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2019年12月

2019年12月31日 (火)

(仮称)京都二条ホテルプロジェクト 国内最高級のラグジュアリーホテル「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ 三井 京都)」 2019年12月29日の建設状況

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-(仮称)京都二条ホテルプロジェクト-
 
いろいろあった2019年もあっという間に過ぎ、今日は大晦日です。今年1年、ホームページやブログを応援して頂いて本当にありがとうございました。

 「三井不動産」は、世界文化遺産の「二条城」の東側にある京都国際ホテル跡地を活用し、2020年夏に高級ホテルを開業します。客室単価は「京都市内のホテルの中でも最高価格を想定」しており、新たに最高級の新ブランドを立ち上げる見通しです。京都を訪れる国内外の富裕層の需要を取り込みます。

 京都国際ホテル跡地は、17世紀末頃より昭和中頃まで250年以上にわたり「三井総領家(北家)」の居宅があり、三井グループとゆかりのある地です。「三井不動産」はマンション用地として所有していた「阪急不動産」から土地を取得していました。

 敷地面積7,459.86㎡の広大な敷地に、地上4階、地下1階の建物を新設します。客室数は161室で、客室面積は1室あたり平均50㎡を超え、210㎡のプレジデンシャル・スイートルームなども設けます。運営は100%子会社の「三井不動産リゾートマネジメント」が手掛けます。

● HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ 三井 京都)
 「三井不動産」および「三井不動産リゾートマネジメント」は、京都市中京区において推進中の「(仮称)京都二条ホテルプロジェクト」の正式名称を「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ 三井 京都)」に決定しています。開業は2020年夏を予定しています。

 引用資料 三井不動産(2019/09/30)
 (仮称)京都二条ホテルプロジェクト ホテル名称を『HOTEL THE MITSUI KYOTO』に決定 2020年夏、国内最高級のラグジュアリーホテルが京都に誕生

 三井不動産グループの新たなフラッグシップホテルとして、グループの総力を結集して日本最高峰のホテルブランドを目指します。「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ 三井 京都)」というホテル名称にはそのような想いが込められています。

 客室数は161室で、内訳はプレミアルームが90室(51㎡~66㎡)、デラックスルームが54室(43㎡ ~50㎡)、スイートルームが17室(63㎡~214㎡)となっています。

HOTEL THE MITSUI KYOTOの概要
◆ 計画名-(仮称)京都二条油小路町ホテル計画
◆ 所在地-京都府京都市中京区二条通堀川東入矢幡町301、油小路通二条下る二条油小路町284、堀川通二条下る土橋町1
◆ 交通- 地下鉄東西線「二条城前」駅徒歩3分、地下鉄烏丸線「烏丸御池」駅徒歩10分
◆ 階数-地上4階、地下1階
◆ 高さ-最高部約15m
◆ 敷地面積-7,459.86㎡
◆ 建築面積-約4,960㎡
◆ 延床面積-約20,370㎡(容積対象外⾯積約1,066㎡) *公式HPでは延床面積18,987.32㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル(付帯施設:レストラン2、バー、スパ、フィットネスジムなど)
◆ 客室数-161室(プレミアルーム×90室(51㎡~66㎡)、デラックスルーム×54室(43㎡ ~50㎡)、スイートルーム×17室(63㎡~214㎡)
◆ 建築主-三井不動産(ホテルリゾート本部 )
◆ 設計者・監理者-清水建設
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2018年03月01
◆ 竣工-2020年03月31日予定(労災保険関係成立票より)
◆ 開業-2020年夏予定


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「エントランスロビー」です。


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「客室」です。


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「客室」です。


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「周辺地図」です。


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「HOTEL THE MITSUI KYOTO(ホテル ザ 三井 京都)」の建設現場を南東側から見た様子です。


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「二条城」側ではなく、南東側に「エントランス」があります。


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旧梶井宮御門
 
元禄16年(1703年)に創建され、三井家の時代より受け継がれてきた「旧梶井宮御門」がホテルへのプロローグとなります。遺構を活用したこの門をはじめとして、外装に通底する思想は京都の品と格を重んじながら、それらを現代的な技法で表現すること。建築家栗生明氏によって構想された外装は、日本の建築美を構成する水平性や時の連なりを感じさせる積層感を表現しています。


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「旧梶井宮御門」の屋根を東側から見た様子です。


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東面です。


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「勾配屋根」となっています。


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最近建設された京都の高級ホテルに共通する大きなガラス窓です。


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北東側から見た様子です。


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北東角です。


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北面です。


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北西側から見た様子です。


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「二条城」前から見た様子です。このあたりは京都市内でも最も高さ制限が厳しい場所の1つなので、地上4階、高さ約15mしかありません。


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南西側から見た様子です。



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「梅小路公園」の隣接地 「日本通運 梅小路倉庫」の跡地 (仮称)ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路 2019年12月29日の建設状況

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-(仮称)ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路-

 「三菱地所」と三菱地所グループのホテル事業会社である「ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ」は、京都市下京区観喜寺町において「(仮称)ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路」の新規出店を決定しています。

 引用資料 三菱地所(PDF:2018/10/04)
 ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ、「(仮称)ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路」の新規出店決定

 建設予定地は、解体工事が行われた「日本通運 梅小路倉庫」の跡地です。「日本通運」が所有する土地に「三菱地所」がホテルを開発し、「ロイヤルパークホテルズ」が経営・運営を行います。開業は2020年秋を予定しています。

 JR嵯峨野線「京都~丹波口」駅間に2019年3月16日に開業した「梅小路京都西」駅から徒歩約1分であり、改札を出て正面に位置する利便性に優れた立地です。

(仮称)ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路の概要
◆ 計画名-(仮称)京都梅小路ホテル計画
◆ 所在地-京都府京都市下区観喜寺13番他(地番)
◆ 交通-JR嵯峨野線「梅小路京都西」駅徒歩1分
◆ 階数-地上6階、地下0階
◆ 高さ-最高部22.68m、軒高19.93m
◆ 敷地面積-3,544.24㎡
◆ 建築面積-2,239.88㎡
◆ 延床面積-11,070.70㎡(容積対象外面積474.05㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-ホテル、飲食施設等
◆ 客室数-246室
◆ 建築主-三菱地所(土地所有者=日本通運、建物所有者=三菱地所、ホテル経営・運営=ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(三菱地所100%出資))
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計
◆ 施工者-イチケン
◆ 着工-2019年06月14日(労災保険関係成立票より)
◆ 竣工-2020年09月30日予定(労災保険関係成立票より)
◆ 開業-2020年秋頃予定


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「広域図」です。


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「梅小路京都西駅」から見た「(仮称)京都梅小路ホテル計画」の建設現場です。


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西側から見た様子です。


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南西側から見た様子です。


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少し角度を変えた様子です。


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南東側から見た様子です。


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南東側から引いて見た様子です。



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2019年12月30日 (月)

「二条城」の北側 最高級のラグジュアリーホテル「シャングリ・ラ ホテル」の進出予定地 2019/12/29 埋蔵文化財発掘調査中!

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-シャングリ・ラ ホテル&リゾーツ-

 香港に本拠地を置くホテルチェーンのシャングリ・ラ グループが、京都市上京区に進出を計画しています。特定目的会社を通じて、更地になっている敷地約4,700㎡を2019年6月中旬に取得しました。

 進出が決まると日本では2番目となります。1番目は、東京駅に隣接する「丸の内トラストタワー本館」の地上27階~37階の11フロアが客室数200室の「シャングリ・ラ ホテル 東京」です。2009年3月2日にオープンしました。

 京都市にはホテルが続々と進出しています。京都市長は、これまで積極誘致してきたホテルなどの宿泊施設について、歯止めをかける方向に方針転換する考えを表明しています。
 ただ、「富裕層向けのホテルが足りない」とも繰り返し述べています。「シャングリ・ラ ホテル」は、富裕層向けなので進出には問題はないと思われます。

 京都新聞(2019/12/28)
 二条城北側に高級ホテル進出へ 香港「シャングリ・ラ」、開業は数年後か


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「シャングリ・ラ ホテル」の進出予定地を南西側から見た様子です。


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仮囲いに掲示されていた「通知」です。「シャングリ・ラ ホテル」の名称が現地に初めて登場しました。「シャングリ・ラ ホテル」の進出がほぼ確定的になりました。


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南側から見た様子です。


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内部(西側寄り)の様子です。更地になっています。


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奥に「油圧ショベル」が見えます。


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「埋蔵文化財発掘調査中」となっています。本格的な調査は2020年初めからのようです。


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内部(中央)の様子です。


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内部(東側寄り)の様子です。


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南東側から見た様子です。


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道路の南側が、世界文化遺産「二条城」の「北大手門」の近くという最高のロケーションです。



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西日本最大客室数のタワーホテル 地上34階、客室数2,064室の「 (仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」の建設予定地

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-(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉-

 アパホテルネットワークとして全国最大の570ホテル93,600室(建築・設計中、海外、FC、パートナーホテルを含む)を展開する総合都市開発のアパグループは、西日本最大の客室数となるタワーホテル開発用地を取得しました。取得会社は「アパホーム」です。

 引用資料 アパグループ(2019/12/11)
 西日本最大客室数のタワーホテル用地を取得

 建設予定地は、JR関西本線「難波」駅、伊丹空港・関西国際空港から乗り入れのある「湊町バスターミナル」を併設する「OCAT(大阪シティエアターミナル)」より徒歩1分、大阪メトロ四ツ橋線、御堂筋線、千日前線「なんば」駅、阪神なんば線が乗り入れる近鉄難波線「大阪難波」駅より徒歩2分、南海電鉄「なんば」駅より徒歩5分という好立地です。

 アーバンリゾート大型タワーホテルを計画しており、ホテル名は「(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」とし、客室数が2,064室の西日本最大の客室数のホテルとして、2023年秋開業を目指します。

 スイートルーム・デラックスツインルーム・トリプルルーム・4名利用が可能なコネクトルーム・バリアフリールーム等、バリエーション豊かな客室タイプや、共用部にはプール・フィットネス・大浴場等の充実した施設の完備を計画しています。

(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市浪速区湊町一丁目5番33
◆ 交通-JR関西本線「難波」駅徒歩1分、Osaka Metro四ツ橋線・御堂筋線・千日前線「なんば」駅徒歩2分、近鉄難波線「大阪難波」駅徒歩2分
◆ 階数-地上34階
◆ 高さ-(不明)
◆ 敷地面積-3,306,12㎡
◆ 延床面積-約38,000㎡
◆ 用途-ホテル
◆ 客室数-全2,064室
◆ 建築主-アパマンション(アパグループ)
◆ オープン-2023年秋予定


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「 (仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」の建設予定地を東側から見た様子です。


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北東側から見た様子です。


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南東側から見た様子です。


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現在は平面駐車場「トラストパークJR難波駅前」として使用されています。


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マルイト難波ビル

 北側は「マルイト難波ビル」です。概要は、地上31階、塔屋2階、地下1階、高さ144.0m、延床面積124,000.34㎡です。2009年6月29日に竣工しました。

 上記の「 (仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」の完成予想図を見ると延床面積が3倍以上ある「マルイト難波ビル」よりも大きく描かれています。完成予想図がかなり大きさや高さを盛って描かれている事が分かります。目立たせるために完成予想図を実際よりも大きく描くことは珍しくありませんが、でもちょっと盛り過ぎ!(笑)


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ローレルタワー難波

 南側の「ローレルタワー難波」です。地上39階、塔屋1階、地下1階、高さ133.4m、延床面積50,731.06㎡、総戸数389戸です。2005年10月に竣工しました。完成予想図は「ローレルタワー難波」の2倍以上に描かれています(笑)。



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2019年12月29日 (日)

地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2019年12月24日の建設状況

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-大阪梅田ツインタワーズ・サウス-

 阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。

 「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日にⅠ期部分の新築工事に着手しました。

 ビルの正式名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。Ⅰ期棟が2018年4月27日(金)に竣工し、「阪神百貨店」が2018年6月1日(金)に部分開業しました。

● Ⅱ期部分の新築工事に2019年6月1日に着手!
 「阪神電気鉄道」と「阪急電鉄(開発業務は阪急阪神不動産が担当)」は、2019年6月1日に、大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に着手しました。

 引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2019/05/27)
 梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~

 オフィスゾーン(地上11階~38階)では、心と体が満たされるワークプレイスとなることを目指して、「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」「ウェルビーイングを実感」の3つのコンセプトを掲げています。それを実現するため専用フロアを12階に設置することとします。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの概要
◆ 計画名-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)


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工事施行計画の概要

スケジュール

① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅠ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)-2018年04月27日 ※新百貨店の部分開業2018年06月01日
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年06月01日
⑥ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分新築工事着手-2019年06月01日
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年春予定


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「WELLCO」のイメージパース 「カフェ」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ラウンジ&ワークスペース」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ウェルネスゾーン」です。


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撮影日2019年12月24日 「サウスゲートビルディング」から見た様子です。


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撮影日2019年12月24日
 「アースドリル掘削機」が2台稼働しています。この現場は「逆打ち工法」を採用しているので、「アースドリル掘削機」で掘削して、「場所打ちコンクリート拡底杭+構真柱(こうしんちゅう)」を建込んでいます。


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撮影日2019年12月24日 1台目の「アースドリル掘削機」です。「ドリリングバケット」を装着しています。


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撮影日2019年12月24日 2台目の「アースドリル掘削機」です。「拡底バケット」を装着しています。


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撮影日2019年12月24日
 2基のオレンジ色の「TMB掘削バケット」が見えます。少なくとも一部の基礎杭は、竹中工務店が開発した円錐状の節(拡径部)を複数設けた「TMB杭工法(竹中多段拡径場所打ちコンクリート杭工法)」が採用されている可能性が高いです。


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「TMB杭工法(竹中多段拡径場所打ちコンクリート杭工法)」の施工順序です。

 引用資料 一般社団法人 日本建築構造技術者協会(PDF)
 多段拡径場所打ちコンクリート杭工法(TMB杭工法)

● TMB杭工法
 「多段拡径場所打ちコンクリート杭(TMB杭:Takenaka Multi-Belled Pile)工法」は、杭の先端や軸部に節(拡径部)を設けることにより、建物重量(押込み力)に対して高い支持性能を発揮する場所打ちコンクリート杭工法です。

 一般的な場所打杭の1.3倍以上の支持力が確保できるため、超高層建物等の大重量構造物に適しています。さらに、拡径部の効果により、地震時に杭に作用する引抜き力や建物に働く浮力などに対しても高い抵抗力を示します。

 関西では、中之島の「フェスティバルシティ」の両棟、「グランフロント大阪」のBブロックとCブロック、「あべのハルカス」、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」のⅠ期工事などで採用されました。


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撮影日2019年12月24日 スパイラル状のラインが入った「鋼管」があります。少なくとも一部の基礎杭は「場所打ち鋼管コンクリート拡底杭」の可能性が高いです。 


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撮影日2019年12月24日
 「構真柱(こうしんちゅう)」を組み立てています。屋根の下で溶接が行われています。「構真柱」は分かりやすく言えば、地下階の柱です。「逆打ち工法」では先行して「構真柱」を建込みます。


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撮影日2019年12月24日 「ガイド管」です。「構真柱」を建込む時に使用します。


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撮影日2019年12月24日 「掘削孔」です。


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撮影日2019年12月24日 「掘削孔」です。


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撮影日2019年12月24日 「掘削孔」です。


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撮影日2019年12月24日 「安定液タンク」です。「アースドリル掘削機」による掘削時に「安定液」を供給します。



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京都市 「ミュージアム・ホテル」をコンセプト「(仮称)元白川小学校跡地再開発計画」 2019年12月21日の状況

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-元白川小学校(元粟田小学校)跡地活用-

 京都市では、市民の貴重な財産である学校跡地の有効活用に向け、民間等の事業者から長期にわたり学校跡地を全面的に活用する事業の提案を広く募集しています。

 「元白川小学校(元粟田小学校)跡地」については、「賑わいと文化交流が生まれる施設」の整備に向けて、2017年3月に「元白川小学校(元粟田小学校)跡地活用に係る契約候補事業者選定委員会」を設置し、プロポーザルによる契約候補事業者の選定に向けた審議を行ってきました。

 京都市が実施した「元白川小学校(元粟田小学校)跡地活用」の公募型プロポーザルにおいて、「住友商事」を契約候補事業者として選定し、基本協定書の締結式を行っています。「住友商事」は計画地において、文化事業と賑わい事業を融合し、伝統文化や伝統産業を取り込み体現した、文化複合施設を開発する予定です。

● 東急ホテルズが建物賃貸借予約契約を締結!
 「住友商事」と「東急ホテルズ」は、京都市東山区において、「ミュージアム・ホテル」をコンセプトとするホテルを出店することを決定しています。2022年夏の開業を目指します。

 引用資料 住友商事(2019/07/17)
 2022年夏、京都東山の小学校跡地が、『ミュージアム・ホテル』に生まれ変わります ~住友商事株式会社と株式会社東急ホテルズが建物賃貸借予約契約を締結~

 周辺の景観に溶け込む和建築を取り入れるとともに、「ミュージアム・ホテル」をコンセプトに、ただ泊まるだけではない、京都の伝統と文化を感じられるホテルを目指します。伝統工芸品や美術品を館内に配置し、目で見て楽しめることはもちろんのこと、茶の湯を学ぶことの出来る「日本茶&Bar」や、和の佇まいを堪能できる貸切風呂など、様々な体験を用意します。

(仮称)元白川小学校跡地再開発計画の概要
◆ 所在地-京都府京都市東山区三条通白川東入三丁目夷町175-2他(地番)
◆ 交通-京都市営地下鉄東西線「東山駅」徒歩4分
◆ 階数-地上5階、地下1階
◆ 高さ-約18m
◆ 敷地面積-6,532.49㎡ 
◆ 建築面積-約3,130㎡
◆ 延床面積-約13,000㎡(容積率対象外面積約800㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル、地域交流施設他
◆ 客室数-約170室(東急ホテルズ)
◆ 建築主-住友商事
◆ 設計者-浅井謙建築研究所
◆ 施工者-(未定)
◆ 解体工事-2019年06月03日~ 2020年06月16日予定
◆ 着工-2020年06月15日予定
◆ 竣工-2022年04月15日予定
◆ 開業-2022年夏予定


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イメージです。


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イメージです。


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「三条通」沿いの北西側から見た様子です。


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北東側から見た様子です。


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南東側から見た様子です。


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校舎が姿を消しました。現在は既存建物の解体工事が行われています。「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2019年6月3日~ 2020年6月16日(予定)です。


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南西側から見た様子です。


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敷地の一部が西側の「神宮道(じんぐうみち)」に面しています。これは集客において非常に有利です。


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街区を南西側から見た様子です。

● 神宮道(じんぐうみち)
 
「神宮道」は、北から「平安神宮、青蓮院 、知恩院、円山公園」などに接しており、風光明媚な東山の観光地を結ぶため観光客が多いです。


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「(仮称)元白川小学校跡地再開発計画」の建築計画の概要です。


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「(仮称)元白川小学校跡地再開発計画」の旅館業施設の計画の概要です。



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2019年12月28日 (土)

