「京都リサーチパーク(KRP)」の隣接地 「五条通」の高さ規制の最高限度を20mから31mに緩和 オフィスや研究施設の集積を目指す!
-五条通の最高限度を20mから31mに-
歴史的な景観を守るために厳格な高さ制限を設定している京都市は、下京区中堂寺南町のJR丹波口駅前で現在の最高限度20mを31mに緩和する方針です。
高さ制限の緩和が打ち出されたのは、「五条通」のJR山陰線丹波口駅から西大路通までの東西約880mで、南北は五条通の道路端からそれぞれ30mです。「京都リサーチパーク」など現行で上限31mの区域は除きます。
高さ制限を緩和できる建築物は敷地面積1,000㎡以上で、緑化などに貢献できることが条件です。使用目的はオフィスか研究施設に限定され、店舗や飲食店を併設することができます。それ以外の建築物は高さ20mが最高限度で変わりません。
「五条通」が片側4車線に拡幅されたことから、京都市は都市活力をけん引する広域拠点エリアの1つに駅周辺を位置づけ、オフィスの集積を目指しています。京都市内は、外国人観光客の急増でホテルの建設が相次ぎ、オフィス不足が深刻な状況になっています。
高さ制限が一部緩和されるエリアです。「五条通」のJR山陰線丹波口駅から西大路通までの東西約880mで、南北は五条通の道路端からそれぞれ30mです。「京都リサーチパーク」など現行で上限31mの区域は除きます。
引用資料 京都市・公式HP(PDF)
新景観政策の更なる進化の方向性について
「五条通」です。私は「京都の高さ規制は絶対に守るべき!」という考え方ですが、「京都リサーチパーク(KRP)」は現在も最高限度が31mなので問題は無いと思います。
「京都リサーチパーク(KRP)」の北側です。
京都リサーチパーク(KRP)
1989年にオープンした「京都リサーチパーク(KRP)」は、京都府の産業の研究開発、ベンチャービジネス支援を目的とする施設です。大阪ガスグループの「京都リサーチパーク(株)」が運営しています。
JR嵯峨野線の「丹波口駅」の西側にあった大阪ガス京都工場跡地に賃貸オフィスや研究開発スペースを建設し、管理・運営を行っています。
「京都リサーチパーク(KRP)」には、現在は約480社が入居しています。京都市の研究開発やベンチャービジネス支援の一大拠点となっており、今回の規制緩和は更なる機能集積への追い風になると思われます。
「五条通」に面する京都リサーチパークの「9号館」です。高さは31mです。
京都リサーチパーク10号館新築工事
「京都リサーチパーク」は、新たなオフィスビル「京都リサーチパーク10号館新築工事」を着工しました。延床面積約33,740㎡と、KRP内では最大規模の建物となります。建物は地上7階、地下1階で、実験研究用のスペースは設けず、オフィス用途のみとし、1階は商業施設とします。
「京都リサーチパーク(KRP)」には、現在は約480社が入居しています。近年はオフィス需要の高まりや研究機関の都心回帰などを受け、入居率が高水準を維持しており、空き室不足のため、新棟の建設を決めました。
京都リサーチパーク10号館新築工事の概要
◆ 所在地-京都府京都市下京区中堂寺栗田町90、91、92
◆ 階数-地上7階、地下1階
◆ 高さ-31.00m
◆ 敷地面積-38,426.88㎡(施設全体)
◆ 建築面積-20,838.69㎡(施設全体)、4,580.00㎡(新棟)
◆ 延床面積-131,478.10㎡(施設全体)、33,740.00㎡(新棟)
◆ 用途-オフィス、商業(物販店舗、飲食店舗)、駐車場
◆ 建築主-大阪ガス都市開発
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2019年4月10日(労災保険関係成立票より)
◆ 竣工-2021年2月26日(労災保険関係成立票より)
◆ 稼働-2021年春予定
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