JR西日本 三宮ターミナルビル撤去他工事 2019/05/22 解体用のタワークレーンを設置!
-三宮ターミナルビル撤去他工事-
「三宮ターミナルビル」は、神戸ポートアイランド博覧会に合わせて1981年3月に開業しました。1990年代後半からは、各政令指定都市のJR拠点駅の駅ビルは次々と巨大な駅ビルに建て替えられていきました。
しかし、神戸市は「動かざること山の如し」を通り越して全く動きませんでした。その間に再開発を進める他都市に大幅な後れを取りました。1981年から三ノ宮駅前の風景はほとんど変わっていません。かつては都市開発の先頭を走っていた神戸市ですが、今は他都市よりも2周~5周の周回遅れ状態です。
「三宮ターミナルビル」は、超高層複合ビルに建て替えるために2018年3月末に閉館しました。現在は解体工事が本格的に行われています。「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2018年9月25日~2010年5月31日(予定)です。
本格的に解体工事が行われている「三宮ターミナルビル」です。この状況下でも新駅ビルの完成予想図はおろか概要も公開されていません。JRの駅ビルでこんな事は聞いたことがありません。これが今の神戸市の置かれた極めて異常な都市開発の状況を如実に物語っています。
「足場」がどんどん組まれています。解体工事の工事名は「三宮ターミナルビル撤去他工事」、解体工事はJR西日本グループの「大鉄工業」が行っています。「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2018年9月25日~2010年5月31日(予定)です。これは地上躯体の解体のみの工期だと思われます。
● 本体工事は逆打ち工法を採用?
駅ビルは、解体工事や新築工事によって隣接する鉄道の「軌道」が、浮き上がったり、沈み込んだりすることは絶対に許されません。そのため駅ビルの建設は地盤への影響が少ない「逆打ち工法」を採用する事が多いです。大阪駅の「ノースゲートビルディング」、 建設中の横浜駅の「JR横浜タワー」も「逆打ち工法」で行われています。
「逆打ち工法」では、既存建物の地下躯体の解体は、新築ビルの地下階の構築時に行うのが一般的なので、「三宮ターミナルビル」も地下階の解体は行わずに、地下階は埋め戻されると思われます。
東隣のポートライナーの「三宮駅」です。「ポートライナー」は、輸送力を増強するために、編成車両を現在の6両から8両に増やす構想があります。
駅前広場です。
南側から見た様子です。
解体用の「タワークレーン」です。
タワークレーンの「ベース架台」は、ビルを貫通して1階床に設置されています。
南西側から引いて見た様子です。
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