センタラ・ホテル&リゾート 地上34階、高さ約141m「(仮称)難波中二丁目開発計画のうちA敷地計画」 2019年12月24日の状況

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-(仮称)難波中二丁目開発計画のうちA敷地計画―

 「センタラ・ホテル&リゾート(本社:タイバンコク)、大成建設、関電不動産開発」の3社は、出資者間協定を締結し、特定目的会社「Centara Osaka 特定目的会社」を設立のうえ、「ニッピ」が所有する大阪市浪速区難波中二丁目の土地4,404.72㎡を開発することとしました。「Centara Osaka 特定目的会社」は、本開発にあたり、「ニッピ」より土地を賃借する「南海電気鉄」から土地を転貸借する予定です。

 引用資料 関電不動産開発(PDF:2019/10/01)
 難波中二丁目における開発について

 計画している施設は、地上34階、高さ141.56m、客室数515室、フィットネスセンター、多彩なレストラン、宴会施設等を整備し、センタラ・ホテル&リゾートが2023年半ばに日本初進出となるハイエンドホテルです。

 大阪は、人口1,200万人超の大阪都市圏の主要都市で、東京に次ぐ日本有数の国際観光都市です。京都、神戸、奈良などの人気の観光地からも近く、加えて2025年には、大阪で万国博覧会が開催されるなど、魅力的な観光都市でもあります。

(仮称)難波中二丁目開発計画のうちA敷地計画の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市浪速区難波中二丁目20番2、21番1(地名地番)
◆ 階数-地上34階、塔屋1階
◆ 高さ-141.56m
◆ 敷地面積-4,404.72㎡
◆ 建築面積-3,580.50㎡
◆ 延床面積-39,128.47㎡(容積対象面積35,112.58㎡)
◆ 構造-鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 用途-ホテル、店舗
◆ 客室数-515室
◆ 建築主- Centara Osaka 特定目的会社(土地賃借人 南海電気鉄道)
◆ 設計者-大成建設
◆ 施工者-大成建設
◆ 埋蔵文化財発掘調査-2019年10月01日~2020年03月31日予定
◆ 着工-2020年04月01日予定
◆ 竣工-2023年03月31日予定


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位置図

 今回の開発は、本開発地全体敷地面積8,915.34㎡のうち北側4,404.72㎡です。南側残地4,510.62㎡については、駐車場運営を継続しつつ、本格的開発の実現を目指して引き続き努力していきます。

 引用資料 ニッピ(PDF:2019/10/01)
 当社なんば地区所有地の開発について


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「(仮称)難波中二丁目開発計画のうちA敷地計画」予定地の空撮です。


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「(仮称)難波中二丁目開発計画のうちA敷地計画」の建設予定地を西側から見た様子です。


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「埋蔵文化財発掘調査」の期間は、2019年10月1日~2020年3月31日(予定)です。敷地南側の「埋蔵文化財発掘調査」は終わっています。


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埋め戻しが行われています。


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重機で埋め戻しが行われています。


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南西側から見た様子です。


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敷地の北側に「掘削土」を山積みしています。着工までの残り約3ヶ月で敷地の北側の「埋蔵文化財発掘調査」を行うと思われます。


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南側残地4,510.62㎡については、駐車場運営を継続しつつ、本格的開発の実現を目指して引き続き努力していきます。


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「(仮称)難波中二丁目開発計画のうちA敷地計画」の建築計画のお知らせです。


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建築計画のお知らせの「北側立面図」です。


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建築計画のお知らせの「配置図」です。



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京都・烏丸御池の生まれ変わる「新風館」 「エースホテル(ACE HOTEL)」が日本初進出 2019年12月21日の建設状況

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新風館
 
京都市登録有形文化財第1号に登録されている。烏丸御池の複合商業施設「新風館」は、2016年3月27日をもって閉館しました。「新風館」は、1926年に竣工し、1931年に増築された「京都中央電話局」が原形です。2001年1月26日に商業施設として開業しました。

「NTT都市開発」は、京都市登録有形文化財に登録されている旧京都中央電話局の洋館を残しながら、新たに213室のホテルを開発します。

 計画名は「(仮称)新風館再開発計画」で、洋館の東側に地上7階、地下2階の建物を新設します。増築部だけでなく、洋館の下も地下2階に変更します。地下部と地上1階に店舗や駐車場を集約し、2階より上はホテル機能として使用します。

● エースホテル京都
 「NTT都市開発」は、「新風館再開発計画」について、「エースホテル(本社:米国ニューヨーク州)」とホテル運営委託契約を締結しました。「エースホテル京都」の出店が決定し、開業は商業施設との同時の2020年春を予定しています。

 引用資料 NTT都市開発(2018/04/06)
 京都「新風館再開発計画」のホテルブランドが決定 世界のホテルの新潮流『エースホテル』が日本初進出 2019年末、京都に新風を吹き込むカルチャー発信型ホテルが誕生隈研吾氏が施設の建築デザインを監修

 「エースホテル(ACE HOTEL)」は、1999年にアメリカ・シアトルで最初のホテルをオープンしました。「エースホテル京都」は、日本、またアジアでの初出店となります。

● 施設名称は新風館
 「新風館再開発計画」において、施設名称を「新風館」とし、出店テナントなどの施設構成概要を決定しました。京都ならではの店舗に加え、関西初出店、京都初出店、新業態の店舗など20店舗が出店する予定です。

 NTT都市開発(2019/11/13)
 2020年春開業の複合施設「新風館」出店テナント決定

新風館の概要

◆ 所在地-(仮称)新風館再開発計画
◆ 所在地-京都府京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2外 他
◆ 交通-京都市営地下鉄烏丸線・東西線「烏丸御池」駅徒歩1分
◆ 階数-地上7階、地下2階
◆ 高さ-最高部約35m、軒高約31m
◆ 敷地面積-6,384.73㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約25,677㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル、飲食店、物品販売業を営む店舗、自動車車庫
◆ 客室数-213室
◆ 店舗面積-約2,300㎡(B1及び1F)、20店舗
◆ 建築主-NTT都市開発
◆ 設計者・監理者-NTTファシリティーズ
◆ デザイン監修-隈研吾建築都市設計事務所
◆ 施工者-大林組
◆ 解体工事-2016年03月28日~2016年06月30日
◆ 着工-2017年10月02日(労災保険関係成立票より)
◆ 竣工-2019年09月30日予定(当初計画)
◆ オープン-2020年春予定


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北西側上空から見たイメージパースです。


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南東側の「東洞院通側エントランス」のイメージパースです。


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「中庭」のイメージパースです。


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「新風館再開発計画 フロア構成」です。都市営地下鉄「烏丸御池駅」と地下2階で直結します。地下接続に伴う設計、工事は、NTT都市開発が行い、費用も全額負担します。


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「新風館再開発計画」の建設現場を北西側から見た様子です。京都市登録有形文化財に登録されている「旧京都中央電話局」の洋館は残されます。


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街区を南西側から見た様子です。


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増築部を北西側から見た様子です。


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増築部の下層階を北西側から見た様子です。


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増築部の下層階を北東側から見た様子です。


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「新国立競技場」でも話題となりましたが、建築家の「隈研吾氏」は、木材を生かしたデザインが多いです。


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増築部を北東側から引いて見た様子です。


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増築部を北東側から見た様子です。


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増築部を東側から見た様子です。


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増築部を南東側から見た様子です。


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特徴的なデザインの上部です。


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増築部を南東側から引いて見た様子です。東側は「東洞院通」に面しています。



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2019年12月27日 (金)

「J.フロントリテイリング」が「パルコ」を完全子会社化へ! 「大丸心斎橋店 北館」のリニューアル 2019/12/24 外壁に「養生ネット」を設置!

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-大丸心斎橋店 北館-

 「大丸心斎橋店 本館」が、2019年9月20日にグランドオープンしたのに伴い、「大丸心斎橋店 北館」は、商業施設「PARCO(パルコ)」と専門店街としてリニューアルするために休館しています。

 「J.フロント リテイリング」は、現在改装している「大丸心斎橋店 北館」の再オープンを2021年春から2020年秋に前倒しする方針を明らかにしています。工期の見直しなどで半年前倒しします。

 「北館」は「本館」のような従来の百貨店では無く、地下2階~地上7階には「パルコ」が出店、地上8階~14階は「大丸松坂屋百貨店」の不動産事業部が運営する事になります。

 J.フロント リテイリング(PDF:2017/09/28)
 大丸心斎橋店北館の大型核テナントとして「パルコ」導入を決定

● パルコを完全子会社化!
 「J.フロントリテイリング」は2019年12月26日に、パルコ(東証一部上場)の「公開買付(TOB)」を実施し、完全子会社化すると発表しました。買付総額は約658億円です。

 J.フロント リテイリング(PDF:2019/12/26)
 株式会社パルコの完全子会社化について

 「J.フロントリテイリング」は、「パルコ」の発行株式の64.98%をすでに取得しており、連結子会社化していますが、グループとしての抜本的かつ機動的な事業ポートフォリオの変革を、スピード感をもって推し進めていくために、両社の連携をさらに深め、経営資源を集中していくことが必要であり、完全子会社とすることが必要であると判断したものです。

 完全子会社後には、連結子会社である「大丸松坂屋百貨店」の不動産事業をパルコに移管し、グループ資源の集約と管理・開発機能の一元化を図ることで、グループの不動産事業については基本的にパルコが主導して発展させていくことを想定しています。


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「大丸心斎橋店 北館」を南西側から見た様子です。


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外壁に「養生ネット」が設置されました。外壁も改修工事が行われる可能性が高くなりました。


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外壁の外側に装飾のパネルが設置されています(養生ネット設置前に撮影)。


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ちきり

 「そごう(SOGO)」のロゴマークは創業以来、初代十合伊兵衛の生家・絹屋の家紋である「ちきり」を丸で囲んだ「まるちきり」が使われています。「大丸心斎橋店 北館」となっても外壁の改修工事は行われなかったので、「ちきり」をイメージした装飾パネルはそのまま残っています。

 今回は、大規模な改修工事となるために外壁も内装も大幅に変更される事が予想されます。外壁は「そごう(SOGO)」の名残りである「ちきり」をイメージした装飾パネルは姿を消すと思われます(養生ネット設置前に撮影)。


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西側から見た様子です。


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下層階の様子です。「仮囲い」で囲われています。


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北西側から見た様子です。


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「大丸心斎橋店 北館」を北西側から引いて見た様子です。


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最高部です。


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屋上に小型のクレーンが設置されました。


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「大丸心斎橋店 本館」の上層階の外壁です。


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アップです。「大丸心斎橋店 北館」の外壁は、「大丸心斎橋店 本館」の上層階の外壁のデザインと統一するかも知れません。



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地上56階、高さ約191mの「(仮称)梅田曽根崎計画」 2019年12月24日の建設状況

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-もと大阪北小学校・もと曾根崎幼稚園跡地-
 
児童数の減少により、「大阪市立大阪北小学校」は2007年3月に閉校し、「大阪市立扇町小学校」に統合されています。併設されていた「大阪市立曽根崎幼稚園」も閉園されています。

 「住友不動産」は、大阪市北区曽根崎二丁目にて開発を推進していた「(仮称)梅田曽根崎計画」の建築工事に2018年7月4日に着工しました。ホテルは「住友不動産ヴィラフォンテーヌ」が運営業務を行います。

 引用資料 住友不動産(PDF:2018/07/04)
 大阪市中心部に誕生する地上56 階建て大規模複合タワー 「(仮称)梅田曽根崎計画」 着工 ~旧大阪北小学校跡地開発、曽根崎の記憶と共に街と人をつなぐ~

 「日本経済新聞」によると「(仮称)梅田曽根崎計画」の総戸数836戸の全住戸を賃貸にするそうです。住友不動産の高級賃貸住宅「ラ・トゥール」となる予定です。

(仮称)梅田曽根崎計画の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区曽根崎二丁目73番2
◆ 階数-地上56階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-最高部191.675m
◆ 敷地面積-6,837.63㎡
◆ 建築面積-4,940.65㎡
◆ 延床面積-107,560.37㎡(容積対象面積75,160.24㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-DFS(デュアル・フレーム・システム) *管理人の推測
◆ 用途-共同住宅(賃貸)、ホテル、店舗、貸会議室(文化交流施設)、大阪市管理施設
◆ 総戸数-836戸
◆ 客室数-202戸
◆ 建築主-住友不動産
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2018年07月04日
◆ 竣工-2022年03月下旬予定


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「外観完成予想図・南立面」です。設計者・施工者は「大林組」です。地震対策として、大林組独自の制震テクノロジーである「DFS(デュアル・フレーム・システム)」を採用すると思われます。


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「お初天神通り商店街から望む・『リンクプラザ』」です。
 

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「大阪駅前第3ビル」の展望台から見た様子です。


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「(仮称)梅田曽根崎計画」の建設現場です。タワークレーン2基で建設しています。


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かなり高くなってきました。


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地震対策として「DFS(デュアル・フレーム・システム)」を採用しています。中央の心棒となる「フリーウォール」は、五重塔でも使われていた制震技術「心柱」のような役目を果たします。「フリーウォール」の内部の空洞は「立体駐車場」として使用されます。


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デュアル・フレーム・システム
 大林組独自の制震テクノロジーである「DFS(デュアル・フレーム・システム)」は、一つの建物を独立した二つの構造体(心棒、超高層住宅棟)で構成し、それぞれを制振装置(ダンパー)で連結する制振構造システムです。硬い心棒と超高層の柔かい住宅棟をダンパーでつなぐことで、お互いの揺れを更に小さくすることができます。

 引用資料 大林組(PDF)
 デュアル・フレーム・システム


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東側の躯体工事の様子です。西側に「エレベーター」や「非常階段」などの「コア」部分を配置しています。


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西側の躯体工事の様子です。


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ボイドスラブ(中空スラブ)

 「ボイドスラブ」は、このように床材に「発泡スチロール」が埋め込まれています。この上に鉄筋を配筋して、コンクリートを打設します。「ボイドスラブ」は、多くのマンションで採用されています。

 
「ボイドスラブ」は、床が厚いので遮音性に優れています。スラブ全体が主梁の役目を担うため、主梁以外の小梁を無くすことができ、室内空間の天井面がフラットに仕上ることが出来ます。

 床を厚くすると重くなります。そのためコンクリートスラブを一部発泡スチロールに置き換えています。「発泡スチロール」はコンクリートと比べればほとんど重さが無いようなもので、重量を軽くすることが出来ます。内部に「空隙(ボイド)」ができたような状態にるので、「ボイドスラブ(中空スラブ)」と呼ばれています。



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2019年12月26日 (木)

日本生命・京阪ホールディングス・関電不動産開発 中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業 基本合意書を締結!

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-中之島4丁目用地-
 遅れている「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」がますます遅れそうです。収賄容疑でIR担当副大臣だった国会議員が逮捕され、野党はここぞとばかりに、カジノを禁止する法案を年明けの通常国会に野党合同で提出する考えを明らかにしました。

 与党にも野党にもガッカリです。なんなんだこの国は! 日本が世界からどんどん取り残され、ガラパゴス化していく状況を「指をくわえて見る」ことしかできない状況にフラストレーションがたまる毎日です・・・(怒)

 本題に戻って、「日本生命保険相互会社、京阪ホールディングス、関電不動産開発」は、大阪市主催の「中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業に関する開発事業者募集プロポーザル」に、3社グループで応募し、優先交渉権者に選定されました。

 引用資料 大阪市・公式HP(2019/02/07)
 中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業に関する開発事業者募集プロポーザルにかかる優先交渉権者を決定しました

 「日本生命保険相互会社、京阪ホールディングス、関電不動産開発」は、「中之島MultiーlinkS」と銘打ち、未来医療の産業化・国際化の加速に向け、未来医療に関わる人や最先端の情報が集まる"知の循環"を促進する仕組として、未来医療の創造を牽引するR&Dセンター、実践を牽引するMEDセンター、共有を推進する国際フォーラムの3つの施設を整備することを提案しました。

● 基本合意を締結!
 「日本生命保険相互会社、京阪ホールディングス、関電不動産開発」の3社グループは、大阪市主催の「中之島4 丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業に関する開発事業者募集プロポーザル」において、大阪市、大阪府、一般財団法人未来医療推進機構と基本合意書を締結し、開発事業者として参画することとなりました。

 引用資料 日本生命保険相互会社(PDF:2019/12/25)
 大阪市北区の中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業への参画について

中之島4丁目用地の概要
◆ 計画名-中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業
◆ 所在地-大阪府大阪市北区中之島四丁目32番17
◆ 階数-地上17階、地下0階
◆ 高さ-最高部86.10m
◆ 敷地面積-約8,600㎡
◆ 建築面積-約5,247㎡
◆ 延床面積-約57,799㎡(容積対象面積約52,441㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-複合研究施設、複合医療・健診施設、交流施設
◆ 優先交渉権者-日本生命保険相互会社(代表事業者)、京阪ホールディングス(共有者) 、関電不動産開発(共有者)
◆ 竣工-2023年12月予定


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「配置図」です。


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「施設構成」です。


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「当拠点のイメージ」です。


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「中之島4丁目用地における未来医療国際拠点整備・運営事業」の予定地です。


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南西側から見た様子です。


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北側の道路に接する部分です。


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南側の道路に接する部分です。



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地上31階、高さ約117mのマリオット・インターナショナルの高級ホテル「W OSAKA」 2019/12/24 「塔屋」を構築中!

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W OSAKA-
 御堂筋に「積水ハウス」が、超高層ビルを建設、高級ホテル「W(ダブリュー)ホテル」が進出します。ホテル名は「W OSAKA」で、概要は、地上31階、地下1階、高さ117.34mです。

 引用資料 積水ハウス(PDF:2018/01/10)
 「Wホテル」日本上陸~「W OSAKA」が2021年、大阪に誕生

 計画地は御堂筋の西側で、「ヨドコウ第2ビル」と「日本生命御堂筋ビル」の間です。敷地面積は2,544.46㎡で、駐車場「タイムズ御堂筋南船場」として使用されていましたが、閉鎖されて工事が行われています。

● 関西での積水ハウス+マリオットの第三弾!
 
