本橋の結節点における敷地面積3.1haの大規模再開発 「東京駅前常盤橋プロジェクト」A棟新築工事着工 -「働く」ことは「人が動き、交わる」こと。これからの「働く」を発信するシンボルタワーへ-
中心となる「B棟」は、地上61階、地下5階、高さ約390m、延床面積約490,000㎡と日本一高い超高層ビルになります。この1棟で、「うめきた2期」の総延床面積に匹敵します。
東京駅前常盤橋プロジェクトの概要
◆ 計画名-大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 新築工事(A棟・B棟・C棟・D棟)
◆ 所在地-東京都千代田区大手町二丁目8番1他、中央区八重洲一丁目2番1他
◆ 敷地面積-約31,400㎡(施設全体)
◆ 建築面積-約20,400㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約686,000㎡(施設全体)
◆ 建築主-事業権利者(三菱地所、東京都下水道局、大和証券グループ本社、三越伊勢丹、東京電力パワーグリッド、有限会社大手町開発、独立行政法人都市再生機構、他)
◆ 着工-2017年04月末
◆ 竣工-2027年09月下旬予定
◇ A棟-地上40階、地下5階、高さ約212m、延床面積約146,000㎡
◇ B棟-地上61階、地下5階、高さ約390m、延床面積約490,000㎡
◇ C棟-地上1階、地下4階、高さ約10m、延床面積約20,000㎡
◇ D棟-地上9階、地下3階、高さ約65m、延床面積約30,000㎡
「事業概要」です。
虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業
「虎ノ門・麻布台地区」は、最初は対象区域面積約4.8haでしたが、西側の「首都高速都心環状線」側まで対象区域が拡大し、更に南側の「外苑東通」まで対象区域を拡大しました。都市再生特別地区の区域面積は、約8.1haまで拡大しています。
引用資料 首相官邸(2017/01/10)
第11回 東京都都市再生分科会 配布資料
中心となる「A街区」は、地上64階、地下5階、高さ325.24m、延床面積461,292.89㎡ と凄まじく巨大な超高層ビルになります。この1棟で、「うめきた2期」の総延床面積に匹敵します。
虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 計画地の位置-東京都港区虎ノ門五丁目、麻布台一丁目及び六本木三丁目各地内
◆ 施行地区面積-約81,000㎡
◆ 建築敷地面積-約63,910㎡
◆ 総延床面積-約860,000㎡
◆ 施行者-虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合(参加組合員 森ビル、日本郵便)
◆ 着工-2019年08月01日予定
◆ 竣工-2023年03月31日予定
◆ 総事業費-約5,792億円
◇ A街区-地上64階、地下5階、高さ325.24m、延床面積461,292.89㎡
◇ B-1街区-地上64階、地下5階、高さ262.81m、延床面積185,227.65㎡
◇ B-2街区-地上54階、地下5階、高さ237.20m、延床面積169,340.95㎡
「配置図」です。区域面積約8.1ha(敷地面積約63,910㎡)です。
虎ノ門ヒルズ
森ビルは、「虎ノ門ヒルズ」の両側にオフィスを中心とした「(仮称)虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー(2019年12月竣工予定)」と、住宅を中心とした「(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー(2021年1月竣工予定)」の2つのプロジェクトを進めています。
さらに、「桜田通り」を挟んだ西側には、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ駅」と一体開発する「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(2023年7月予定)」を計画しています。
引用資料 森ビル(2017/01/18)
拡大・進化する虎ノ門ヒルズ「ビジネスタワー」および「レジデンシャルタワー」着工へ
新たな3棟の超高層タワーが加わることで、「虎ノ門ヒルズ」は区域面積7.5ha、総延床面積80万㎡に拡大し、「六本木ヒルズ」に匹敵するインパクトを与える真の国際新都心へと進化します。3棟の超高層タワーの事業費は4000億円程度を見込みます。
◇ 虎ノ門ヒルズ 森タワー(竣工済)- 地上52階、地下5階、高さ高255.5m、延床面積244,360.27㎡
◇ 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー-地上36階、地下3階、高さ185.415m、延床面積173,223.90㎡
◇ 虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー-地上54階、地下4階、高さ221.55m、延床面積約121,000㎡
◇ 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー-地上49階、地下4階、高さ265.75m、延床面積238,642.82㎡
「虎ノ門ヒルズ」の街区図です。
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)
JR東日本は2019年4月22日に、「高輪ゲートウェイ駅」の周辺で進めている「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)」が、都市計画決定されたと発表しました。
引用資料 JR東日本(PDF:2019/04/22)
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)が都市計画決定されました ~高輪ゲートウェイ駅周辺のまちづくりが本格始動します~
まちづくりのコンセプトである「グローバルゲートウェイ品川」にふさわしい景観を実現するため、まち全体のデザイン構想について、世界的に著名な建築デザイン事務所である「Pickard Chilton」と「隈研吾建築都市設計事務所」を起用しました。
品川開発プロジェクト(第Ⅰ期) の概要
◆ 所在地-東京都港区芝浦四丁目、港南二丁目、高輪二丁目の各一部
◆ 敷地面積-約72,000㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約851,000㎡(施設全体)
◆ 建築主-JR東日本
◆ 着工-2020年頃予定
◆ 竣工-2024年頃予定
◆ 供用開始-2024年頃予定
◇ 1街区-地上45階、地下3階、高さ約173m、延床面積約149,000㎡
◇ 2街区-地上6階、地下4階、高さ約45m、延床面積約31,000㎡
◇ 3街区-地上31階、地下5階、高さ約167m、延床面積約211,000㎡
◇ 4街区-地上30階、地下3階、高さ約164m、延床面積約460,000㎡
「品川開発プロジェクト(第Ⅰ期)概要」です。
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