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2019年6月13日 (木)

もう「名古屋飛ばし」とは言わせない! メインアリーナ最大15,000人収容の「愛知県新体育館基本計画」を発表!

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-愛知県新体育館基本計画-

 「愛知県」は6月11日に、名古屋市中区の「愛知県体育館」の新築移転に関する基本計画を発表しました。最大15,000人の観客を収容できる施設とし、2022年7月にの着工、2025年4月の完成を目指します。愛知県と名古屋市が共催する2026年夏季アジア大会に間に合わせる計画です。

 引用資料 愛知県・公式HP(2019/06/11)
 愛知県新体育館基本計画(概要)の公表について

 新施設は、名古屋城北側の名城公園北園内に建設し、地上4階、延床面積は現在の約2.5倍の約43,000㎡です。「PFI方式(民間資金を活用した社会資本整備)」を採用し、総事業費は約300億円を見込みます。

 2階~4階に固定席約11,000席を確保、国際大会時などは可動・仮設席4,000席以上を追加で設置可能とします。観客席はバレーボールやバスケットボールの国際大会で約15,000席、大相撲では「両国国技館」と並ぶ約11,000席を確保します。メインアリーナの他に、サブアリーナ、多目的ホールなどを設けます。

 現体育館は1964年の完成しました。愛知県を代表するアリーナですが、老朽化に加え、使い勝手の悪い動線など、国際大会の水準を満たしていません。愛知県は2026年夏季アジア大会などに向け、現在地から約800m北側への移転新築を検討してきました。

● もう「名古屋飛ばし」とは言わせない!
 名古屋市内では、コンサートやイベントに使うホールの不足が深刻化しています。名古屋市内で1万人規模のアリーナは、「日本ガイシホール」しかありません。そのため、大物アーティストが「名古屋飛ばし」をするケースがありました。

 しかし、「愛知県新体育館」の他にもアリーナコンサートでは15,000人の収容規模となる「国際展示場新第1展示館整備事業」が行われる予定です。すべてが完成すると大規模アリーナ会場が3会場になります。

 3会場は、大規模アリーナ会場が、「大阪城ホール」と「ワールド 記念ホール」の2会場しかない関西を上回ります。2施設が完成すると「名古屋飛ばし」は完全に過去のものとなります。私はライブによく行くので、関西人として本当に羨ましいです。


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「計画地」です。「名古屋城」のすぐ北側の名城公園北園内です。


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「配置計画比較検討」です。配置は「イメージ1」と「イメージ2」の2案があります。


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イメージ1の「平面計画」です。


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イメージ1の「外観イメージ」です。


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「内観イメージ(メインアリーナ)」です。


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国際展示場新第1展示館整備事業

 名古屋市は、2018年12月11日に、PFIを導入する「国際展示場新第1展示館整備事業」の総合評価一般競争入札で、「竹中工務店グループ」を落札者に決定しています。落札額は318億0863万9514円です。

 引用資料 名古屋市・公式ホームページ(2018/12/11)
 名古屋市国際展示場新第1展示館整備事業に係るPFI手続き

 建設予定地は、あおなみ線金城ふ頭駅の南側の約44,000㎡です。すぐ近くには「レゴランド・ジャパン・リゾート」があります。

 「竹中工務店グループ」は、展示室面積20,045㎡(211m×95m)の無柱空間展示場などが入る地上3階、延床面積39,928㎡の施設を提案していました。

 名古屋市は、展示場の機能強化に向け、「第2展示館」と「第3展示館」も建て替え・拡張する方向で検討を進めています。2027年のリニア中央新幹線開業をにらみ、展示面積8万㎡規模への拡張も視野に入れています。

● アリーナコンサート対応
 コンサートやスポーツにも対応可能な空間となっています。大梁下高さ20mの大空間が確保されており、アリーナコンサートでは15,000人の収容規模となります。

国際展示場新第1展示館整備事業の概要
◆ 階数-地上3階
◆ 敷地面積-約44,000㎡
◆ 建築面積-31,532㎡
◆ 延床面積-39,928㎡
◆ 展示室面積-20,045㎡(211m×95m)
◆ 特徴-無柱空間の展示場、可動式間仕切りにて分割、アリーナコンサート対応の15,000人の収容規模、大梁下高さ20mの大空間
◆ 落札者-竹中工務店グループ(<代表企業>竹中工務店、日本管財、<協力企業>久米設計)
◆ 落札額-318億0863万9514円(消費税及び地方消費税相当額を除く)
◆ 設計・建設-2019年04月~2022年06月予定
◆ 開館準備期間-2022年07月~2022年09月予定
◆ 供用開始-2022年10月予定


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名古屋市総合体育館(日本ガイシホール)
 「日本ガイシホール」は、名古屋のアリーナツアーのメッカです。「日本ガイシホール」の正式名称は「名古屋市総合体育館」です。ネーミングライツ契約により、「日本ガイシホール」となっています。

 「帝人名古屋工場」の跡地に建設され、1987年7月19日に開館しました。収容人数は約10,000人(固定7,000席、仮設3,000席)で、規模的には「大阪城ホール」と「神戸ワールド記念ホール」の間くらいです。



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