マリオット・インターナショナルのアジア太平洋地域社長は「大阪はインバウンド(訪日外国人)が行き交い、躍動感にあふれている」と1号店に大阪を選んだ理由を述べました。

 「積水ハウス」は、「マリオット・インターナショナル」と組んで関西に高級ホテルの誘致に力を入れています。2010年に「セントレジスホテル大阪」、2014年には「ザ・リッツ・カールトン京都」が開業しました。「W OSAKA」はその第三弾です。

 「W OSAKA」は、「エクストリームWOWスイート(1室)」、「WOWスイート(2室)」をはじめとした50室のスイートを含め全337室の客室を擁し、各客室のインテリアは、Wホテルならではの斬新でスタイリッシュなデザインコンセプトを貫いています。料金は1泊数万円になる予定です。

W OSAKAの概要
◆ 計画名-(仮称)心斎橋ホテル計画
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区南船場四丁目25番11 他22筆
◆ 階数-地上31階、地下1階
◆ 高さ-最高部117.399m
◆ 敷地面積-2,544.46㎡
◆ 建築面積-1,974.66㎡
◆ 延床面積-35,812.16㎡(容積対象床面積32,593.35㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-ホテル、レストラン、ボールルーム、スパ、プール、ジム他
◆ 客室数-337室(予定)
◆ 建築主-積水ハウス(ホテル運営 マリオット・インターナショナル)
◆ 設計者・監理者-日建設計(設計顧問 安藤忠雄)
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2018年10月01日
◆ 竣工-2020年10月30日予定
◆ 開業-2021年02月予定


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「ロケーション」です。


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「W OSAKA」となる「(仮称)心斎橋ホテル計画」の建設現場を南東側から見た様子です。


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完成予想図にも描かれている外観上のアクセントとなる凹んだ部分です。


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南東側から見た下層階の様子です。


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東側から見た様子です。外壁はほぼ全面ガラスの「アルミカーテンウォール」となっています。


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北東側から見た様子です。


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北東側から見た下層階の様子です。


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南西側から見た様子です。


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南西側から見た下層階の様子です。タワークレーンの「揚重ヤード」として使用されていたため後施工となっていた低層部の西側部分の「鉄骨建方」も近いうちに始まりそうです。


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タワークレーン1基で建設しています。その割には上に伸びるのが結構早いです。


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最高部です。鉄骨の形状から「塔屋」を構築中のようです。



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2019年12月25日 (水)

国内最大店舗の「ルイ・ヴィトン 御堂筋店」 2019/12/24 「ヨットの帆」のような非常に斬新なデザインのほぼ全景が姿を現す!

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-ルイ・ヴィトン 御堂筋店

 永らく閉鎖されていた心斎橋の「ルイ・ヴィトン」の仮店舗跡が解体さました。この土地は、リーマンショック前のプチバブル期にみずほ銀行心斎橋支店跡を「ルイ・ヴィトン」が100億円で購入したとして、大変話題になった場所です。跡地には「(仮称)大阪Mプロジェクト」が建設中です。

 「ルイ・ヴィトン」は、ブランド価値を維持するために都市ごとの店舗数は基本的には増やしません。ここ数年は日本の店舗数はほとんど変化していません。

 都市別(2019年12月25日現在)では、東京都23区が一番多く13店舗、東京都内には更に立川市にあります。続いて大阪市が6店舗(阪急梅田店の2階と5階を1店舗としてカウント)、名古屋市が4店舗、福岡市が3店舗(福岡県は4店舗)となっています。3店舗以上あるのは4都市のみです。

 ちなみに大阪市の6店舗は、「(1)ルイ・ヴィトン 阪急梅田店(2階と5階)、(2)ルイ・ヴィトン 阪急メンズ店、(3)ルイ・ヴィトン 大阪ヒルトンプラザ店、(4)ルイ・ヴィトン 大阪心斎橋店、(5)ルイ・ヴィトン 大阪髙島屋店、(6)ルイ・ヴィトン 近鉄阿倍野店」です。

● 国内最大店舗&世界初カフェ&レストラン併設
 店舗名は、「ルイ・ヴィトン 御堂筋店」になります。国内最大の広さを誇る店舗として2020年初頭にオープンします。建物のファサードはこれまでも国内外のルイ・ヴィトン店舗を手掛けてきた「青木淳氏」が担当し、店舗内装は世界的なブランドの建築設計で知られるニューヨークの建築家、「ピーター・マリノ氏」がデザインします。

 多層階で構成される店内では、ルイ・ヴィトンの製品をフルラインナップで展開します。メンズとウィメンズのウェアやシューズ、アクセサリーをはじめ、トラベルラゲージやフレグランスまで、幅広いアイテムを取り扱います。

 最上階には、東京のレストラン「SUGALABO」のオーナーシェフ「須賀洋介氏」によるカフェ&レストランを併設します。ルイ・ヴィトンの店舗ビルにカフェ&レストランが併設されるのは、今回が初となります。

ルイ・ヴィトン 御堂筋店の概要
◆ 所在地-(仮称)大阪Mプロジェクト
◆ 所在地-大阪府大阪市中央区心斎橋筋二丁目1番他(地名地番)
◆ 階数-地上7階、地下1階
◆ 高さ-36.55m
◆ 敷地面積-748.77㎡
◆ 建築面積-640.77㎡
◆ 延床面積-4,182.22㎡(容積対象面積3,814.77㎡)
◆ 店舗面積-約1,250㎡(大規模小売店舗立地法 届出書縦覧一覧より)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-物販店舗、飲食店、展示場、駐車場
◆ 建築主-ルイ・ヴィトン ジャパン
◆ 設計者・監理者-大成建設
◆ 施工者-大成建設
◆ 着工-2018年06月01日
◆ 竣工-2019年12月31日予定(労災保険関係成立票より)
◆ オープン-2020年初頭予定


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「ルイ・ヴィトン 御堂筋店」の建設現場です。ほぼ全景が姿を現しています。「ヨットの帆」のような非常に斬新なデザインは、間違いなくこのあたりのランドマークになります。

● ティファニーを買収!
 高級ブランドの「ルイ・ヴィトン」などを傘下に持つフランスの巨大複合企業「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)」は、アメリカの宝飾ブランド「ティファニー」を買収することで基本合意しています。買収総額は約162億ドル(約1兆7600億円)です。

 ちなみに「LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ ヴィトン)」の2019年12月24日終値での時価総額は2,092.99億ユーロ(約25.3兆円)です。日本1位のトヨタ自動車の25兆2588億円とほぼ同じです。約1兆7600億円くらいの資金は余裕で出せます。


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「LOUIS VUITTON」のロゴです。


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「LV」のロゴです。


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西側から見た様子です。


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北西側から見た様子です。


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南西側から見た様子です。この角度から見ると「ヨットの帆」というよりも、航行中の「帆船の帆」のイメージしているように見えます。


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「ヨットの帆」のような外壁はこのように取り付けています。


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南側から見た様子です。この「電柱」と「電線」をなんとかして欲しいです・・・


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ルイ・ヴィトン 大阪心斎橋店
 「ルイ・ヴィトン 大阪心斎橋店」です。南面を覆う壁面広告が無くなりました。どうやらこのまま閉店してしまう可能性が高くなりました。「心斎橋プラザビル本館」を中心とする4棟は、地上31階、地下3階、延床面積約54,000㎡ の超高層複合ビルに建て替える計画があります。

 私的には、新店舗は「ルイ・ヴィトン 御堂筋店」となるので、単なる移転では無く、大阪ミナミで「ルイ・ヴィトン 大阪心斎橋店、ルイ・ヴィトン 御堂筋店、ルイ・ヴィトン 大阪髙島屋店」の3店舗体制を期待していたのですが、「ルイ・ヴィトン 御堂筋店」の「ルイ・ヴィトン 大阪心斎橋店」への拡張移転となりそうです。



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京都市 立誠小学校跡地活用計画 (仮称)ザ・ゲート立誠京都 2019年12月21日の建設状況

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-(仮称)立誠小学校跡地活用計画-
 京都市では、市民の貴重な財産である学校跡地の有効活用に向け、民間等の事業者から長期にわたり学校跡地を全面的に活用する事業の提案を広く募集しています。

 京都市は、「元立誠小学校跡地活用」の公募型プロポーザルを実施し、「ヒューリック」を契約候補事業者に特定しました。2017年11月22日には、跡地活用計画の合意に至った内容について、覚書締結式を執り行いました。

 引用資料 京都市情報館(2017/11/22)
 元立誠小学校跡地活用計画の合意に関する覚書締結式について

● (仮称)ザ・ゲート立誠京都
 「ヒューリック」の提案は、「高瀬川」からの景観に配慮し、貴重な近代建築である既存校舎と調和したデザインの新築棟を敷地西側に建設するとともに、周囲に回廊を巡らせたオープンスペースを確保した計画であり、地域のシンボルである既存校舎やグラウンドを上手く活用した施設配置となっています。

 文化事業スペース(立誠ホール)、図書館、屋外オープンスペース(立誠ガーデン)、宿泊施設(185室)、商業施設(京文化しん発見プラザ、立誠テラス)、自治会活動スペース(立誠コミュニティスクエア)などを整備します。2020年5月の建物竣工を目指しています。

(仮称)ザ・ゲート立誠京都の概要
◆ 計画名-(仮称)立誠小学校跡地活用計画
◆ 所在地-京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310番2他
◆ 階数-地上8階、地下1階
◆ 高さ-最高部34.99m、軒高30.73m
◆ 敷地面積-4,851.68㎡
◆ 建築面積-3,174.06㎡
◆ 延床面積-14,,991.98㎡
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル、ホール、飲食店、自治会館、図書館、駐輪場
◆ 客室数-185室
◆ 建築主-ヒューリック
◆ 設計者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中・古瀬 建設工事共同企業体(竹中工務店、古瀬組JV)
◆ 着工-2018年11月01日
◆ 竣工-2020年05月15日予定(労災保険関係成立票より)
◆ 開業-2020年07月中旬予定


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地域のシンボルである既存校舎の主要部分を保存・再生します


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「1階の施設配置」です。


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「位置図」です。阪急河原町駅から約250m、東側の木屋町通側沿いには「高瀬川」が流れる抜群の立地です。


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「(仮称)立誠小学校跡地活用計画」の建設現場を南東側から見た様子です。


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「新築棟」を東側から見た様子です。


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「新築棟」を南東側から見た様子です。


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「新築棟」を南西側から見た様子です。


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既存校舎を南東側から見た様子です。


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地域のシンボルである既存校舎が再び姿を現しました。


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既存校舎がピカピカになりました。


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既存校舎を北東側から見た様子です。


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「(仮称)立誠小学校跡地活用計画」の建設現場を北東側から見た様子です。


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「鴨川」越しに見た様子です。



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2019年12月24日 (火)

世界遺産「清水寺」近く ラグジュアリーホテル「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu(ザ・ホテル青龍 京都清水)」  2020年3月22日(日)開業!

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-The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu-

 京都市は、市民の貴重な財産である学校跡地の活用について、「京都市資産有効活用基本方針」の理念の下、「学校跡地の長期・全面的な活用に関する提案の募集要領」を策定し、民間等事業者の活力を生かした提案を広く募集しています。

 「元清水小学校跡地」については、校舎を改修し外観及び主たる機能を保存したうえで、ホテル又はブライダルを主たる事業として活用を進めるため、公募型プロポーザル方式による契約候補事業者の選定を行い、「NTT都市開発」に決定しています。

 「NTT都市開発」は、京都市東山区清水において開発を進めている「(仮称)元清水小学校跡地活用計画」について、2018年10月に新築着工し、2019年10月末日に竣工しました。

● 2020年3月22日(日)開業!
 「NTT都市開発」と、その子会社「UDホスピタリティマネジメント」、「プリンスホテル」は、ホテル名称を「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu (日本語表記: ザ・ホテル青龍 京都清水)」とし、開業日を2020年3月22日(日)に決定しています。

 引用資料 NTT都市開発(2019/11/26)
 元清水小学校跡地活用計画が竣工

 NTT都市開発(PDF:2019/12/20)
 「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu(ザ・ホテル青龍 京都清水)」 150年の歴史を持ち、昭和初期に建築された小学校校舎が、 上質なヘリテージホテルに生まれ変わります

 「NTT都市開発」および「プリンスホテル」は、この建物の風格や歴史の重みを尊重し、世界中から訪れる顧客を迎え入れるラグジュアリーホテルとして贅沢な滞在時間を演出し、唯一無二のホテルをめざします。

The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizuの概要
◆ 計画名-(仮称)元清水小学校跡地活用計画
◆ 所在地-京都府京都市東山区清水二丁目204番2
◆ 交通-(市営バス)京都駅より約15分、「清水道」バス停徒歩約5分、「五条坂」バス停徒歩約10分、京阪電車「清水五条」駅徒歩約20分
◆ 階数-地上4階、地下0階
◆ 階数-最高部18.2m、軒高13.4m
◆ 敷地面積-7,120.67㎡
◆ 建築面積-3,198.19㎡
◆ 延床面積-6,823.96㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ 用途-ホテル、レストラン
◆ 客室数-48室(キングルーム30室、ツインルーム18室)
◆ 付帯施設-朝食レストラン(屋内44席・屋外テラス22席)、ゲストラウンジ(30席)、プライベートバス、フィットネスジム、バー(BAR K36、ROOF TOP BAR K36)、別棟レストラン(Benoit Kyoto[ブノワ 京都])
◆ 建築主-エヌ・ティ・ティ都市開発(ホテル経営 UDホスピタリティマネジメント、ホテル運営 プリンスホテル)
◆ 基本設計-東急設計コンサルタント
◆ デザイン監修-工藝社A.N.D.
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2018年10月
◆ 竣工-2019年10月末日
◆ 開業-2020年03月22日予定


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「ROOFTOP BAR K36 (ルーフトップバー)」です。


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「客室イメージ」です。


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「共用施設イメージ」です。


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「位置図」です。「清水寺」の参道である「松原通」の北側の好立地です。


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「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu(ザ・ホテル青龍 京都清水)」を南東側から見た様子です。


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2019年10月末日に竣工しました。


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建物北側です。


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「元清水小学校」の校舎がピカピカになりました。


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南側の「松原通」に面して「ゲスト動線」が設けられます。


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ゲスト動線の奥に「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu(ザ・ホテル青龍 京都清水)」が見えます。



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京都の五花街の一つ「先斗町(ぽんとちょう)」 先斗町通無電柱化事業 2019年12月21日の建設状況

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-先斗町(ぽんとちょう)-
 
「先斗町(ぽんとちょう)」は、阪急の「河原町駅」近く、鴨川と木屋町通の間にある狭い通りで、北端には「先斗町歌舞練場」があります。

 京都の五花街の一つで、お茶屋や飲食店などの伝統的建造物が建ち並び、品格と賑わいを合わせ持つ独特の景観を形成しています。しかし、先斗町の中心を貫く「先斗町通」の上空は電線類に覆われ、道路脇には電柱が立ち、景観上の課題となっていました。

● 新工法採用により無電柱化!
 
先斗町通は道幅が狭く、両側に家屋が近接して建ち並んでいることから、これまで実施してきた無電柱化事業の整備手法では、技術的に整備することが困難でした。

 そこで、地域の協力を得て、新たな実施方法を取り入れることにより、無電柱化の取組みを行う事となりました。2017年2月5日に起工式典が開催され着工しました。2019年度末の完成を目指しています。

 引用資料 京都市情報館 リンク切れ
 先斗町通無電柱化事業での小型ボックス活用・埋設の開始について

(1) 地域の協力(必要となる土地の提供)
 
無電柱化を行う場合、電気を安全に供給するための設備(地上機器幅120cm×高さ90cm×奥行50cm)が必要になります。

 地上機器は、道路内に設置すると通行の妨げとなりますが、先斗町通では、地域の協力のもと、所有する土地の中に設置することとなりました。

(2) 新たな実施方法(先斗町方式による無電柱化の推進)
 
国で検証中の低コスト整備手法を先行的に取り入れることで、他のライフラインとの干渉が少なくなります。

(3) 先斗町通に特化した地上機器の設置
 
地上機器に加え、地中に設ける電力桝のサイズ(幅220㎝×深さ150cm×奥行120㎝)が大きく、設置工事の際の掘削に伴う影響や設置後の土地利活用に与える影響が大きいことから、公共用地の外へ設置する際の課題となっていました。

 そのことから、「関西電力」と調整し、地上機器及び電力桝の仕様変更(サイズの縮小)を行い、協力いただく方への負担を小さくしました。


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事業区間は、一般市道の「先斗町通(中京区石屋町~中京区柏屋町)」です。延長490m、幅員1.6m~4.4mとなっています。


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無電柱化を行う場合、電気を安全に供給するための設備(地上機器幅120cm×高さ90cm×奥行50cm)が必要になります。地域の協力のもと、所有する土地の中に設置することとなりました。先斗町通の京町家の意匠(犬矢来等)にあわせた美装化を行います。


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「電力桝」のサイズを縮小し、設置に伴う負担(影響)を低減します。


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「先斗町」は、京都の五花街の一つで、お茶屋や飲食店などの伝統的建造物が建ち並び、品格と賑わいを合わせ持つ独特の景観を形成しています。

 しかし、先斗町の中心を貫く「先斗町通」の上空はクモの巣のような電線類に覆われ、道路脇には電柱が立ち、景観上の課題となっていました。


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道幅が1.6m~4.4mと狭く工事用の重機で深い穴を掘ることは困難なため、人力で掘れる浅い位置に小型の共同溝を設け、電線を通すことにしました。この工法は国土交通省が検証中で、全国に先駆けて実施を決めました。


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工事は夜中から朝にかけて行われているので、どこまで工事が進んでいるのかよく分かりませんが、上空を覆っていた電線類の本数が減ったように感じます。


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電線類の本数が減ったように感じます。電線類を一気に地下に移設するのではなく、少しずつ移設しているのかも知れません。



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2019年12月23日 (月)

この20年で大阪の世界的知名度は大幅に上昇 外国人観光客が大幅に増えれば、大阪を発展させる施策の選択枠も格段に広がる!

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-大阪オリンピック構想の屈辱-

 みなさんは、2008年夏季オリンピックの開催を目指した「大阪オリンピック構想」の屈辱を覚えているでしょうか?  「国際オリンピック委員会 」が、2001年5月に現地を視察審査した後に、立候補都市「パリ・北京・トロント・イスタンブール」と比べて全体的に低い評価となり、「大阪での五輪開催は困難ではないか?」という事実上の落選確定とも取れる「推薦辞退の勧告」を受けそうになりました。

 2001年7月に行われたモスクワ総会では、1回目の投票ではわずか6票で最下位となり落選しました。そして、中国の北京に決定しました。私は大阪の世界における知名度の無さと評価の低さに愕然としました。実際にその頃の世界で有名な日本の都市は「東京、京都、広島」くらいで、「大阪」はほとんどの外国人が知らなかったと思います。

● インバウンド急増という奇跡が起こった!
 もう大阪には為す術がありませんでした。しかし、世の中は捨てたものではありません。「インバウンド(訪日外国人旅行)」急増という奇跡が起こりました。

 きっかけは観光立国推進の実現を目指す政府の施策でしたが、最大の要因は「口コミ」です。地元の大阪人でさえ気が付いていなかった大阪の魅力を外国人観光客がSNS等でどんどん発信し、瞬く間に世界に広がり大阪はあっという間に世界有数の観光都市になりました。

 ここ数年でアジアを中心に大阪の知名度が格段に上がりました。いろいろな世界のランキングで大阪が登場するようになりました。これは今までの大阪では考えられない事でした。今後、欧米での知名度が上がれば文句なしに世界で名だたる「国際観光都市」の仲間入りです。


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インバウンドはGDP比は低いが波及効果がある!

 「インバウンド(訪日外国人旅行)」はGDP比が低いので産業として期待してはいけないという主張をよく見かけます。ある意味事実であり、ある意味事実ではないと思います。

 確かに「インバウンド(訪日外国人旅行)」の単体ではGDP比は高くありません。しかし、それだけで論ずるのは危険いだと思います。大きな波及効果があるからです。
 「インバウンド(訪日外国人旅行)」が急増して、都市としての知名度が上がり、国際的な認知度が高まると都市を発展させるための施策の選択枠が格段に広がります。

 「シンガポール」や「ドバイ」は、圧倒的な世界的な知名度の国際都市になり、いろいろな施策を次々と打って、本来想定される豊かさより遥かに豊かな国や都市となっています。


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都市は人が集まらないと始まらない!

