ミライト・テクノロジーズの大阪市内最大規模の 「大阪第1データセンター」 大災害時にも耐えられる堅牢な構造はまるで要塞!
-大阪第1データセンタター-
「NTTファシリティーズ」は、大阪市西区土佐堀三丁目の「土佐堀橋」の南側にある「NTTファシリティーズ 堂島別館」を解体しました。跡地には「ミライト・テクノロジーズ」のデータセンターが建設されました。「ミライト・テクノロジーズ」は、大阪市西区に本社を置く、情報通信機器・設備の建設、保守点検を行う西日本最大の通信工事会社です。
「データセンター」は、24時間、年365日休まずにその機能を維持することが求められ、絶対に停止する事が許されません。そのため、大災害時にも耐えられる堅牢な構造と、電力と通信機能の安定的な供給が不可欠です。
「大阪第1データセンター」も例外では無く、まるで「要塞」のような大災害時にも耐えられる堅牢な構造になっています。通常は「免震装置」は外から見る事は出来ませんが、「大阪第1データセンター」は外から見る事が出来ます。
大阪第1データセンター の概要
◆ 計画名-(仮称)MDプロジェクト
◆ 所在地-大阪府大阪市西区土佐堀三丁目21番2(地名地番)
◆ 階数-地上8階、塔屋2階、地下0階
◆ 高さ-最高部55.02m
◆ 敷地面積-2,962.11㎡
◆ 建築面積-2,066.85㎡
◆ 延床面積-16,597.30㎡(容積率対象面積15,236.43㎡)
◆ 構造-鉄構造、一部鉄骨鉄筋コンクリート
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-1階柱頭免震構造
◆ 用途-オフィス、コンピュータ室
◆ 建築主-ミライト・テクノロジーズ
◆ 設計者・監理者-NTTファシリティーズ
◆ 施工者-銭高組
◆ 解体工事-2016年5月10日~2016年11月30日
◆ 着工-2016年11月18日
◆ 竣工-2018年05月31日
◆ 稼働-2018年06月01日
「大阪第1データセンタ ー 」です。「土佐堀川」の南側にあります。
北西側から見た様子です。
3mの水防ラインを設定
「土佐堀川」の近くに立地することから、南海トラフ大地震の津波や河川氾濫などの災害リスクに対応する3mの水防ラインを設定しています。1階にエントランスやオペレーション機能、搬入スペースを配置し、水防ラインよりも上部の2階に特高受電室や中央監視設備などの重要機器を配置しています。ちなみに1階の多くの部分は「駐車場」になっています。
柱頭免震構造
地震対策として、1階柱の上部に「免震装置」を組み込む「柱頭免震構造」とすることで、水害から装置を保護しています。この部分には「積層ゴム」と「オイルダンパー」が設置されています。
地震時は最大65cm動く免震装置
1階柱の上部に設置された「免震装置」です。目隠しされていますが内部に「積層ゴム」が設置されています。地震時は最大65cm動きます。そのため配管類はジャバラになっていて地震時の移動を吸収します。
東側から見た様子です。「データセンター」なのでほとんど窓がありません。
1階をすべて2階から吊り下げる構造
1階をすべて2階から吊り下げる構造になっています。そのため「免震装置」の下部に位置する1階に対しても免震効果が得られるように工夫されています。
「免震装置」です。
南東側から見た様子です。
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