時価総額が日本の全上場企業中4位の「キーエンス」 米中貿易戦争の渦中でも過去最高益 売上高営業利益率がなんと驚異の54.1%!
-キーエンス-
なんとか経済が窒息しないで持ちこたえているのは、株価が持ちこたえているのと、企業の莫大な内部留保のおかげだと思っています。
リマンショックの時は、2017年からにサブプライムローン問題で株価が大幅に値下がりした後の、2008年9月の「リーマン・ショック」が止めを刺しました。
「キーエンス」は、1974年5月27日に兵庫県尼崎市で「リード電機」として設立されました。1986年に社名を「Key of Science」に由来する「キーエンス(KEYENCE)」に変更しました。本社・研究所は新大阪駅の近くにあります。
時価総額は、2019年4月26日の終値時点で、日本の全上場企業の中で4位の8,405,258百万円です。なんと8兆円を超えています。「キーエンス」より時価総額が大きい企業は、日本に3社しかありません。1位が「トヨタ自動車」、2位が「ソフトバンクグループ」、3位が「日本電信電話」なのでいかに凄いか分かると思います。
「キーエンス」が4月24日発表した2019年3月期の連結決算は、売上高が前期比11.4%増の587,095百万円、営業利益が前期比8.5%増の317,868百万円でした。売上高営業利益率がなんと驚異の54.1%(前期55.6%)です。
キーエンス 決算短信(PDF:2019/04/24)
2019年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)
米中貿易戦争の影響などで設備投資が減速する中で、各企業の決算の下方修正が相次いでいますが、「キーエンス」は、中国を含めた海外全地域でセンサーが伸びました。
省人化や品質向上のための設備投資が活況で、ファクトリーオートメーション機器で使うセンサーや研究開発に使う計測器などの販売が好調でした。自動車から小売りまで幅広い業種向けに販売を手掛け、中国経済の減速リスクを回避しました。
「キーエンス」は、いろいろと変わった社風がありますが、業績予想を開示しないのもその1つです。ただ、2020年3月期の業績について「国内外ともに過去最高を目指す」としています。市場予想平均(QUICKコンセンサス)では、売上高は前期比7%増の6,496億円、営業利益は前期比12%増の3,573億円を見込んでいます。
● 工場を持たない「ファブレス経営」
「キーエンス」は、社員の平均年収が非常に高い会社として有名です。事業内容は、「センサー、測定器、画像処理機器、制御・計測機器、研究・開発用解析機器、ビジネス情報機器」となっています。
「キーエンス」は、工場を自前で持たない「ファブレス経営」です。そのため、設備関連費や労務費が極端に少ないのです。その分を研究開発に投資して、圧倒的な商品開発力を誇っています。
ホームページには、 ”新商品の約7割は「世界初」もしくは「業界初」。お客様の欲しいというモノだけをつくっていたら、「世界初・世界最高」を生み出すことはできません。” と書かれています。
新大阪駅の近くにある「キーエンス本社・研究所」です。地上21階、地下1階、高さ約111mです。
「キーエンス」のロゴです。
style="display:inline-block;width:336px;height:280px"
data-ad-client="ca-pub-7094562881923825"
data-ad-slot="6026276178"
data-ad-region="TopPage">
| 固定リンク
« うめきた2期区域基盤整備 JR東海道線支線地下化・新駅設置工事 「北3工区」の未着工部分 2019年5月1日の状況 | トップページ | 2019年秋開業 世界的なラグジュアリーホテル「パーク ハイアット 京都」 公式ホームページがオープン! »
「31 大阪市・北部②」カテゴリの記事
- 「関西テレビ放送」と「サンケイビル」が東梅田エリアで都市型データセンターを開発 オプテージ曽根崎データセンター 2026年1月に運用開始予定!(2023.01.26)
- かつては「大阪の迎賓館」と呼ばれた「リーガーロイヤルホテル(大阪)」 土地と建物を「ベントール・グリーンオーク・グループ」に売却!(2023.01.21)
- 大阪の超高収益企業「キーエンス」 2023年3月期の連結決算は、売上高9,000億円超、営業利益5,000億円超の驚異的な好決算の見込み!(2023.02.04)
- 施行地区面積約7.7haの「中之島五丁目地区土地区画整理事業」 関電不動産が中之島五丁目の敷地面積約7,000㎡を再開発!(2023.01.19)
- 阪神電気鉄道 大阪梅田駅改良工事 「旧1番線」を閉鎖して「新2番線」を整備中 2023年1月28日(土)始発から供用開始!(2023.01.17)