 都市を発展させるためには、多くの人々が集まらないと始まりません。中国のように人口が14億人もいると国内の人口だけで「深セン」のように都市を発展させる事が可能です。

 しかし、日本はこれから少子高齢化が加速して行きます。もはや国内の人口だけでは都市は発展しません。日本人は外国人に対する拒絶反応が強いので「移民」の受け入れはまず不可能です。補うのは「インバウンド(訪日外国人旅行)」しかありません。

 少子化が収まり出生率が急速に上昇するという奇跡が起きない限り、日本の市場はどんどん縮小して行きます。つまり国自体が貧しくなるということです。

 経済成長率を高めれは少子化の減少分を克服できるという話をよく聞きますが、バブル崩壊以降の30年近く出来なかった事が、急に出来るとは到底思えません。悲しいけれどこれが日本の現実です。


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大阪がこれからどんな施策を打ち出してくるのか楽しみです!



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京都市の「三条通」 事業区間230mの「三条通(三条大橋西詰~河原町通)無電柱化事業」 2019年12月21日の状況

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-三条通(三条大橋西詰~河原町通)無電柱化事業-

 京都市では、景観や防災性の向上、歩きやすく安全な道路環境の創造を目的として、通りから電柱・電線類を無くす「無電柱化」及び道路の「バリアフリー化」の取組を進めています。

 「三条通(三条大橋西詰~河原町通)」において、無電柱化事業、歩道拡幅並びに河原町三条交差点の改良工事(関連工事を含む)を開始しました。2024年3月に無電柱化工事が完了する予定です。

 引用資料 京都情報館(2019/09/20)
 三条通(三条大橋西詰~河原町通)無電柱化事業の工事着工について


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「三条通 整備前」と「三条通 整備後」です。


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河原町三条交差点の改良

 交差点部歩道を拡幅し交差点のコンパクト化を行い、安全性の向上を図ります。


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事業区間は「河原町通~三条大橋」までの230mです。


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「河原町三条交差点」から見た「三条通」です。


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「三条通」は有名な通りですが、とても奇麗とは言えません。ピーク時に歩道から歩行者があふれるような状況となっています。「歩いて楽しいまちづくり」を推進するため、無電柱化事業とともに、歩道拡幅及び河原町交差点のコンパクト化を行います。


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南側の歩道には電柱があります。


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北側の歩道には現在も電柱はありません。


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「木屋町通」より東側の「三条通」です。



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2019年12月22日 (日)

高島屋京都店(京都タカシマヤ) 四条通に面した3棟のビルを解体して増築する「(仮称)高島屋京都店増築計画」 2019年12月21日の状況

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-高島屋京都店(京都タカシマヤ)-

 「高島屋京都店」が本格的な増床に乗り出します。「四条通」に面した一区画をくぼませるようにして建つ複数のビルのうち、3棟を取り壊し売場を新築します。2020年9月1日に着工して、2023年3月1日に竣工する予定です。

 引用資料 日本経済新聞( 2019/12/10 )
 高島屋京都店、売り場新築 23年の完了めざす

 現在、高島屋京都店の売場面積は約50,000㎡です。地上7階、地下2階の新たなビルを建設します。増床によって1割程度売場面積が増える見通しで、1994年以来の大幅の増床となります。商品構成や本館との接続の可否などは時間をかけて検討します。


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増床部分の位置図です。

 

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高島屋京都店(Googleマップ引用)

 「高島屋京都店(京都タカシマヤ)」の「四条通」に面した部分は「凸凹」があり、いびつな形状になっています(Googleマップの衛星写真の3Dモードを引用)。

● 既存部分と高さの統一は不可能!
 京都市は以前よりも高さ規制を強化しているので、既存の「高島屋京都店」と高さを揃えるのは不可能です。既存の建物の高さは、建築物39.685m+塔屋8.91mですが、増床部分は塔屋を含む最高部の高さが31.190mとなります。


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シカタビル
 1階・2階が高島屋(グッチが入居)となっている「シカタビル」は高島屋の建物では無いので、増床後も「四条通」に面した部分を完全に揃える事は出来ません。


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高島屋京都店 既存建物解体工事

 報道では2020年1月に解体工事を始めと伝えられていますが、すでに3棟のビルの解体工事「高島屋京都店 既存建物解体工事」が行われています。「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2019年11月11日~2020年4月30日(予定)となっています。


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北西側から見た様子です。


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現在の「四条通」に面する一番西側の建物です。


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「四条通」に面する一番西側の1階の入口です。


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「高島屋京都店 既存建物解体工事」のための売場の移設が行われています。


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「高島屋京都店」は、北東角にも他の建物が食い込んでいます。


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Christmas Wish(クリスマス・ウィッシュ)

 「高島屋京都店」を撮影していたらサンタさんのコスプレをした「ハーレーダビッドソン」の隊列が通過して行きました。ハーレーダビッドソン独特のエンジン音「ドドド・ドドド・ドドド」は、本当にいいですね!

 「ハーレーダビッドソン」の隊列がこの場所では、「セブン-イレブン」のテレビCMでも使われた「安室ちゃん(安室奈美恵)」の「Christmas Wish(クリスマス・ウィッシュ)」を流していました。何という素晴らしい選曲! 「Christmas Wish」は、私の中ではクリスマスソングで一番好きな曲です。 うれし過ぎて涙が出そうになりました。

 YouTube(ショートバージョン1分)
 安室奈美恵 / 「Christmas Wish」Music Video (from AL「Finally」)

 「安室ちゃん」の「Christmas Wish」のミュージックビデオも大好きです。ショートバージョンには入っていませんが、フルバージョンには安室ちゃんが「シャンパン ファイト」をするシーンがあります。そのシーンが可愛過ぎて私には天使にしか見えませんでした。


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「(仮称)高島屋京都店増築計画」の建築計画の概要です。地上7階、地下2階、高さが31.190m以外は、施設全体の面積しか表記されていないので、増床部分の延床面積等は不明です。

● 増床部分は約8,900㎡?
 「建築計画の概要」から計算すると延床面積が163,524.24㎡-154,590.77㎡=8,933.47㎡増加する事になります。すべてが売場面積にはならないので、仮に約6割が売場面積と仮定すると5,300㎡~5,400㎡くらい売場面積が増える事になります。


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グッドネイチャーステーション
 
2019年12月9日(月)に開業した京阪グループの「GOOD NATURE STATION(グッドネイチャーステーション)」の建築計画の概要です。「高島屋京都店」の増築として扱われています。

 「グッドネイチャーステーション」を含む総延床面積は154,590.77㎡となっており、「高島屋京都店」の既存の建物の高さは、建築物39.685m+塔屋8.91mとなっています。



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JR草津駅前 地上26階、高さ約99mの「アトラスタワー草津」 2019年12月21日の建設状況

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-アトラスタワー草津-

 「旭化成不動産レジデンス」が参加組合員として参画する「北中西・栄町地区市街地再開発組合」によるJR草津駅前の「北中西・栄町地区第一種市街地再開発事業」が、2017年10月5日に起工式を開催しました。

 再開発によって誕生するマンションは、分譲マンションを中心とする地上26階の「高層棟」と、地上4階の「低層棟」が建設され、1階・2階に魅力ある店舗が軒を連ねるほか、低層棟に「サービス付き高齢者向け住宅」を併設します。

 「北中西・栄町地区第一種市街地再開発事業」の正式名称は、売主が「旭化成不動産レジデンス」なので、「アトラスタワー草津」となりました。竣工前ですが、すでに全戸完売しています。

 引用資料 公式ホームページ(完売)
 アトラスタワー草津
 
アトラスタワー草津の概要
◆ 計画名-北中西・栄町地区第一種市街地再開発事業 施設建築物新築工事
◆ 所在地-滋賀県草津市大路一丁目字西浦926番(地番)
◆ 交通-JR「草津」駅より徒歩3分
◆ 階数-(高層棟)地上26階、地下1階、(低層棟)地上4階、地下0階
◆ 高さ-最高部99.057m
◆ 敷地面積-5,708.89㎡(建築確認面積)
◆ 建築面積-3,818.25㎡(建築確認面積)
◆ 延床面積-40,160.15㎡(建築確認面積)
◆ 構造-(高層棟)鉄筋コンクリート造、(低層棟)鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ち鋼管コンクリート拡底杭(37本)
◆ 地震対策-免震構造(高層棟)
◆ 用途-(高層棟)1階・2階「店舗」、3階「共用部」、4階~26階「共同住宅」、(低層棟)1階・2階「店舗」、3階・4階「サービス付高齢者向け住宅」
◆ 総戸数-265戸(非分譲住戸19戸含む)、サービス付高齢者向け住宅39戸
◆ 建築主-北中西・栄町地区市街地再開発組合(売主 旭化成不動産レジデンス)
◆ 設計者・監理者-昭和設計
◆ 施工者-西松建設
◆ 着工-2017年10月05日(起工式)、2017年10月20日(着工)
◆ 竣工-2020年02月下旬予定
◆ 入居開始-2020年03月下旬予定


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「建物概要」です。

 引用資料 旭化成不動産レジデンス(2017/10/05)
 JR草津駅前に「商業・サ高住・住宅」の一体再開発マンション着工


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「位置図」です。


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「アトラスタワー草津」の建設現場を南側から見た様子です。


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南側から見た下層階の様子です。


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街区を南側から見た様子です。


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東側から見た様子です。


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街区を東側から見た様子です。


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西側から見た様子です。


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西側から見た下層階の様子です。


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「低層棟」を南側から見た様子です。


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「低層棟」の3階・4階の39戸のサービス付高齢者向け住宅「ここあ草津ステーション」は、2020年5月に開設されます。


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街区を西側から見た様子です。


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街区を北側から見た様子です。


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JR草津駅前から見た様子です。


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最高部です。クレーン類がすべて姿を消しました。



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2019年12月21日 (土)

「リニア中央新幹線」や「北陸新幹線延伸」の構想もある新大阪エリア じっくり見ると開発が可能な広大な用地がたくさんあります!

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-新大阪エリア-

 鉄道交通の要所となっている新大阪駅ですが、更に「リニア中央新幹線」や「北陸新幹線延伸」の構想もあり、今後も交通の要所としてますますの発展が見込まれます。

 今後ますますビジネスの拠点として発展が期待できる新大阪駅周辺ですが、新大阪駅周辺には、開発が可能な用地がたくさんあり、いろいろと妄想するのが楽しいです。


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東海道・山陽新幹線の「新大阪駅」の南側は、とても有効に利用しているとは言えません。逆に言えば広大な開発可能な用地とも言えます。


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南側から見た様子です。


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在来線の「新大阪駅」の南側も開発可能です。ホームや線路上なので超高層ビルは無理ですが、橋上駅舎を拡張して大規模なエキナカ商業施設などの整備が可能です。


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宮原総合運転所
 
「宮原総合運転所」は、新大阪駅の南西に位置しています。「Wikipedia」によると敷地面積は146,189㎡となっています。さすがに全廃は無理だと思いますが、一部を機能移転して新大阪駅側を集約化するだけでもかなりの開発用地が生まれそうです。


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新大阪駅は大深度地下の島式2面4線の可能性
 「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」は、「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)環境影響評価方法書」の中で「新大阪駅」のイメージを公表しています。「新大阪駅」は、高度に市街地化がすすむエリアに設置することから、現在の新大阪駅の地下につくる島式2面4線(幅約45m)の地下駅で計画しています。東海道・山陽新幹線や在来線、地下鉄御堂筋線、タクシー・観光バスとの乗り継ぎを考慮したかたちになります。

 引用資料 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(2019/11/26)
 北陸新幹線(敦賀・新大阪間)環境影響評価方法書【大阪府】

 大阪府内は、トンネル構造とし、大阪市とその周辺の都市トンネルは、可能な限り道路等公共用地の下の活用を考慮します。必要に応じて「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」の活用も検討していきます。

 「北陸新幹線」の「新大阪駅」をどのあたりに設置するのか非常に興味があります。東海道・山陽新幹線の「新大阪駅」の地下のようですが、「リニア中央新幹線」の「新大阪駅」との兼ね合いもあり、興味が尽きません。


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「地下駅の施工イメージ(2面4線の地下駅、開削工法の場合)です。「うめきた(大阪)地下駅」と同じ「開削工法」ですが、「うめきた(大阪)地下駅」は地上に何もありませんが、「新大阪駅」の場合は、在来線や新幹線の駅舎、「Osaka Metro御堂筋線」や「新御堂筋」の高架橋、その他にもたくさんの地上構造物があるので、超難工事になります。



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地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2019年12月17日の建設状況

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-大阪梅田ツインタワーズ・サウス-

 阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。

 「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日にⅠ期部分の新築工事に着手しました。

 ビルの正式名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。Ⅰ期棟が2018年4月27日(金)に竣工し、「阪神百貨店」が2018年6月1日(金)に部分開業しました。

● Ⅱ期部分の新築工事に2019年6月1日に着手!
 「阪神電気鉄道」と「阪急電鉄(開発業務は阪急阪神不動産が担当)」は、2019年6月1日に、大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に着手しました。

 引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2019/05/27)
 梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~

 オフィスゾーン(地上11階~38階)では、心と体が満たされるワークプレイスとなることを目指して、「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」「ウェルビーイングを実感」の3つのコンセプトを掲げています。それを実現するため専用フロアを12階に設置することとします。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの概要
◆ 計画名-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)


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工事施行計画の概要

スケジュール

① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅠ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)-2018年04月27日 ※新百貨店の部分開業2018年06月01日
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年06月01日
⑥ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分新築工事着手-2019年06月01日
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年春予定


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「WELLCO」のイメージパース 「カフェ」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ラウンジ&ワークスペース」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ウェルネスゾーン」です。


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撮影日2019年12月17日 「サウスゲートビルディング」から見た様子です。


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撮影日2019年12月17日 「アースドリル掘削機」が2台稼働しています。


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撮影日2019年12月17日 「アースドリル掘削機」です。


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撮影日2019年12月17日 「ドリリングバケット」の底が開いて掘削土を排出しています。


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撮影日2019年12月17日
 2基のオレンジ色の「TMB掘削バケット」が見えます。少なくとも一部の基礎杭は、竹中工務店が開発した円錐状の節(拡径部)を複数設けた「TMB杭工法(竹中多段拡径場所打ちコンクリート杭工法)」が採用されている可能性が高いです。


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「TMB杭工法(竹中多段拡径場所打ちコンクリート杭工法)」の施工順序です。

 引用資料 一般社団法人 日本建築構造技術者協会(PDF)
 多段拡径場所打ちコンクリート杭工法(TMB杭工法)

● TMB杭工法
 「多段拡径場所打ちコンクリート杭(TMB杭:Takenaka Multi-Belled Pile)工法」は、杭の先端や軸部に節(拡径部)を設けることにより、建物重量(押込み力)に対して高い支持性能を発揮する場所打ちコンクリート杭工法です。

 一般的な場所打杭の1.3倍以上の支持力が確保できるため、超高層建物等の大重量構造物に適しています。さらに、拡径部の効果により、地震時に杭に作用する引抜き力や建物に働く浮力などに対しても高い抵抗力を示します。

 関西では、中之島の「フェスティバルシティ」の両棟、「グランフロント大阪」のBブロックとCブロック、「あべのハルカス」、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」のⅠ期工事などで採用されました。 


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撮影日2019年12月17日 「場所打ちコンクリート拡底杭」の構築時に建込む「鉄筋かご」が並べられています。


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撮影日2019年12月17日
 「構真柱(こうしんちゅう)」を組み立てています。屋根の下で溶接が行われています。「構真柱」は分かりやすく言えば、地下階の柱です。「逆打ち工法」では先行して「構真柱」を建込みます。


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撮影日2019年12月17日 「スライムクリーナー」でスライム処理を行っています。「掘削孔」の内部はこのように「安定液」で満たされています。


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撮影日2019年12月17日 「安定液タンク」です。「アースドリル掘削機」による掘削時に「安定液」を供給します。



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2019年12月20日 (金)

非常に活発になってきた大阪の再開発 今の大阪に必要なのは「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行うデベロッパー! 

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-活発になってきた大阪の再開発-
 大阪の再開発が非常に活発になってきました。次はどんなプロジェクトが明らかになるか? ワクワクの毎日です。しかし、大阪の再開発には大きな問題があります。街区内での土地の集約化がほとんど行われていない事です。この点が東京と大きく異なります。

 東京の再開発は、「市街地再開発組合」を設立して土地を集約化して再開発するのが一般的です。そのため再開発が終わると街が大きく変わります。大阪では「市街地再開発組合」を設立しての再開発をほとんど見かけません。

 大きく違う原因は、「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行う「デベロッパー」の存在です。東京では、苦難を乗り越えて、再開発を行うと大きな果実が得られるので、「デベロッパー」も必死です。

 今までの大阪は大きな果実が得られなかったので仕方がありませんが、これからの大阪は土地の集約化を行うと得られる果実が大きいと思います。大阪にも「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行う「デベロッパー」が登場することを期待したいです。

東京の各デベロッパーのテリトリー
◆ 三菱地所-丸の内地区、大手町地区
◆ 三井不動産-日本橋地区、八重洲地区
◆ 住友不動産-地域を特定せず神出鬼没
◆ 森ビル-六本木地区、虎ノ門地区
◆ 東急グループ-渋谷地区


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渋谷スクランブルスクエア
 2019年11月1日に開業したに地上47階、地下7階、高さ229.706mの「渋谷スクランブルスクエア(SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE)」の東棟です。渋谷では「100年に一度の再開発」が行われています。鉄道の駅の大改良工事も行われており、街そのものを根本的に造り替えています。


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(仮称)渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業
 
JR渋谷駅の南側では、東急グループが社運をかけて「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」を行っています。

 引用資料 東急不動産(2018/10/31)
 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業 権利変換計画認可を受け2019年1月より解体着工

(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都渋谷区桜丘町、道玄坂一丁目及び渋谷三丁目各地内
◆ 対象区域-約26,000㎡(施設全体)
◆ 敷地面積-約16,970㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約254,830㎡(施設全体)

A街区の概要
◆ 階数-地上39階、地下4階
◆ 高さ-最高部179.97m(TP+17.26m)
◆ 敷地面積-8,072.28㎡
◆ 建築面積-7,392.15㎡
◆ 延床面積-184,602.81㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、杭基礎
◆ 用途-オフィス、店舗、駐車場 等
◆ 建築主-渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(参加組合員・事業協力者・地権者-東急不動産)
◆ 設計者-鹿島建設
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2019年05月01日
◆ 竣工-2023年11月30日予定

B街区の概要
◆ 階数-地上29階、地下2階(地上30階、地下1階 補助第18号線レベルを1階とした場合の階数)
◆ 高さ-最高部133.00m(TP+22.80m)
◆ 敷地面積-8,478.93㎡
◆ 建築面積-5,791.01㎡
◆ 延床面積-69,156.19㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、サービスアパートメント、駐車場 等
◆ 総戸数-約170戸
◆ 建築主-渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(参加組合員・事業協力者・地権者-東急不動産)
◆ 設計者-戸田建設
◆ 施工者-戸田建設
◆ 着工-2020年05月01日予定
◆ 竣工-2023年11月30日予定


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「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の建設現場を北西側から見た様子です。JR渋谷駅の南側の一等地に広大な更地が出現しました。


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JR渋谷駅前の一等地の59棟のビル群を集約化
 「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の予定地にはたくさんの雑居ビルが建っていました。59棟のビル群を集約化した東急グループの執念は凄まじいと思います。

 渋谷は、「東急電鉄」と「東急不動産」を中核とする東急グループが、「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行っています。合意形成までには涙ぐましい努力があった事は容易に想像出来ます。渋谷を「金城湯池(非常に守りの堅いたとえ)」とする東急グループの執念を感じます。

● 大阪でいえば芝田町・茶屋町のような場所
 「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」は、大阪でいえば「芝田町」や「茶屋町」を一体的に再開発するような感覚です。大阪にも「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行う「デベロッパー」が登場することを期待したいです!



