路面電車の新駅ビル2階乗入れ 国土交通省が「広島電鉄からの軌道事業の特許申請(軌道延伸)」を認定 2025年度春開業に向けて大きく前進!
-広島電鉄の延伸を認定-
「国土交通省」は、「広島電鉄」からの軌道延伸に係る軌道事業の特許申請事案の取扱いについて、運輸審議会は、運輸審議会一般規則第12条第1項の規定に基づき、所管局から事業の概要、延伸を行う理由、延伸後の収支の見通し等について幅広く説明を聴取し検討を行いました。
その結果、2019年10月17日に、国土交通省設置法第15条第3項の規定に該当する事案(運輸審議会に諮らないで処分等を行うことができる事案)と認定しました。
国土交通省 公式ホームページ(2019/10/17)
広島電鉄株式会社からの軌道事業の特許申請(軌道延伸)について
引用資料 国土交通省・配付資料 (PDF:2019/10/17)
広島電鉄株式会社からの軌道事業の特許申請(軌道延伸)事案
この申請は、電車が広島市内中心部から「猿猴川(えんこうがわ)」に架かる「荒神橋(こうじんばし)」を通り広島駅停留場へ至る現ルートのうち、駅前を東に迂回する形となっている「的場町停留場-猿猴橋町停留場-広島駅停留場」間を廃止し、比治山下停留場付近から稲荷町停留場を経て広島駅南口広場へ一部高架で進入するルートを新設、合わせて、的場町停留場付近に稲荷町方面へ抜ける軌道を新設し、循環運行を行なうというものです。
「国土交通省」により認定された事により、広島電鉄の延伸事業は大きく前進する見込みとなり、今後は2019年度中に特許を取得し、都市計画を決定、2020年度には工事施工認可と都市計画事業の認可を受け着工し、2025年度春の開業を目指します。
「JR広島駅乗り入れイメージパース」です。
乗換時間の短縮
路面電車が新駅ビルに乗り入れることにより、JR広島駅との乗り換え移動時間が約74秒短縮します。
「駅前大橋」の途中から高架となり、新しいJR広島駅ビルの2階レベルに乗り入れます。
現状・整備後
「現状」と「整備後」です。「新設区間、循環線用軌道の新設、廃止区間」に分かれます。
◆ 新設区間-「比治山下停留場付近-停留場新設-広島駅停留場」間を新設
◆ 循環線用軌道の新設-的場町停留場付近に稲荷町方面へ抜ける軌道を新設し、循環運行を行なう
◆ 廃止区間-「的場町停留場-猿猴橋町停留場-広島駅停留場」間は廃止
広島市民の足となっている「広島電鉄」の路面電車です。「広電(ひろでん)」の愛称で親しまれています。
ひろしま駅ビルASSE(アッセ)
1965年開業の「ひろしま駅ビルASSE(アッセ)」は、2020年3月末に閉館します。全体事業費約600億円の「広島駅ビルの建替え計画」により、地上20階、高さ約100m、延床面積約111,000㎡の新広島駅ビルに建て替えられます。
現在の広島電鉄の「広島駅停留場」です。
駅前大橋
「駅前大橋」の途中から高架となり、新しいJR広島駅ビルの2階レベルに乗り入れます。
荒神橋(こうじんばし)
現在は路面電車が走っている「荒神橋(こうじんばし)」ですが、「的場町停留場-猿猴橋町停留場-広島駅停留場」間は廃止されます。
小倉ターミナルビル
「モノレール」が乗り入れる北九州市の「小倉ターミナルビル」にちょっと雰囲気が似ていると思います。
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