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2019年11月29日 (金)

大阪中央郵便局跡地 地上40階、高さ約188m「梅田3丁目計画(仮称)」の環境影響評価準備書を大阪市に提出 完成予想図を公開!

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-梅田3丁目計画(仮称)-
 
大阪中央郵便局跡地の「梅田3丁目計画(仮称)」は、事業再開の可能性検討を続けてきた結果、暫定活用期間をさらに3年延長することとし、着工を2019年7月頃予定、竣工を2022年2月頃予定していました。

 「日本郵便」は2019年6月21日に、施工者を決める「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」の一般競争入札を公告しました。2020年7月から解体に着手し、2024年3月の竣工を目指しています。

● 環境影響評価準備書を大阪市に提出!
 「日本郵便、大阪ターミナルビル、JTB」の3社は、JR大阪駅前の大阪中央郵便局跡地などを一体的に建て替える「梅田3丁目計画(仮称)」の環境影響評価準備書を大阪市に提出しました。

 引用資料 大阪市・公式HP(2019/11/28)
 梅田3丁目計画(仮称)環境影響評価準備書 

 「完成予想図」を見ると当初計画とはかなり変更になっています。なかなかカッコイイ!外観デザインです。長い長い暫定活用期間を経ての「完成予想図」の公開だったので感慨無量です!

 概要は、地上40階、塔屋2階、地下3階、高さ約188m、延床面積約229,000㎡です。内訳は、オフィス約100,150㎡、商業施設約44,000㎡、劇場約6,000㎡、ホテル約42,000㎡となります。

梅田3丁目計画(仮称)の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田三丁目2番4号、14号、18号
◆ 階数-地上40階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部約188m
◆ 敷地面積-約12,900㎡(JP約8,900㎡+JR約4,000㎡)
◆ 建築面積-約9,500㎡
◆ 延床面積-約229,000㎡
◆ 容積対象面積-約193,500㎡(オフィス約100,150㎡、商業施設約44,000㎡、劇場約6,000㎡、ホテル約42,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-オフィス、商業施設、劇場、ホテル
◆ 建築主-日本郵便、大阪ターミナルビル、JTB
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-(未定)
◆ 解体工事着手-2020年07月予定
◆ 竣工-2024年03月予定


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「西側立面図」と「南側立面図」です。


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「用途別断面図」です。延床面積の内訳は、オフィスが約100,150㎡、商業施設が約44,000㎡、劇場が約6,000㎡、ホテルが約42,000㎡です。

● KITTE大阪(梅田)が誕生?
 「KITTE(キッテ)」は、日本郵便が展開する商業施設ですが、商業施設の延床面積が約44,000㎡もあるので、「KITTE」になるのは間違いないと思われます。延床面積約44,000㎡の50%~60%が売場面積になると仮定すると、売場面積約22,000㎡~26,400㎡の商業施設になります。

 上層階には当初計画ではなかった「ホテル」が新たに追加されました。ホテルは延床面積約42,000㎡とかなり広いです。外資系の超高級ホテルが進出する可能性が高いです。


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「施設配置図」です。


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「施工順序」です。 

(1) 大阪中央郵便局解体、仮設郵便局建設工事
(2) 暫定活用期間1
(3) 暫定活用期間2
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(4) 事業再開(アクティ西ビル解体、新築工事)
(5) 新築工事


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「工事の全体工程」です。「地下躯体工事」と「地上躯体工事」が同時進行しています。工事は「逆打ち工法」で行われます。

● 北面にRC地中連続壁を構築
 地下既存建物解体及び新築掘削工事に先立ち、新築建物の外周に遮水地中壁として、「RC地中連続壁 (北面)」及び「ソイルセメント柱列壁( 主に東西及び南面)を施工します。

 北面の「RC地中連続壁」は、「安定液」を使用しながらGL-38m程度の建物支持層まで掘削し、「鉄筋かご」を挿入した後、生コンクリートを打設して地中壁を築造します。

 工事により、JR線の軌道が浮き上がったり、沈み込んだりすることは絶対に許されません。北面により強固な「山留め壁」を構築するのは、JR線の軌道に影響を与えないためです。

 これは同じく、JR線の軌道に接する「ノースゲートビルディング」の南面や「梅田阪急ビル」の北面も「RC地中連続壁」が構築されています。「RC地中連続壁」の構築には、普段あまりビルの建設現場では見られない「水平多軸回転式掘削機」や「バケット式掘削機」が登場するので楽しみです。


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梅田スカイビルの「空中庭園展望台」から見た「梅田3丁目計画(仮称)」の建設予定地です。


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南側から見た様子です。


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「大阪ステーションシティ西梅田駐車場」は、2020年7月から解体工事が始まる予定です。


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イベント広場「西梅田スクエア」にある旧大阪中央郵便局の保存部分は、北側中央に移設される予定です。


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東側から見た様子です。



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