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りんくうプレミアム・アウトレット 国内最大級のアウトレットとなる「第5期増設計画」 2019年12月13日の建設状況

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-りんくうプレミアム・アウトレット-

 「三菱地所・サイモン」は、大阪府泉佐野市の「りんくうプレミアム・アウトレット」の第5期増設を行っています。大阪府の「りんくう公園予定地(空港連絡道路南側)」の公募に応札し、事業者として決定されたもので、増設により、店舗数約260店、店舗面積約49,600㎡の国内最大級のアウトレットとなります。第5期増設エリアは、開業20周年となる2020年夏の開業を目指しています。

 引用資料 プレミアム・アウトレット(PDF:2019/07/17)
 りんくうプレミアム・アウトレット 第5 期増設計画に着手 2020 年夏開業へ ~開業20 周年の節目に、大阪湾を一望できるエリアにグランピング施設が登場するなど、多目的な機能を兼ね備えたシーサイドアウトレットへ進化~

 大阪湾を一望できる増設エリアに、フードホールを含む、約50店、店舗面積約12,600㎡がオープンします。グランピングなどアウトドアアクティビティが楽しめる約20,000㎡の広大なグリーンパーク(芝生広場)や観光バスのロータリーも整備します。

 プレミアム・アウトレット初となる敷地内での常設アウトドアコンテンツを提供することで、水と緑あふれる多目的な機能を備えたシーサイドアウトレットへと進化します。エリア全体の回遊性を高め、りんくうタウンのさらなる発展に貢献するとともに、国内外の顧客がさらに利用しやすい施設を目指します。


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「第5期増設エリア位置図」です。


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「りんくうプレミアム・アウトレット概要」です。

● 累計で1億人を超える国内外の来場者
 「りんくうプレミアム・アウトレット」は、関西国際空港の対岸であるりんくうタウンに位置し、「三菱地所・サイモン」の国内2か所目のプレミアム・アウトレットとして、2000年11月に開業しました。2002年3月、2004年12月、2012年7月の増設を経て、開業から2019年6月までの累計で、1億人を超える国内外の来場者に利用されています。


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「第5期増設計画」の建設現場を南側から見た様子です。


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アップです。奥の「第4期」と一体化します。


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敷地南側です。


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「関西国際空港連絡橋」が見えます。


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道路の南東側に既存の「りんくうプレミアム・アウトレット(第1期、第2期、第3期)」があります。


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既存の「りんくうプレミアム・アウトレット(第1期、第2期、第3期)」です。


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「歩行者デッキ」の基礎工事を行っています。道路を「歩行者デッキ」がオーバーパスします。


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東側から見た様子です。「第4期」と一体化します。


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北側から見た様子です。


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「建築(開発)のお知らせ」です。



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2019年12月19日 (木)

三井不動産レジデンシャル 堂島の「古河大阪ビル & 古河大阪ビル西館」の土地の持ち分の6割超を取得 超高層タワーマンションを建設か?

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-古河大阪ビル&古河大阪ビル西館-
 
街区の北東角では、「(仮称)堂島ホテル建替計画」が建設中です。奥の写真右側のビルが「古河大阪ビル」です。写真左側のビルが「サントリー」の本社(大阪オフィス)です。

● 三井不動産レジデンシャルが6割超を取得!
 「建設ニュース」によると「三井不動産レジデンシャル」は、「古河大阪ビル」と隣接する「古河大阪ビル西館」の2棟が建つ土地の持ち分の6割超を取得するそうです。テナントの退去は今週中にも完了する予定です。

 建設ニュース(2019/12/18)
 
古河大阪ビル2棟を取得へ/土地持ち分の6割超を売買予約/三井不動産レジデンシャル

 「三井不動産レジデンシャル」は、三井不動産グループの住宅分譲会社です。跡地には「パークタワー」シリーズの超高層タワーマンションが建設される可能性が高いです。「三井不動産レジデンシャル」の持ち分は6割超と100%ではないので、他の事業者がホテルを併設させる可能性もあります。

 「サントリー」は今回の再開発には参画しないようです。街区が一体的に再開発されるのが理想ですが、大阪は東京と違って街区を集約化しての一体的な再開発が進まないのが残念です・・・


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「古河大阪ビル」を北東側から見た様子です。 


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「古河大阪ビル」を北西側から引いて見た様子です。


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「古河大阪ビル」を南西側から見た様子です。


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「古河大阪ビル西館」を南西側から見た様子です。「古河大阪ビル」と「古河大阪ビル西館」を合わせると敷地は「L字型」になります。



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地上51階、高さ約178mの「グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE」 2019年12月17日の建設状況

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グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE-
 営業を終了した「ホテルプラザ」は、「旧ホテルプラザ解体工事」という工事名で、「竹中工務店」により地上躯体の解体工事が行われました。敷地面積10,337.43㎡を「積水ハウス」を中心とする5社が、2016年12月20日に取得しました。

 敷地には、地上51階、塔屋2階、地下1階、高さ約178m、延床面積99,658.78㎡、総戸数は871⼾の巨大な超高層タワーマンション「(仮称)グランドメゾン新梅田 タワープロジェクト」が建設中です。正式名称は「グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE」です。

 引用資料 公式ホームページ
 グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE

グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCEの概要
◆ 計画名-(仮称)大阪市北区大淀南2丁目OM計画、(仮称)グランドメゾン新梅田 タワープロジェクト
◆ 所在地-大阪府大阪市北区大淀南二丁目2番1(地名地番)
◆ 交通-JR京都線・神戸線・宝塚線・大阪環状線「大阪」駅徒歩14分、JR大阪環状線「福島」駅徒歩8分、JR東西線「新福島」駅徒歩10分
◆ 階数-地上51階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-約178m
◆ 敷地面積-10,337.43㎡(登記面積・実測面積)、10,184.84㎡(建築確認対象面積)
◆ 建築面積-3,934.84㎡
◆ 延床面積-99,658.78㎡(容積対象面積71,971.92㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-免震構造(積層ゴム、すべり支承、オイルダンパー)、スーパーフレックス構造
◆ 用途-共同住宅、多目的広場、商業施設、にぎわい⽂化施設、保育施設、防災備蓄倉庫
◆ 総戸数-住戸871戸、店舗3区画(非分譲)
◆ 建築主-積水ハウス、三菱地所レジデンス、東急不動産、東京建物、エヌ・ティ・ティ都市開発、アサヒプロパティズ
◆ 設計者・監理者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2018年05月15日
◆ 竣工-2021年07月中旬予定
◆ 入居開始-2022年02月上旬予定


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「シーズンフォレスト(多目的広場)」です。


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「敷地配置イメージイラスト」です。南東側は、病院・診療所や福祉施設などを運営する「社会福祉法人恩賜財団済生会」が、土地約3,900㎡を取得しています。


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「グランドメゾン新梅田タワー THE CLUB RESIDENCE」の建設現場を南東側から見た様子です。


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かなり高くなってきました。


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南東側から見上げた様子です。


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北東側から見た様子です。


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タワークレーン3基で建設しています。


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南西側から見た様子です。


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北西側から見た様子です。



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2019年12月18日 (水)

「超高層ZEH-M実証事業」採択決定プロジェクト 地上28階、高さ約99mの「(仮称)大阪市北区豊崎四丁目」 建築計画のお知らせ掲示! 

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-(仮称)大阪市北区豊崎四丁目-

 「野村不動産」は、今年度初公募となる経済産業省『超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業』に「(仮称)大阪市北区豊崎4丁目計画」が、さらに、環境省『高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業』に「(仮称)高田馬場計画」が採択されました。

 「ZEH及びZEH-M」とは、「外皮の断熱性能等を大幅に向上させ、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現し、再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」です。

 野村不動産 公式ホームページ(PDF:2019/10/29)
 経済産業省『超高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)実証事業※1』及び環境省『高層ZEH-M(ゼッチ・マンション)支援事業※2』に合計2プロジェクトが採択決定

 「野村不動産」が大阪市北区豊崎四丁目の「豊崎東公園」の北側の「草野食品」の跡地に、超高層タワーマンション「(仮称)大阪市北区豊崎四丁目」を計画しています。

 現在は既存建物の解体工事「(仮称)豊崎4丁目計画解体工事」が行われています。「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2019年10月18日~2019年03月31日(予定)となっています。

(仮称)大阪市北区豊崎四丁目の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区豊崎四丁目65番8(地名地番)
◆ 交通-Osaka Metro御堂筋線「中津」駅徒歩8分、阪急線「梅田」駅徒歩15分
◆ 階数-地上28階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部99.2m  (注意)軒高もしくは建築物の可能性あり
◆ 敷地面積-1,380.99㎡
◆ 建築面積-704.50㎡
◆ 延床面積-14,248.55㎡(容積対象面積9,697.51㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造
◆ 用途-共同住宅
◆ 総戸数-126戸
◆ 建築主-野村不動産
◆ 設計者-IAO竹田設計
◆ 施工者-(未定)
◆ 解体工事-2019年10月18日~2019年03月31日予定
◆ 着工-2020年07月中旬予定
◆ 竣工-2023年03月末日予定


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「(仮称)大阪市北区豊崎四丁目」の建設予定地を南東側から見た様子です。最近の大阪市内の超高層タワーマンションの建設ラッシュは凄まじく、「雨後の筍」のように次々と出てきます。

 私もすっかり感覚がマヒして慣れてしまいました。そのため新規の超高層タワーマンションが出てきてもすぐに撮影に行かなくなりました。前は狂喜乱舞してマッハ5で飛んで撮影に行っていたのですが・・・(笑)

 読者の方もすっかり慣れたようで、前は新規の超高層タワーマンションの「建築計画のお知らせ」の写真をUPするとアクセス数がグッと伸びたのですが、最近は高さ100mくらいではアクセス数はほとんど伸びません(笑)。


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北東側から見た様子です。「草野食品」の複数棟の既存建物の解体工事が行われています。解体工事の工事名は「(仮称)豊崎4丁目計画解体工事」で、「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2019年10月18日~2019年03月31日(予定)となっています。


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南側は「豊崎東公園」です。南側の眺望は将来に渡って安泰です。


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「(仮称)大阪市北区豊崎四丁目」の建築計画のお知らせです。


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建築計画のお知らせの「立面図」です。比較的大きな「塔屋」があります。高さ99.2mは、最高部か?、建築物か?、軒高か? 不明です。

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建築計画のお知らせの「配置図」です。



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マリオット・インターナショナルのブティックホテル「モクシー大阪新梅田」 2019年12月17日の建設状況

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モクシー大阪新梅田-
 「マリオット・インターナショナル」と「積水ハウス」は、大阪市福島区福島七丁目にブティックホテル「モクシー大阪新梅田」を2020年秋に開業します。

 引用資料 積水ハウス(PDF:2018/05/16)
 国内3カ所目のモクシーブランドとなる『モクシー大阪新梅田』2020年に開業 ~スタイリッシュなインテリアと機能的なデザインを擁する新たなホテルが誕生~

 建設場所は、ライオン大阪本店が入っていた「ライオン大阪ビル」跡地です。概要は、地上14階、塔屋1階、地下0階、客室数288室です。モクシーブランドのホテルは、「モクシー東京錦糸町」、「モクシー大阪本町」に次いで3ホテル目となります。

 「モクシー大阪新梅田」は、積水ハウスがプロジェクトマネジメントを担い、積水ハウスとシンガポールの民間最大の不動産デベロッパーである「ファー・イースト・オーガナイゼーション」が建物を所有します。

モクシー大阪新梅田の概要
◆ 計画名-(仮称)福島7丁目ホテル計画
◆ 所在地-大阪府大阪市福島区福島七丁目22番1(地番)
◆ 交通-JR「福島」駅徒歩5分、JR「大阪」駅徒歩10分
◆ 階数-地上14階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-49.405m
◆ 敷地面積-1,389.93㎡
◆ 建築面積-741.45㎡
◆ 延床面積-8,813.40㎡(容積対象面積8,337.69㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-ホテル、レストラン、ミーティングスペース、エクササイズルームほか
◆ 客室数-288室(ホテル運営 マリオット・インターナショナル)
◆ 建築主-大阪新梅田特定目的会社(積水ハウス、ファー・イースト・オーガナイゼーション)
◆ 設計者・監理者-鴻池組
◆ 施工者-鴻池組
◆ 着工-2018年09月15日
◆ 竣工-2020年11月30日予定
◆ 開業-2020年秋予定


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「モクシー大阪新梅田」となる「(仮称)福島7丁目ホテル計画」の建設現場を南東側から見た様子です。


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南西側から見た様子です。


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北東側から見た様子です。


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建築計画のお知らせの「南立面図」です。


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建築計画のお知らせの「配置図兼1階平面図」です。



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2019年12月17日 (火)

南海電鉄の特急「ラピート」が乗り入れ? 阪急電鉄を新大阪駅まで延伸する「新大阪連絡線」 「阪急新大阪駅」の設置場所を予想して見ました!

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-なにわ筋連絡線・新大阪連絡線(阪急電鉄)-

 「阪急電鉄、JR西日本、南海電鉄」の3社が、阪急電鉄の構想する「なにわ筋連絡線、新大阪連絡線」について、事業化検討開始で合意したと報道されました。今後は大阪府、大阪市と協議し、正式に国土交通省に事業許可を申請します。この2つの路線は、事業許可を受けた「なにわ筋線」に接続する役割を持ちます

 「なにわ筋線」への乗り入れには「軌間(レールの間隔)」の問題があります。「なにわ筋線」はJR西日本・南海電気鉄道に合わせて狭軌(1,067mm)です。「阪急電鉄」は標準軌(1,435mm)です。

 阪急電鉄は「十三駅」に地下新駅を建設し、うめきた新駅との間に狭軌(1,067mm)の新路線を敷いて「なにわ筋線」に乗り入れます。2つの路線が完成すると南海電鉄の特急「ラピート」は現行の難波駅発着から新大阪方面へ延伸が可能となります。

● 新大阪連絡線(阪急電鉄)
 「阪急新大阪連絡線」は、阪急電鉄の各線と東海道新幹線の新大阪駅を結ぶ路線として計画された鉄道路線です。1961年12月に「淡路駅~新大阪駅~十三駅」間と「新大阪駅~神崎川駅」間の事業免許を取得しました。

 用地の確保も進められ、新幹線と交差する部分は立体交差のためのスペースも確保されました。しかし、用地の確保が難航した事もあり計画は進みませんでした。2003年3月には、用地の確保が進まなかった「淡路駅~新大阪駅」間と「新大阪駅~神崎川駅」間の事業許可を廃止しました。

 「十三駅~新大阪駅」間は廃止していません。当初の「阪急新大阪連絡線」より路線は大幅に短いですが、都市伝説だった「阪急新大阪連絡線」が再び動き出す可能性が高くなってきました。


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阪急電鉄の「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」構想図です。

 マイナビニュース(2019/11/03)
 阪急・JR西日本・南海「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」検討へ


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阪急新大阪駅の設置が想定される場所
 
「阪急新大阪駅」の設置が想定される場所は、「新大阪阪急ビル」の西側です。当初は在来線新大阪駅の上空から新幹線新大阪駅北側あたりを想定していましたが、在来線の新大阪駅構内に残っていた橋脚が撤去されたのと「新大阪阪急ビル」が建設されたため大幅に西側にスライドします。


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山陽新幹線の北側には、「阪急新大阪連絡線」を建設する用地を確保済みです。


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JR東海が「阪急新大阪連絡線」の用地の一部を使用して、「27番線ホーム」の新設や「引上げ線3・4番線」を新設したので狭くなりましたが、用地的にはまだまだ余裕があり問題はありません。


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「阪急新大阪駅」の設置が想定される場所を北西側から見た様子です。


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島式2面4線のホームを設置出来るくらいの幅は確保されています。


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山陽新幹線の北側には「阪急宝塚線」まで続く細長い用地が延々と確保されています。山陽新幹線の北側に関しては新たな土地の買収は必要ありません。


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大阪市営地下鉄新大阪駅の遺構

 大阪市営地下鉄新大阪駅の屋根には「阪急新大阪駅」の遺構があります。将来上に伸びる事を想定して鉄骨の橋脚が建てられています。
 

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将来上に伸びる事を想定して鉄骨の橋脚が建てられています。


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かなり太い橋脚です。



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新大阪 野村不動産のオフィスビル「(仮称)新大阪PJ」 2019年12月10日の状況

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-(仮称)新大阪PJ-

 「野村不動産」は新大阪に中規模のオフィスビルを建設します。計画名は「(仮称)新大阪PJ」で、概要は、地上12階、地下0階、高さ約60m、延床面積9,662.23㎡です。

(仮称)新大阪PJの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市淀川区宮原四丁目2-9,2-10 (地名地番)
◆ 階数-地上12階、地下0階
◆ 高さ-最高部約60m
◆ 敷地面積-1,473.81㎡
◆ 建築面積-841.11㎡
◆ 延床面積-9,662.23㎡(容積対象面積8,834.08㎡)
◆ 構造-鉄骨造 
◆ 用途-オフィス
◆ 建築主-野村不動産
◆ 設計者-竹中工務店 
◆ 施工者-(未定)
◆ 着工-2020年01月06日予定
◆ 竣工-2021年06月30日予定


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「(仮称)新大阪PJ」の建設予定地を南東側から見た様子です。


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内部の様子です。


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現在は「埋蔵文化財発掘調査」が行われています。


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北側から見た様子です。


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「(仮称)新大阪PJ」の建築計画のお知らせです。


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建築計画のお知らせの「南立面図」です。


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建築計画のお知らせの「配置図」です。



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2019年12月16日 (月)

新大阪駅近く 地上32階、高さ約105m、客室数400室の「ホテルWBF新大阪スカイタワー」 2020年1月18日オープン!

