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2019年7月 2日 (火)

神戸市議会がタワーマンション規制条例案可決 神戸市は、これから神戸市民152万人をどうやって養っていくのか具体的に指針を示してほしい!

Kobekobe190711
-神戸市議会がタワーマンション規制条例案可決-

 予想通り、神戸市議会は7月1日に、神戸市中心部でタワーマンションなど大規模住宅の建築を規制する条例改正案を賛成多数で可決しました。ニュースを伝えるYahoo!のコメント欄を見ても圧倒的に賛成意見が多いです。

 景観に優しい、環境に優しい案には正面切って反対しにくいです。私のような規制反対派の意見は通りにくいです。でも私は、神戸市の将来を憂いて今まで反対してきました。

 よく政策は「アメとムチ」といいますが、しおさい公園を基準として六甲山を遮らないという規制、ヴィーナステラスを眺望点とした規制など、「ムチ」ばかりで、規制のオンパレードです。今でも神戸市に投資するデベロッパーは非常に少ないでが、今後は神戸市に投資する大手のデベロッパーはほぼ皆無になるでしょう。

●  神戸市民152万人をどうやって養っていくのか?
 2019年7月1日の終値時点で、時価総額が1兆円を超えているのは、兵庫県では「シスメックス(1,526,381百万円)」の1社しかありません。方や京都府は「任天堂(5,273,343百万円)、日本電産(4,545,178百万円)、村田製作所(3,433,137百万円)、京セラ(2,703,749百万円)、オムロン(1,243,097百万円)」の5社もあります。神戸市は、学術やインバウンドで京都市に完敗していますが、京都企業の急成長で経済でも完敗しています。

 神戸市には「神戸医療産業都市があるではないか!」と言われそうです。当初は日本国内で「神戸医療産業都市」が圧倒的にリードしていましたが、今は川崎市の「羽田空港」の多摩川対岸「川崎区殿町地区」に開発を進める「キング スカイフロント」に完全に抜かれています。

 関西でも「国立循環器病研究センター」を中心とした「北大阪健康医療都市」に機能が集積しようとしています。iPS細胞研究に関しては、「京都大学 iPS細胞研究所(CiRA:サイラ)」が圧倒的にリードしています。「神戸医療産業都市」は、大企業の進出が無いので、神戸市の外郭団体が建物を建てている状態で、かつての勢いはありません。

 この状態で、「中心部への人口集中に歯止めをかけ、ビジネスや商業、観光といった機能を活性化させる。」と言いますが、「アメ」の政策も無しに、何を根拠に言っているのか具体的に示してほしいです。現時点では全くの絵空事です。危機感ゼロで、頭に花が咲いているようにしか見えません・・・

 投資が進まない都市は衰退するだけです。神戸市は神戸市民152万人をこれからどうやって食べさせていくのでしょうか? 神戸市民だけではありません。兵庫県の牽引役の県都がこんな状態では、私を含め兵庫県民547万人は将来が不安です。


Kawasakikingskyfront190115
殿町国際戦略拠点キング スカイフロント
 
「羽田空港」の多摩川対岸「川崎区殿町地区」に川崎市が開発を進める「キング スカイフロント」は、世界的な成長が見込まれる健康・医療・福祉、環境分野を中心に、世界最高水準の研究開発から新産業創出を目指す地域です。既に70近い企業や国立研究機関、大学などが進出および進出を表明しています。

 引用資料 公式ホームページ
 殿町国際戦略拠点キング スカイフロント 


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「キング スカイフロント」 です。 既に70近い企業や国立研究機関、大学などが進出および進出を表明しています。 


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北大阪健康医療都市 愛称:健都(けんと)
 旧国鉄吹田操車場跡地は、新たな都市拠点へ土地利用の転換を図るため、都市計画道路や公園・緑地、ライフラインの整備を土地区画整理事業により進めています。中心施設となる「国立循環器病研究センター」は、2019年7月1日に移転して開院しました。

 産経新聞(2019/07/01)
 病院と研究棟が直結 新・国立循環器病研究センターにコニカミノルタ、帝人など入居

 施設の最大の特徴は、企業などとの共同研究拠点「オープンイノベーションセンター(OIC)」の新設です。すでに帝人やコニカミノルタ、東和薬品など13社と1大学の入居が決定しています。企業の知見を生かしながら、治療薬や医療機器の開発、さらには予防や介護のための新サービス創出を目指します。


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京都大学・iPS細胞研究所
 山中伸弥教授が所長を務める「京都大学 iPS細胞研究所」では、iPS細胞作製技術を用いて創薬、新しい治療法の開発、病気の原因の解明や再生医療への応用を実現するための研究を行っています。

 「京都大学 iPS細胞研究所(CiRA:サイラ)」が2010年4月に設立されてから9年が過ぎました。約150人の研究者や研究支援者が集まってスタートした研究所ですが、規模をどんどん拡大して、iPS細胞研究において世界をリードしています。



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