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-ホテルWBF新大阪スカイタワーー

 新大阪駅周辺は空前のホテル建設ラッシュになっています。旅行事業、ホテル事業、レンタカー事業など観光に関するあらゆる事業をワンストップで展開する「ホワイト・ベアーファミリー」が超高層ホテルを建設しています。

 建設現場は、新大阪駅の南西側です。地上32階、塔屋1階、高さ105.55mです。それだけなら驚きませんが、なんと敷地面積911.82㎡、延床面積8,173.83㎡です。

 正式名称は「ホテルWBF新大阪スカイタワー」です。当初計画では、竣工が2019年6月下旬予定、オープンが2019年10月予定でしたが、オープンが2020年1月18日(予定)となりました。

 引用資料 公式ホームページ
 ホテルWBF新大阪スカイタワー 

ホテルWBF新大阪スカイタワーの概要
◆ 計画名-WBF新大阪ホテル新築工事
◆ 所在地-大阪府大阪市淀川区西中島七丁目4番20号
◆ 交通-Osaka Metro御堂筋線「新大阪」駅から徒歩1分、JR「新大阪」駅から徒歩5分
◆ 階数-地上32階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部105.55m、軒高99.60m
◆ 敷地面積-911.82㎡
◆ 建築面積-521.14㎡
◆ 延床面積-8,173.83㎡(容積率対象面積7,291.55㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制震構造
◆ 用途-ホテル
◆ 客室数-400室
◆ 建築主-ホワイト・ベアーファミリー
◆ 設計者・監理者-日企設計
◆ 施工者-日本国土開発
◆ 着工-2017年09月中旬
◆ 竣工-2019年06月下旬予定(当初計画)
◆ オープン-2020年01月18日予定


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ルーフトップバー(ROOFTOP BAR)
 
32階レストランから繋がる展望ルーフトップバーです。大阪都心部を見下ろす絶景と、五感を刺激するアート空間を楽しめる「ルーフトップバー(ROOFTOP BAR)」となります。


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客室イメージです。


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南西側から見た様子です。


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南西側から見た下層階の様子です。外壁が「市松模様」になっています。


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西側から見た様子です。


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新御堂筋側から見た様子です。


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新大阪駅に近い新御堂筋側に「エントランス」が設けられます。


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「エントランス」です。


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北側から見た様子です。


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最高部です。


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32階レストランから繋がる展望ルーフトップバーが設けられます。



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新大阪 イーグルボウル解体撤去工事 2019/12/10 跡地には何が建設されるのでしょうか?

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-ボウリング-

 そう言えば私は、かれこれもう20年くらい「ボウリング」をしていません。1970年代~1980年代はよく「ボウリング場」に行っていたのがウソのようです。

 若い方はご存知無いかも知れませんが、かつての日本は物凄いボウリングブームでした。ピーク時の1970年代初頭には、4,000ヶ所近くの「ボウリング場」があったとされます。

 今では信じられませんが、プロボウラーの試合がテレビで頻繁に放送されていました。年齢がバレてしまいますが、小学生の時に女子プロボウラーをモデルにしたスポ根ドラマ「美しきチャレンジャー」を夢中になって見ていました。

 ♪ ドームにとどろくピンの音 私は投げる 力いっぱい もえる夢をかけて 私は勝つの 私に勝つの ひとすじのレーンを走る ボールはひとつ 戦いつづけて 振りむけば ひとりよ ♪ 今でも美しきチャレンジャーの「ドラマ主題歌」が歌えます(笑)。

 当時はゲーム機もインターネットも無く、「小・中・高」と友人や家族とよく「ボウリング場」に行きました。ボウリングのスコア自慢を同級生とよくしていました。

● イーグルボウル解体撤去工事
 現在は、かつてのボウリングブームがウソのような状態になっています。それに伴い日本各地で「ボウリング場」の閉館が続いています。新大阪駅の北西側にあった「イーグルボウル」も、2018年12月31日に営業を終了しました。

 イーグルボウル が入っていた 「アザドビル(AZADビル)」は閉館して解体工事が行われています。解体工事の工事名は「イーグルボウル解体撤去工事」で「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2019年3月1日~2020年2月29日(予定)となっています。


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「イーグルボウル解体撤去工事」を北側から見た様子です。敷地は結構広いです。跡地には何が建設されるのでしょうか?


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「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2019年3月1日~2020年2月29日(予定)となっています。
 

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重機でバリバリ解体しています。


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南西側から見た様子です。



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2019年12月15日 (日)

りんくうタウン 地上22階、高さ約81m、客室数700室の「ホテルWBF グランデ関西エアポート」 2019年12月13日の建設状況

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-ホテルWBF グランデ関西エアポート-

 「ホテルWBF グランデ関西エアポート」 は、 関西国際空港の対岸に位置する りんくうタウン」エリアで最大規模のホテル開発となります。「関西空港」駅から JR関西空港線または南海空港線で1 駅(所要約5分)の「りんくうタウン」駅に直結する交通アクセスに優れた立地で、近隣にはインバウンド観光客の来場も多い「りんくうプレミアム・アウトレット」があります。

 引用資料 国土交通省(PDF:2018/09/11)
 TLS5特定目的会社の民間都市再生整備事業計画(ホテルWBFグランデ関西エアポート計画)を認定 ~ 歩行者デッキの整備により、りんくうタウン駅周辺の利便性が向上 ~

 引用資料 東急リバブル(PDF:2018/11/12)
 大阪府泉佐野市における開発型アセットマネジメント事業「ホテルWBF グランデ関西エアポート」の開発に着手

 事業は、「東急リバブル」が一部出資する「TLS5特定目的会社」が 宿泊特化型ホテル を建設するもので、「東急リバブル」は、プロ
ジェクトマネージャー兼アセットマネージャーとして、開発計画から建築までの一連の工程をマネジメントします。

ホテルWBF グランデ関西エアポートの概要
◆ 計画名-(仮称)泉佐野市りんくう往来北計画
◆ 所在地-大阪府泉佐野市りんくう往来北1-833
◆ 交通-JR関西空港線・南海空港線「りんくうタウン」駅より直結
◆ 階数-地上22階、地下0階
◆ 高さ-81.20m
◆ 敷地面積-2,954.00㎡(敷地面積)、2,954.84㎡(実測)
◆ 建築面積-2,362.62㎡
◆ 延床面積-29,021.97㎡(容積対象面積26,583.58㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-ホテル、飲食店、喫茶店
◆ 客室数-700室(運営会社 ホワイト・ベアーファミリー)
◆ 建築主-TLS5特定目的会社、ホワイト・ベアーファミリー
◆ 設計者・監理者-日企設計
◆ 施工者-日本国土開発・旭工建・宇佐美組特定建設工事共同企業体
◆ 着工-2018年09月15日
◆ 竣工-2020年07月31日予定
◆ 開業-2020年07月予定


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「概要図」です。


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「位置図」です。


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「ホテルWBF グランデ関西エアポート」は、「りんくうゲートタワービル」の南東側に建設中です。「りんくうタウン」を歩いたのは、2016年4月以来だったので、実に3年半ぶりでした。自宅から「りんくうタウン」までは小旅行になるのでなかなか行けません。


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南西側から見た様子です。


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タワークレーン2基で建設しています。


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最高部です。「塔屋」の構築を行っています。


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南側から見た様子です。


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南側から見た下層階の様子です。


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西側から見た様子です。


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西側から見た下層階の様子です。


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歩行者デッキより下の部分です。


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北側から見た様子です。


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北側から見た下層階の様子です。JR関西空港線・南海空港線「りんくうタウン」駅からは歩行者デッキで直結しています。


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計画名は「(仮称)泉佐野市りんくう往来北計画」です。



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JR西日本不動産開発 新大阪の大型オフィスビル「(仮称)新大阪オフィス計画」 2019年12月10日の状況

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-(仮称)新大阪オフィス計画-

 「JR西日本不動産開発」は、大阪市淀川区宮原四丁目において、オフィスビルの開発します。計画地は、新大阪エリアの中でも大型オフィスが集積する宮原エリアに位置します。

 新大阪エリアはリニア中央新幹線や北陸新幹線延伸の構想もあり、今後も交通の要所としてますますの発展が見込まれます。JR西日本グループにおいても中期経営計画に「新大阪エリアの広域ハブ拠点化と国際ビジネス立地のポテンシャル発揮」を掲げ、新大阪エリアの拠点性向上を目指しています。

 引用資料 JR西日本(2019/09/27)
 新大阪において大型オフィスビルの開発に着手 ~1フロア約450坪、2022年春竣工予定~

 概要は、地上13階、塔屋1階、地下0階、高さ59.9m、延床面積約25,546㎡です。1階にはオフィスワーカーの生産性を高める商業店舗の誘致を予定しています。上層階は1フロア約450坪の無柱オフィス空間とし、テナントの多様なオフィスレイアウトに対応します。また新大阪エリア最高クラスのBCP対応仕様とすることで、テナントに安心して入居してもらえる施設を目指します。

● アザドビル(イーグルボウル)駐車場跡地
 建設予定地は「アザドビル(イーグルボウル)駐車場」の跡地です。新大阪駅の北西側にあった「イーグルボウル」は、2018年12月31日に営業を終了しました。「アザドビル(AZADビル)」は閉館して解体工事が行われています。

 「アザドビル(イーグルボウル)駐車場」は、「アザドビル」の北東側にありました。解体工事の工事名は「アザドガレージ解体撤去工事」で、「労災保険関係成立表」によると、工期は2019年10月3日~2019年12月30日(予定)となっています。

(仮称)新大阪オフィス計画の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市淀川区宮原四丁目5-1他
◆ 階数-地上13階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-最高部59.9m
◆ 敷地面積-約3,206㎡
◆ 建築面積-約2,053㎡
◆ 延床面積-約25,546㎡(容積対象面積約22,813㎡)
◆ 構造-鉄骨造 
◆ 用途-オフィス、店舗、駐車場
◆ 建築主-JR西日本不動産開発
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2020年08月初予定
◆ 竣工-2022年02月末予定


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「計画地」です。


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「(仮称)新大阪オフィス計画」の建設予定地を南東側から見た様子です。

 

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「アザドビル(イーグルボウル)駐車場」の跡地です。


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地上躯体の解体工事は終わっています。


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解体工事の工事名は「アザドガレージ解体撤去工事」で、「労災保険関係成立表」によると、工期は2019年10月3日~2019年12月30日(予定)となっています。


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南西側から見た様子です。


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「(仮称)新大阪オフィス計画」の建築計画のお知らせです。


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建築計画のお知らせの「立面図」です。


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建築計画のお知らせの「配置図」です。



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2019年12月14日 (土)

「星野リゾート OMO7 大阪新今宮」 2019/12/13 地上躯体の構築が本格化 & タワークレーンが2基登場!

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-星野リゾート OMO7 大阪新今宮-

 JR環状線新今宮駅前に13,907.34㎡の広大な更地が広がっていました。昭和50年代に大阪市が取得以降、長年開発される事も無く更地ままでした。

 大阪市は、売却にあたって、宿泊施設(ホテル)を主な用途とする業務商業系施設の設置等を条件としたプロポーザル方式により開発事業予定者を募集しました。計画通り2017年3月8日に事業予定者を選定しました。

 事業予定者は「ミナミホテルマネジメント(ホテル運営事業者 星野リゾート)」に決定しました。応募申込件数は1件で、土地取得の提案価格は予定価格の18億830万円を少しだけ上回る18億1111万1111円でした。

 「星野リゾート」は、「(仮称)大阪・新今宮駅前ホテル建設プロジェクト」の施設名を「星野リゾート OMO7 大阪新今宮(おもせぶん)」と決定し、2019年6月1日に着工しました。

星野リゾート OMO7 大阪新今宮の概要
◆ 計画名-(仮称)大阪・新今宮駅前ホテル建設プロジェクト
◆ 所在地-大阪府大阪市浪速区恵美須西三丁目38番2
◆ 交通-JR「新今宮駅」駅・南海「新今宮」駅すぐ
◆ 階数-地上14階、塔屋2階
◆ 高さ-66.85m
◆ 敷地面積-13,907.34㎡
◆ 建築面積-7,448.34㎡
◆ 延床面積-36,922.06㎡(容積対象面積33,167.97㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-ホテル(客室、レストラン、カフェテリア、ショップ、ガーデンエリア、温浴棟)
◆ 客室数-436室
◆ 建築主-新今宮開発特定目的会社(ホテル運営 星野リゾート)
◆ 設計者・監理者-日本設計
◆ 施工者-竹中工務店・南海辰村建設共同企業体
◆ 着工-2019年06月01日
◆ 竣工-2021年11月30日予定
◆ 開業-2022年04月予定


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大阪駅の1番のりば(大阪環状線内回り)
 
「大阪駅の1番のりば(大阪環状線内回り)」の可動式ホーム柵が、2019年12月5日(木)から運用開始しています。当初は、これも取材予定でしたが、昨日はJR京都線(東海道線)の茨木駅で、電車が人と接触したためダイヤが大幅に乱れていました。すでに予定より1時間以上遅れていたので、取材を諦めました。「大阪駅の1番のりば(大阪環状線内回り)」の可動式ホーム柵は後日取材します。


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タワークレーンが2基登場!

 昨日は、久しぶりに「関西国際空港」と「りんくうタウン」の取材に行きました。ダイヤの乱れで予定より1時間以上遅れていたので、「星野リゾート OMO7 大阪新今宮」の取材も後日に延期する予定だったのですが、 タワークレーンが2基見えたので、急遽「関空快速」を降りました。


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南西側から見た様子です。


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地上躯体の構築が本格化しています。


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「コンクリート型枠」です。


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西端の鉄筋の配筋の様子です。


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鉄筋を現地で「地組(じぐみ)」しています。


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角度を変えて見た様子です。


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更に東側です。


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敷地南東側です。


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南東側から見た様子です。

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建築計画のお知らせの「立面図」です。


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建築計画のお知らせの「配置図」です。



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長崎駅周辺が大きく変わる JR九州が延床面積約114,000㎡の「新駅ビル」の開発概要を発表 「マリオット・ホテル」が進出!

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-JR九州長崎駅の新駅ビル-
 2023年春の九州新幹線長崎ルート暫定開業に向け、長崎の街は戦後最大の変化を遂げようとしています。2019年12月9日に「ヒルトン長崎」 の安全祈願祭を執り行い新築工事を着工しましたが、大本命のプロジェクトがいよいよ動き出します。

 「JR九州」は、新たな駅ビルを建設する方針を明らかにしていましたが、2019年12月12日に、長崎駅周辺のまちづくりにおける拠点となる「新駅ビル」の開発概要が遂に発表されました。

 引用資料 JR九州(PDF:2019/12/12)
 長崎駅周辺のまちづくりの拠点となる新駅ビル等の開発概要について

 新駅ビルは、「商業、ホテル、オフィス、駐車場 等」の複合開発です。新駅ビルの上層フロアは、マリオット・インターナショナルのプレミアムブランド「マリオット・ホテル」の契約締結に向けて、現在協議中です。これにより、JR九州グループとしては初めてとなるインターナショナルブランドのホテル運営を行います。客室数は約200室を予定しています。

JR九州長崎駅の新駅ビルの概要
◆ 所在地-長崎県長崎市尾上町
◆ 交通-JR「長崎」駅直結
◆ 階数-地上13階
◆ 高さ-約60m
◆ 敷地面積-約18,000㎡ (※既存アミュプラザ部分を含めると約35,000㎡)
◆ 延床面積-約114,000㎡+約4,000㎡(高架下)
◆ 用途-商業、ホテル、オフィス、駐車場 等
◆ 客室数-約200室(マリオット・ホテル)
◆ 建築主-JR九州(九州旅客鉄道)
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-(未定)
◆ 着工-2021年春予定
◆ 開業-2023年春予定(商業と駐車場の一部およびオフィス全体)、2025年度予定(ホテルを含めたグランドオープン)


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「位置平面図」です。


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「施設構成図」です。

  地上1階~3階が「商業(延床面積約41,000㎡)、地上4階~6階が「オフィス(延床面積約10,000㎡)」および「駐車場(約1,300台)」、 地上7階~13階が「ホテル(延床面積約20,000㎡)」となります。


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「外観イメージ・敷地南からホテルを仰ぎ見る」です。


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「外観イメージ・敷地北西の駅東口から」です。


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「外観イメージ・敷地北東の電車通りから」です。



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2019年12月13日 (金)

地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2019/12/10 「アースドリル掘削機」が登場して「場所打ちコンクリート拡底杭」の構築が始まる!

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-大阪梅田ツインタワーズ・サウス-

 阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。

 「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日にⅠ期部分の新築工事に着手しました。

 ビルの正式名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。Ⅰ期棟が2018年4月27日(金)に竣工し、「阪神百貨店」が2018年6月1日(金)に部分開業しました。

● Ⅱ期部分の新築工事に2019年6月1日に着手!
 「阪神電気鉄道」と「阪急電鉄(開発業務は阪急阪神不動産が担当)」は、2019年6月1日に、大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に着手しました。

 引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2019/05/27)
 梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~

 オフィスゾーン(地上11階~38階)では、心と体が満たされるワークプレイスとなることを目指して、「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」「ウェルビーイングを実感」の3つのコンセプトを掲げています。それを実現するため専用フロアを12階に設置することとします。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの概要
◆ 計画名-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)


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工事施行計画の概要

スケジュール

① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅠ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)-2018年04月27日 ※新百貨店の部分開業2018年06月01日
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年06月01日
⑥ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分新築工事着手-2019年06月01日
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年春予定


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「WELLCO」のイメージパース 「カフェ」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ラウンジ&ワークスペース」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ウェルネスゾーン」です。


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撮影日2019年12月10日
 「サウスゲートビルディング」から見た様子です。「アースドリル掘削機」が遂に登場しました。私が一番好きな工程に入っているので、早くUPしたかったのですが、大ニュースが続いたので2日遅れになりました。


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撮影日2019年12月10日 1台目の「アースドリル掘削機」です。掘削して「場所打ちコンクリート拡底杭+構真柱(こうしんちゅう)」を建込みます。


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撮影日2019年12月10日 「拡底バケット」を装着しています。


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撮影日2019年12月10日 2台目の「アースドリル掘削機」です。


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撮影日2019年12月10日
 1基目の「TMB掘削バケット」です。横にある通常の「拡底バケット」と形状が全く異なります。少なくとも一部の基礎杭は、竹中工務店が開発した円錐状の節(拡径部)を複数設けた「TMB杭工法(竹中多段拡径場所打ちコンクリート杭工法)」が採用されている可能性が高いです。


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「TMB杭工法(竹中多段拡径場所打ちコンクリート杭工法)」の施工順序です。

 引用資料 一般社団法人 日本建築構造技術者協会(PDF)
 多段拡径場所打ちコンクリート杭工法(TMB杭工法)

● TMB杭工法
 「多段拡径場所打ちコンクリート杭(TMB杭:Takenaka Multi-Belled Pile)工法」は、杭の先端や軸部に節(拡径部)を設けることにより、建物重量(押込み力)に対して高い支持性能を発揮する場所打ちコンクリート杭工法です。

 一般的な場所打杭の1.3倍以上の支持力が確保できるため、超高層建物等の大重量構造物に適しています。さらに、拡径部の効果により、地震時に杭に作用する引抜き力や建物に働く浮力などに対しても高い抵抗力を示します。

 関西では、中之島の「フェスティバルシティ」の両棟、「グランフロント大阪」のBブロックとCブロック、「あべのハルカス」、「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」のⅠ期工事などで採用されました。


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撮影日2019年12月10日
 2基目の「TMB掘削バケット」です。手前にスパイラル状のラインが入った「鋼管」があります。少なくとも一部の基礎杭は「場所打ち鋼管コンクリート拡底杭」の可能性が高いです。 


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撮影日2019年12月10日
 「構真柱(こうしんちゅう)」を組み立てています。屋根の下で溶接が行われています。「構真柱」は分かりやすく言えば、地下階の柱です。「逆打ち工法」では先行して「構真柱」を建込みます。


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撮影日2019年12月10日 円形の緑色の部分は「構真柱」を溶接しやすいように回転させる装置です。


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撮影日2019年12月10日 「構真柱建込み架台」です。


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撮影日2019年12月10日 「構真柱建込み架台」です。


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撮影日2019年12月10日 「構真柱」を建込む時に使用する「ガイド管」と「ヤットコ」です。


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撮影日2019年12月10日 スライム処理を行う「スライムクリーナー」です。


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撮影日2019年12月10日 「アースドリル掘削機」で掘削した「掘削孔」の「孔壁測定」を行っています。「掘削孔」の内部はこのように「安定液」で満たされています。


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撮影日2019年12月10日 「安定液タンク」です。「アースドリル掘削機」による掘削時に「安定液」を供給します。



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Osaka Metro御堂筋線梅田駅 放映をスタートした地下空間世界最大のLEDモニター「Umeda Metro Vision(ウメダメトロビジョン)」

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-Umeda Metro Vision-

 「Osaka Metro」は、2019年12月1日(日)から御堂筋線梅田駅で、地下空間世界最大LEDモニター「Umeda Metro Vision(ウメダメトロビジョン)」の放映をスタートしました。

 引用資料 Osaka Metro(2019/11/01)
 Osaka Metro御堂筋線梅田駅に地下空間世界最大※のLEDモニター「Umeda Metro Vision」が登場!

 「大阪から世界へ」をデザインコンセプトに、今後リニューアルを行う梅田駅の新しいシンボルとして、環境演出映像や伝達力の高い広告を流して「やすらぎ」や「最新の情報」を届けます。

 横40m××縦4mのMEGAモニターは、すでに稼働しているホームビジョンの映像と連動させることでインパクトの強い演出が可能となり、待ち合わせや情報発信の起点として大阪の新しいランドマークになることを目指します。

Umeda Metro Vision(ウメダメトロビジョン)の概要
◆ 設置場所-Osaka Metro御堂筋線梅田駅 2番線ホーム南エリア ホーム側壁
◆ スペック-横40m×縦4m(画面面積160㎡)、LEDピッチ3.91mm、解像度1,024×10,240(10,485,760dot)
◆ 放映開始時期-2019年12月01日(日)初発から


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北側から見た様子です。


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「Umeda Metro Vision(ウメダメトロビジョン)」を北側から見た様子です。


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2019年12月1日(日)から放映がスタートしました。


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柱のデジタルサイネージ「ホームビジョン」と放映内容が連動しています。


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2019年12月1日(日)から放映スタートしたばかりなのでほぼ同じ内容が繰り返し流れていました。これからどんどん広告パターンが増えて行くと思います。


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解像度1,024×10,240(10,485,760dot)と解像度が高いので非常に見やすいです。


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南側から見た様子です。



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2019年12月12日 (木)

大阪ステーションシティ 新改札口整備、高架下開発、新駅ビル開発を正式発表 地上23階、高さ約120mの「ウエストゲートビルディング」が現実に!

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-大阪ステーションシティ-

 昨日は凄い1日でした。大阪の大復活を予感させるプロジェクト発表の連発でした。5年くらい前までは東京への猛烈な一極集中に対して「大阪はもう為す術はない」と思っていましたが、今は「大阪の未来は明るい!」と自信を持って言えます。昨夜は興奮して眠れませんでした(笑)。

 大阪駅周辺では、東海道線支線地下化・新駅設置事業や うめきた2期地区開発計画など、大阪駅西側地区を中心に、周辺地域との一体的なまちづくりが進められています。JR西日本グループでは、西日本最大のターミナルである大阪駅が将来にわたって大阪の玄関口にふさわしい、快適で利便性が高く、にぎわいのあるターミナル拠点となるべく、新たに「新改札口整備、高架下開発、新駅ビル開発」を行います。

 引用資料 JR西日本(2019/12/11)
 大阪駅がさらに西側に広がります 大阪駅 新改札口整備、高架下開発、新駅ビル開発などについて

ウエストゲートビルディングの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田三丁目
◆ 交通-JR大阪駅直結
◆ 階数-地上23階、地下1階
◆ 高さ-最高部約120m
◆ 延床面積-約59,000㎡(オフィス賃貸面積約23,000㎡)
◆ 用途-オフィス、商業施設、駅施設
◆ 建築主-大阪ターミナルビル株式会社(事業主体)
◆ スケジュール(予定)
 2020年初-大阪ステーションシティ駐車場連絡通路等撤去工事着手
 2021年春-新駅ビル工事着手
 2023年春-うめきた(大阪)地下駅開業、新改札口暫定供用開始
 2024年夏-新改札口供用開始
 2024年秋-新駅ビル開業
 2027年春まで-順次、高架下商業ゾーン・バスターミナル開業


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「周辺鳥瞰図」です。谷間感が凄いですね(笑)。こうやってみると「梅田3丁目計画(仮称)」も駅ビルと言えますね。


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フロア構成

 新改札口に隣接して、うめきた2期地区をはじめとした大阪駅西側地区の玄関口にふさわしい新たな駅ビルを整備します。新たなビジネス活動拠点を整備するとともに、周辺のオフィスワーカーをはじめとする多様なニーズに対応する商業ゾーンを中層部に展開し、にぎわいや交流、憩いの場を創出します。低層部には広場空間を設け、うめきた2期地区開発とも連携し、周辺地区における歩行者の回遊性向上を図ります。


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1階平面イメージ

 大阪駅の混雑緩和、新たなバリアフリールート整備および西側地区へのアクセス性向上の観点から、各ホームにアクセス可能な新たな改札口を西側高架下に整備します。

 新改札口周辺には、利用者の多様なニーズに対応する「商業ゾーン」を展開し、快適で魅力あふれる駅空間を創出します。あわせて、同高架下に「バスターミナル」を新設し、大阪駅の交通結節機能のさらなる強化を図ります。規模は、延床面積約7,000㎡、店舗面積約3,000㎡です。


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2階・ホーム階平面イメージ
 「大阪環状線ホーム」は西側へ延長するとともに、ホーム上の設備を高架下に移転集約することにより、利用スペースを広げ、ホーム上の混雑緩和・安全性向上を図ります。加えて、新たなバリアフリー経路として、新改札口と各ホームとを結ぶエレベーター・エスカレーターも整備します。


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「位置図」です。 


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梅田スカイビルの「空中庭園展望台」から見た「ウエストゲートビルディング」の建設予定地です。 


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「ウエストゲートビルディング」の建設予定地を東側から見た様子です。


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更に西側です。 


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ALBi(アルビ)と梅三小路は閉鎖
 新改札口の整備などに伴ない、「ALBi(アルビ)」や「梅三小路」などの既存の高架下商業施設は閉鎖されます。



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大阪中央郵便局跡地 地上39階、高さ約188m「梅田3丁目計画(仮称)」を正式発表 施工者は「竹中工務店」を代表者とする共同企業体!

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-梅田3丁目計画(仮称)-
 「日本郵便、JR西日本(西日本旅客鉄道)、大阪ターミナルビル、JTB」は、旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区を開発することを決定しました。同時に劇場はでMBSグループが運営する事も発表されました。

 引用資料 日本郵便(2019/12/11)
 大阪駅西地区の開発計画について~大阪駅直結の大型複合開発が始動します~

 引用資料 MBS(PDF:2019/12/11)
 大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生。~大阪中央郵便局跡地でMBSグループが運営~

 概要は、地上39階、塔屋2階、地下3階、高さ約188m、延床面積約229,000㎡です。内訳は、オフィス約100,150㎡(事務所貸室面積約68,000㎡)、商業施設約44,000㎡(商業貸室面積約16,000㎡)、劇場約6,000㎡(客席数1200~1300席)、ホテル約42,000㎡(客室数約400室)となります。

 「日本郵便」は、「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」を一般競争入札し、「竹中工務店」を代表者とする建設工事共同企業体(JV)に決定しました。落札価格は967億7800万円です。

梅田3丁目計画(仮称)の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田三丁目2番4号、14号、18号
◆ 階数-地上39階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部約188m
◆ 敷地面積-約12,920㎡(JP約8,900㎡+JR約4,000㎡)
◆ 建築面積-約9,500㎡
◆ 延床面積-約229,000㎡
◆ 容積対象面積-約193,500㎡(オフィス約100,150㎡、商業施設約44,000㎡、劇場約6,000㎡、ホテル約42,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-オフィス、商業施設、劇場、ホテル
◆ 建築主-日本郵便、JR西日本(西日本旅客鉄道)、大阪ターミナルビル、JTB
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-竹中工務店を代表者とする共同企業体
◆ 解体工事着手-2020年07月予定
◆ 着工-2020年09月予定
◆ 竣工-2024年03月予定


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大阪駅直結となる抜群のアクセス

 計画地は、大阪駅直結という抜群のアクセスにあり、新たな歩行者ネットワークと広場空間を整備することで、人々が集う新たなにぎわいの拠点を目指します。


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フロア構成イメージ

 オフィス約100,150㎡(事務所貸室面積約68,000㎡)、商業施設約44,000㎡(商業貸室面積約16,000㎡)、劇場約6,000㎡(客席数1200~1300席)、ホテル約42,000㎡(客室数約400室)となります。

● ハイグレードなホテル機能を導入
 建物高層部にハイグレードなホテル機能を導入します。客室はラグジュアリーなホテルにふさわしい上質さと広さを備え、室数も約400室を有し、大阪の新たなホテルシーンを創出します。また、低層部にはバンケットフロアを設け、劇場との一体的な利用や、多様なMICEニーズにも対応でき、さまざまなシーンで利用出来ます。


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「南東側広場イメージ」です。


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「商業エリア 外観イメージ(JR大阪駅前側)」です。


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アトリウムイメージ

 「アトリウムイメージ(正面が保存・移設した旧局舎を採用する部分) 」です。商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムを設け、その周囲に商業施設を配置することにより、さまざまな人が行き交い、くつろぎ、交流できるにぎわいある商業空間づくりに取り組みます。

 また、旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を継承するため、アトリウムに面して旧局舎の一部(かつてのロビー部分を含む正面側)を保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間を創出します。

● KITTE大阪(梅田)が誕生?
 「KITTE(キッテ)」は、日本郵便が展開する商業施設ですが、商業施設約44,000㎡(商業貸室面積約16,000㎡)もあるので、「KITTE」になる可能性が高いですが、JR西日本グループも参画しているので、「KITTE(キッテ)」とは別の名称になる可能性もあります。


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JPタワーのKITTE

 東京都千代田区丸の内二丁目のJPタワーの「KITTE(キッテ)」です。旧東京中央郵便局舎を一部保存した低層棟を組み込んだ吹抜けのアトリウムの雰囲気が似ています。


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MBSの客席数1,200席~1,300席の劇場

 「客席イメージ」です。客席は、1,200席~1,300席の2層式を予定(車椅子席含む)しています。「MBSメディアホールディングス」は、劇場運営を再スタートします。自由度の高い舞台機構と最新設備を備えた劇場で、演劇・ミュージカル・音楽・演芸など国内外の一流エンターテインメントをお届けするほか、関西文化の育成や発信にも力を入れます。

 MBSは、1985年西梅田での劇団四季「CATS」大阪初演から劇場運営に携わってきましたが、2005年から大阪ビジネスパークで経営していたシアターBRAVA!が用地契約終了により2016年5月に閉館してからは、次の劇場を模索し続けていました。 開場は2024年夏を予定しています。


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「劇場ホワイエイメージ」です。


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梅田スカイビルの「空中庭園展望台」から見た「梅田3丁目計画(仮称)」の建設予定地です。


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南側から見た様子です。


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「大阪ステーションシティ西梅田駐車場」は、2020年7月から解体工事が始まる予定です。


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イベント広場「西梅田スクエア」にある旧大阪中央郵便局の保存部分は、北側中央に移設される予定です。



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2019年12月11日 (水)

アパグループ 大阪市浪速区に西日本最大の2,000室規模となるホテル用地を取得 計画地は浪速区のどこでしょうか?

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-アパが大阪に西日本最大2千室規模のホテル建設-

 「産経新聞」の12月10日の報道によると「アパホテル」を全国展開するアパグループが、大阪市浪速区で新たに西日本最大の2,000室規模となるホテル用地を取得しました。取得会社は傘下の「アパホーム」で、2023年(令和5年)以降の開業を見込みます。

 産経新聞(2019/12/10)
 アパが大阪に西日本最大2千室規模のホテル建設へ

 アパグループは、大阪市北区の公簿面積3,199.81㎡の敷地に、地上34階、客室数1,709室のホテル「(仮称)アパホテル&リゾート〈梅田駅タワー〉」を2022年12月に開業する計画があります。

● 計画地は浪速区のどこでしょうか?
 「大阪市浪速区」と言っても範囲は広いです。しかし、客室数2,000室規模のホテルの稼働率を高く維持するには、交通至便な難波周辺になると思います。ホテルはタワー型になるのは間違いないでしょう。全く根拠がありませんが、難波周辺で可能性がある広い更地を2ヶ所探してみました。

(追記)場所が判明
 場所が「OCAT(大阪シティエアターミナル)」の「ローレルタワー難波」の北側と判明しました。

 PR TIMES(アパグループ西日本最大客室数のタワーホテル用地を取得

(仮称)アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市浪速区湊町一丁目5番33
◆ 交通-JR関西本線「難波」駅徒歩1分、Osaka Metro四ツ橋線・御堂筋線・千日前線「なんば」駅徒歩2分、近鉄難波線「大阪難波」駅徒歩2分
◆ 階数-地上34階
◆ 高さ-(不明)
◆ 敷地面積-3,306,12㎡
◆ 延床面積-約38,000㎡
◆ 用途-ホテル
◆ 客室数-全2,064室
◆ 建築主-アパマンション(アパグループ)
◆ オープン-2023年秋予定


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可能性その1

 大阪市浪速区難波中二丁目のオタロード西側の駐車場「タイムズ大阪難波」がある場所です。敷地面積4,000m超はありそうです。駐車場になる前は「JT(日本たばこ産業)」の建物が建っていました。


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可能性その2
 「ニッピ」が所有する大阪市浪速区難波中二丁目の南側残地4,510.62㎡です。北側敷地4,404.72㎡には、地上34階、高さ141.56m、客室数515室のハイエンドホテルが建設されます。 


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アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉
 アパグループで、1棟の建物として日本最大客室数のホテルは、横浜市中区海岸通五丁目に2019年9月20日(金)にオープンした「アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉」はです。概要は、地上35階、塔屋2階、地下2階、延床面積64,516.80㎡、客室数2,311室です。

アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉の概要
◆ 計画名-(仮称)アパホテル&リゾート〈横浜ベイタワー〉
◆ 所在地-神奈川県横浜市中区海岸通五丁目23番5
◆ 交通-みなとみらい線「馬車道」駅から徒歩3分、JR根岸線・京浜東北線、横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町」駅から徒歩9分
◆ 階数-地上35階、塔屋2階、地下2階
◆ 高さ-最高部135.04m
◆ 敷地面積-8,328.63㎡
◆ 建築面積-3,993.47㎡
◆ 延床面積-64,516.80㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下) 鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-直接基礎
◆ 地震対策-制震構造
◆ 用途-ホテル、集会場、飲食、物販、自動車車庫
◆ 客室数-2,311室(1棟の建物として日本最大客室数のホテル)
◆ 建築主-アパマンション(アパグループ)
◆ 設計者-久米設計・新居千秋都市建築設計JV
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2017年4月07日(起工式)
◆ 竣工-2019年08月31日
◆ オープン-2019年09月20日



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大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄) 正に華麗な2羽の白鳥が飛来 国内外で最大規模の「連続斜張橋」が誕生へ!

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-大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)-

 「大阪湾岸道路」は、神戸淡路鳴門自動車道垂水ジャンクションと関西国際空港近くのりんくうジャンクションを結ぶ総延長約80kmです。1994年に「六甲アイランド北ランプ」までが開通しましたが、六甲アイランド北ランプから名谷ジャンクションまでの西伸部約21kmが未整備となっています。

 計画中の大阪湾岸道路(阪神高速湾岸線)西伸部約21Kmのうち、「六甲アイランド北ランプ~駒栄ランプ」の約14.5kmについて、「国土交通省」は2018年12月22日に起工式を開催しました。総事業費は5,000億円、完成までに10年程度かかるとされています。

● 海上に架けられる長大橋の形式が決定!
 「大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)」の海上に架けられる長大橋の形式が決まり、国土交通省と阪神高速道路会社が12月10日に発表しました。「新港・灘浜航路部(六甲アイランド~ポートアイランド間)」は「連続斜張橋」、「神戸西航路部(ポートアイランド~和田岬間)」は「1主塔斜張橋」を選定しました。いずれの形式も、ミナト神戸の新たな顔にふさわしい景観性を重視、橋の長さも世界最大規模となります。 

 引用資料 阪神高速道路(PDF:2019/12/10)
 大阪湾岸道路西伸部技術検討委員会において海上長大橋の橋梁形式が選定されました。 ~ 中間とりまとめ(Ⅱ)の公表 ~


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新港・灘浜航路部(六甲アイランド~
ポートアイランド間)
 六甲アイランド~ポートアイランド間の「新港・灘浜航路部」です。「橋梁形式比較案(1):連続斜張橋(等径間)」と「橋梁形式比較案(2):単独斜張橋」が検討され、「連続斜張橋」が選定されました。連続斜張橋としては、国内外で実績最大規模となります。正に華麗な2羽の白鳥が羽を広げたように美しいです。

 イメージ引用 神戸新聞(2019/12/10)
 大阪湾岸道路の西伸部 神戸沿岸部の海上長大橋の形式決まる


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「選定した橋梁形式:連続斜張橋(等径間)」です。 2018年12月14日の資料では、主塔の高さはTP+195.0mとなっていました。ちなみに「TP」は、「Tokyo Peil(東京湾平均海面)」の事です。


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神戸西航路部(
ポートアイランド~和田岬間)
 ポートアイランド~和田岬間の「神戸西航路部」です。「橋梁形式比較案(1):1主塔斜張橋」と「橋梁形式比較案(2):2主塔斜張橋」が検討され、「1主塔斜張橋」が選定されました。


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「選定した橋梁形式:1主塔斜張橋(ポートアイランド側)」です。2018年12月14日の資料では、主塔の高さはTP+205.0mとなっていました。


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神戸空港の制限表面

 「神戸空港の制限表面」です。「神戸西航路部(ポートアイランド~和田岬間)」の一部が「神戸空港の制限表面」の範囲内に入ります。

 引用資料 神戸市・公式HP(PDF)
 神戸空港の制限表面

 ポートアイランド側の橋の高さが低いのは、「神戸空港の制限表面」の範囲内のためです。「神戸空港の制限表面」の範囲内でなかったら、ポートアイランド側も「斜張橋」になった可能性があります。



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2019年12月10日 (火)

外国人観光客で人気沸騰の「黒門市場」 更にパワーアップして「黒門市場」のほぼ全域で集客!

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-黒門市場-
 私は、20年ほど前はこのあたりが勤務地でした。「黒門市場」の近くでよく昼食をとっていました。「黒門市場」と言えば戦前から続く大阪ミナミの台所として、大阪の庶民に愛されきましたが、その頃の「黒門市場」は、年末に正月準備の買い物でニュースになるくらいで、パソコン景気でごった返す近くの「でんでんタウン」と比べて場末感さえ漂ってしました。

 しかし、今は完全に「でんでんタウン」と立場が逆転しています。外国人観光客が大挙して押しかけて「黒門市場」は活況を呈しています。このブログで、2016年1月に ”We Don't Stop 我々は、立ち止まらない! 大阪復活の狼煙 外国人観光客で人気沸騰の「黒門市場」” を書きましたが、それから約4年が経過しました。

 「そのうち飽きられる」との心配もどこ吹く風で更に活況を呈しています。4年くらい前は南側に行くと客数がぐっと減るのが課題でしたが、今は「黒門市場」のほぼ全域で集客しています。最近は欧米系の外国人観光客も増えてきました。


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「黒門市場」の配置は、カタカナの「キの字型」となっています。

 黒門市場 公式ホームページ(PDF)
 黒門市場 食べ歩きマップ


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黒門市場の配置は、カタカナの「キの字型」となっていますが、堺筋側の西側がメインの入口となります。


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北側の東西の通りは広めです。


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北側の入口です。


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北側の交差部です。


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通行するほとんどが、アジア系を中心とした外国人観光客となっています。世界中に発信される「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」による外国人観光客による情報発信効果は絶大です!


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ここ最近、欧米系の外国人観光客が増えました。アジア系の外国人観光客が楽しいものは、欧米系の外国人観光客も楽しいと思います。


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欧米系の外国人観光客が増えたのはうれしい傾向です。


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南側に行くと客数がぐっと減るのが課題でしたが、今は北側と変わらないくらい混んでいます。東側の一部を除く「黒門市場」のほぼ全域で集客が出来ています。


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南側の入口です。



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JR西日本グループ 京都駅前 オープン!した「ヴィアイン京都駅八条口」

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-ヴィアイン京都駅八条口-
 
JR西日本グループは、JR京都駅八条口から徒歩2分という抜群のロケーションに、「ジェイアール西日本ホテル開発」の運営するハイクラス宿泊特化型ホテルの新規ブランド「ヴィスキオ」と、「ジェイアール西日本デイリーサービスネット」の100%出資子会社である「JR西日本ヴィアイン」が運営する宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」の2ホテルを出店しました。

● 西棟(ヴィアイン京都駅八条口
 敷地西側の敷地面積約2,800㎡に、地上10階、地下0階、延床面積約14,100㎡、客室数468室のホテルを建設しました。「ジェイアール西日本デイリーサービスネット」の100%出資子会社である「JR西日本ヴィアイン」が、宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」を運営します。当初は、2019年5月30日にグランドオープンとしていましたが、開業準備をすすめた結果、2019年4月27日にプレオープンしました。

ヴィアイン京都駅八条口の概要
◆ 計画名-(仮称)京都駅八条口前ホテル計画(西敷地)
◆ 所在地-京都府京都市南区室町通針小路東入ル東九条上殿田町44-1
◆ 交通-京都駅八条口(南口)から徒歩2分
◆ 階数-地上10階、地下0階
◆ 高さ-最高部34.4m
◆ 敷地面積-約2,800㎡
◆ 建築面積-約1,700㎡
◆ 延床面積-約14,100㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-ホテル、店舗、駐車場
◆ 客室数-全468室(シングル72室、ダブル189室、ツイン198室、トリプル9室)
◆ 建築主-松原興産
◆ 設計者・監理者-東急設計コンサルタント
◆ 施工者-奥村組・日本国土開発特定建設工事共同企業体(西敷地は日本国土開発の施工)
◆ 着工-2018年01月15日
◆ 竣工-2019年03月15日
◆ 開業-2019年04月27日(プレオープン)


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「ヴィアイン京都駅八条口」を南西側から見た様子です。奥に「ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA」が見えます。


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南側です。


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南側に「エントランス」があります。


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「エントランス」を西側から見た様子です。


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奥の「ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA」と比べて北側にセットバックしています。


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敷地西側です。


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北西側から見た様子です。



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2019年12月 9日 (月)

航空法の高さ制限 Part2・高さ制限約130mの新大阪周辺に高さ約100mの超高層ビルしか存在しない理由

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-新大阪周辺に高さ制限-

 関西エアポート株式会社の「大阪国際(伊丹)空港高さ制限回答システム」というマウスをクリックするだけで瞬時に制限高(標高)を応えてくれる優れたアプリケーションソフトがあります。

 「建築等可能高=制限高-照会地の地盤の高さ(標高)」です。照会地の地盤の高さ(標高)を調べると、何メートルまでのビルが建設可能か分かります。「水平表面」の高さ制限の45mが57m、「外側水平表面」の高さ制限の295mが307mとなっていますが、これは大阪国際空港(伊丹空港)の標点の海抜高の12mをプラスしているためです。

● 新大阪駅は制限高約130m
 新大阪駅をクリックすると「制限高(海抜高):約130m」と表示されます。しかし、新大阪駅周辺には高さ約100m(ニッセイ新大阪ビルは最高部101.30m)の超高層ビルしかありません。何故でしょうか?


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制限表面概略図
 
空港周辺の高さ制限には、各滑走路の前後に設定される(1)進入表面・(2)延長進入表面、各滑走路の周囲に設定される(3)転移表面、空港の「標点」からの距離で決定される(4)水平表面・(5)円錐表面・(6)外側水平表面があります。

 引用資料 関西エアポート(PDF)
 大阪国際空港周辺における物件の設置制限について

● より厳しい転移表面・進入表面・延長進入表面
 国土交通省大阪航空局のホームページを見ると ”ただし、水平表面、円錐表面及び外側水平表面に係るもので「仮設物」、「避雷設備」または「地形又は既存物件との関係から航空機の飛行の安全を特に害さない物件」については、申請により大阪航空局長の承認を受ければ、当該制限表面の上に出て、これを設置することができます。” とあります。

 国土交通省大阪航空局
 空港周辺における建物等設置の制限

 しかし、滑走路横の「転移表面」、離着陸コースとなる「進入表面・延長進入表面」は航空機の安全に直結するので高さ制限が非常に厳しく、「仮設物」も許されません。「仮設物」は当然「タワークレーン」も含みます。


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新大阪駅上空

 新大阪駅上空の航空機です。約300mの高さを飛行しています。遠くから見ると余裕がありそうですが、真下から見ると巨大な航空機が轟音で通り過ぎて行きます。


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大阪国際(伊丹)空港飛行経路

 「大阪国際(伊丹)空港 」へ着陸する航空機は、通常、大阪市・豊中市方面から滑走路に向かって直線に進入してきます。また風向きによっては、離着陸する方向がいつもと反対になる場合があります。逆向きコースの最近数年の発生率は年間3%前後です。

 引用資料 関西エアポート
 大阪国際空港を離着陸する航空機の飛行経路を教えて欲しい。


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新大阪駅周辺は延長進入表面
 紫の部分が「延長進入表面」です。新大阪駅周辺は完全に「延長進入表面」の範囲に入っています。 新大阪駅は制限高約130mですが、「延長進入表面」 は 、「仮設物」も約130m を超える事が許されないので、「タワークレーン」を含む高さが 約130m以内となります。

 「マスト」が短いタワークレーンや「水平ジブ式タワークレーン」を使用すればもう少し
高く出来ると思いますが、それでもせいぜいあと10mくらいだと思います。 

 引用資料 関西エアポート株式会
 大阪国際(伊丹)空港高さ制限回答システム


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うめきた2期は円錐表面

 うめきた2期は「円錐表面」です。運良く紫色の「延長進入表面」から外れています。 うめきた2期がもし「延長進入表面」に入っていたらタワークレーンの高さを考慮すると高さ約150mの超高層ビルしか建設出来ませんでした。本当に良かったです。


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イオン京橋店跡地は延長進入表面

 イオン京橋店跡地は「制限高(海抜高):約232m」です。しかし、紫色の「延長進入表面」の範囲内なので、タワークレーンの高さを考慮すると高さ約200mが限界です。



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航空法の高さ制限 Part1・関西4空港「大阪国際空港(伊丹空港)、関西国際空港、神戸空港、八尾空港」の制限表面

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-制限表面概略図-

 4年以上前の2015年3月2日に ”大阪国際空港(伊丹空港) 航空法による制限高がすぐに分かる「大阪国際空港高さ制限回答システム」” と航空法について書きましたが、読者の方から航空法の高さ制限についてメールで質問を受けたので再び書きたいと思います。

 空港周辺の高さ制限には、各滑走路の前後に設定される(1)進入表面・(2)延長進入表面、各滑走路の周囲に設定される(3)転移表面、空港の「標点」からの距離で決定される(4)水平表面・(5)円錐表面・(6)外側水平表面があります。

 引用資料 関西エアポート(PDF)
 大阪国際空港周辺における物件の設置制限について

● 大雑把な計算方法 
 大雑把ですが手動で計算する事が出来ます。「円錐表面」は、50mごとに1m緩和されます。高さ45mまでの「水平表面」は4,,000mまでです。仮に「標点」から10km離れていたとします。その場合は10,000m-4,000m=6,000m、6,000m÷50m=120m、120m+45m=165mです。高さ165mのビルが建設可能です。

 ただし、これは空港の標点の地盤の高さ(海抜高)と建設予定地の地盤の高さ(海抜高)が同じ場合なので、実際はその差も計算に加える必要があります。


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大阪国際空港(伊丹空港)の制限表面

 「制限表面概略図」では「制限表面」は円形ですが、「大阪国際空港(伊丹空港)」の制限表面は、かなり規制が緩和されていて金魚のような形状になっています。

 「円錐表面」は、50mごとに1m緩和されます。「外側水平表面」は、高さ295m以上の建物等は建てる事が出来ません。正確には外側水平表面は、「高さ295m+大阪国際空港(伊丹空港)の標点の海抜高の12m-照会地の地盤の高さ(海抜高)」以上の建物等は建てる事が出来ません。


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関西国際空港の制限表面

 関西国際空港の制限表面は、関西国際空港がかなり南側にあるので、大阪市内は関西国際空港の制限表面区域には含まれません。

 引用資料 関西エアポート(PDF)
 関西国際空港周辺における物件の設置制限について


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神戸空港・八尾空港の制限表面
 関西4空港の制限表面が同時に記載されている最新の図を探したのですが、探す事が出来ませんでした。関西国際空港の「B滑走路」が供用開始される前の今から12年以上前の図ですが、参考になると思います。

 引用資料(PDF)  
 関西圏各空港制限表面形状(今般の措置後)

 「神戸空港」も「八尾空港」も制限表面の範囲は非常に狭く、周囲の一部しか高さ制限を受けません。ただし、「神戸空港」は、「大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)」の「神戸西航路部(ポートアイランド~和田岬間)」の橋の高さが大きく影響を受けます。



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2019年12月 8日 (日)

阪急電鉄の「なにわ筋連絡線」 「うめきた(大阪)地下駅」北側のジャンクションから「十三駅」の地下新駅のルートを予想してみました!

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-なにわ筋連絡線(阪急電鉄)-

 「阪急電鉄、JR西日本、南海電鉄」の3社が、阪急電鉄の構想する「なにわ筋連絡線、新大阪連絡線」について、事業化検討開始で合意したと報道されました。今後は大阪府、大阪市と協議し、正式に国土交通省に事業許可を申請します。この2つの路線は、事業許可を受けた「なにわ筋線」に接続する役割を持ちます

 「なにわ筋線」への乗り入れには「軌間(レールの間隔)」の問題があります。「なにわ筋線」はJR西日本・南海電気鉄道に合わせて狭軌(1,067mm)です。「阪急電鉄」は標準軌(1,435mm)です。

 阪急電鉄は「十三駅」に地下新駅を建設し、うめきた新駅との間に狭軌(1,067mm)の新路線を敷いて「なにわ筋線」に乗り入れます。2つの路線が完成すると南海電鉄の特急「ラピート」は現行の難波駅発着から新大阪方面へ延伸が可能となります。


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阪急電鉄の「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」構想図です。

 マイナビニュース(2019/11/03)
 阪急・JR西日本・南海「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」検討へ


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北2工区
 「うめきた(大阪)地下駅」の北側に「JR西日本」と「阪急電鉄」の合流・分岐する「ジャンクション」を設ける必要があります。簡易な配線予想図を見ると「北2工区」にジャンクションを設けるようです。

 「北2工区」は、「錢高組・西松建設JV」の施工により行われています。工事はかなり進んでいますが、「阪急電鉄」と合流・分岐する事を考慮して工事を行っていません。いったいどうするのでしょうか?


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ジャンクションの予定地

 ルート的にジャンクション予定地はこのあたり以外が考えられません。しかし、工事が進んですでにJR線の「地下函体」は埋め戻されています。「開削工法」で一体的に工事を行ったら工事も簡単で工費も安く済んだのですが、今から言ってもしかたがありません・・・


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分岐すると阪急線の南側の地下を通って「十三駅」に向かうと思われます。


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淀川は、「国道176号」の地下あたりを北上すると思われます。「十三駅」に地下に新駅を建設します。更に新大阪駅まで延伸する「新大阪連絡線」の構想もあります。



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JR西日本グループ 京都駅前 オープンした「ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA」

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ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA
 JR西日本グループは、JR京都駅八条口から徒歩2分という抜群のロケーションに、「ジェイアール西日本ホテル開発」の運営するハイクラス宿泊特化型ホテルの新規ブランド「ヴィスキオ」と、「ジェイアール西日本デイリーサービスネット」の100%出資子会社である「JR西日本ヴィアイン」が運営する宿泊特化型ホテル「ヴィアイン」の2ホテルを出店しました。

● 東棟(ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA)
 敷地東側の敷地面積約3,150㎡に、地上9階、地下0階、延床面積約17,750㎡、客室数423室のホテルを建設しました。「ジェイアール西日本ホテル開発」がハイクラス宿泊特化型ホテルを運営しています。

 ホテルの名称は「ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA」で、2019年5月30日にオープンしました。「ヴィスキオ(VISCHIO)」は、イタリア語で「宿り木」の意味です。北欧神話で宿り木は幸福、安全、幸運をもたらす聖なる木とされています。

ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIAの概要
◆ 計画名-(仮称)京都駅八条口前ホテル計画(東敷地)
◆ 所在地-京都府京都市南区東九条上殿田町44-1
◆ 交通-京都駅八条口(南口)から徒歩2分
◆ 階数-地上9階、地下0階)
◆ 高さ-最高部34.4m
◆ 敷地面積-約3,150㎡
◆ 建築面積-約2,510㎡
◆ 延床面積-約17,750㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-ホテル、店舗、駐車場
◆ 客室数-全423室(モデレートダブル56室、モデレートツイン・スーペリアツイン・デラックスツイン312室、ユニバーサルツイン1室、トリプルルーム49室、ファミリールーム5室)
◆ 建築主-松原興産
◆ 設計者・監理者-東急設計コンサルタント
◆ 施工者-奥村組・日本国土開発特定建設工事共同企業体(東敷地は奥村組の施工)
◆ 着工-2018年01月15日
◆ 竣工-2019年03月15日
◆ 開業-2019年05月30日


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「ホテルヴィスキオ京都 by GRANVIA」を東側から見た様子です。手前の道路は「烏丸通り」です


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ロゴです。


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北東側から見た様子です。


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南東側から見た下層階の様子です。


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東側の「烏丸通り」沿いです。


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南西側から見た様子です。手前は「ヴィアイン京都駅八条口」です。


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「ヴィアイン京都駅八条口」との境目です。



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2019年12月 7日 (土)

「ファミリアホール」の跡地 竣工した地上33階、高さ約117mの「ザ・パークハウス 神戸タワー」 Part2・低層部に近代洋風建築「ファミリアホール」の外壁を見事に復元!

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ザ・パークハウス 神戸タワー
 
神戸の近代洋風建築「ファミリアホール(旧三菱銀行神戸支店)」は、1900(明治33)年に建てられ、ルネサンス様式の石造りの外観などが特徴です。子ども服メーカーの「ファミリア」が1977年に取得しました。

 老朽化によりファミリアは本社を移転しており、「ファミリアホール」や隣接する「ファミリア旧本社屋」などが建つ敷地面積3,051.00㎡を「三菱地所レジデンス」など4社に売却しました。

 跡地には、地上33階、塔屋2階、地下1階、高さ116.95m、総戸数352戸の超高層タワーマンションが建設されました。マンション建設の際には、石積みを解体、組み直して外壁を復元しました。

 正式名称は「ザ・パークハウス 神戸タワー」です。2019年11月下旬に竣工し、2020年2月下旬に入居開始予定です。すでに全戸完売しており、公式ホームページは閉鎖されています。

ザ・パークハウス 神戸タワーの概要
◆ 計画名-(仮称)神戸市中央区相生町1丁目計画
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区相生町一丁目1番1号(地番)
◆ 交通-JR東海道本線「神戸」駅より徒歩5分、神戸高速線東西線「西元町」駅より徒歩2分、神戸高速線東西線「高速神戸」駅より徒歩6分、市営海岸線「みなと元町」駅より徒歩6分、市営海岸線「ハーバーランド」駅より徒歩6分、神戸高速線東西線「花隈」駅より徒歩7分、市営西神・山手線「大倉山」駅より徒歩9分
◆ 階数-地上33階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-116.95m
◆ 敷地面積-3,051.00㎡(売買対象面積)
◆ 建築面積-1,594.29㎡
◆ 延床面積-39.520.55㎡(容積対象面積27,426.74㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-連結制振デュアル・フレーム・システム(建物の心柱のフリーウォールと外側の住棟部をダンパーで連結) 
◆ 用途-共同住宅(分譲)
◆ 総戸数-352戸
◆ 建築主-三菱地所レジデンス、JR西日本不動産開発、三菱倉庫、安田不動産
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2017年04月01日
◆ 竣工-2019年11月下旬
◆ 入居開始-2020年02月下旬


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低層部には、近代洋風建築「ファミリアホール」の石積みを解体、組み直して外壁を復元しました。


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重厚感が凄いです。


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東側から見た様子です。


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ピカピカに磨かずに「経年劣化」した状態のまま復元しているのでより重厚感があります。


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北東面です。


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想像以上の見事な仕上がりでした。


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北東側の「エントランス」です。


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ドアもカッコイイです。


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重厚感が凄いです。


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「経年劣化」した状態のまま復元しているのですっかり溶け込んでいます。


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「外壁だけでも残して良かった!」としみじみ思いました。


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北側から見た様子です。


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南東面です。


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角度を変えて見た様子です。


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南東面は新築部分が保存部分より長いので、保存部分が寸足らずとなってちょっと残念です。



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「ファミリアホール」の跡地 竣工した地上33階、高さ約117mの「ザ・パークハウス 神戸タワー」 Part1・外観編

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ザ・パークハウス 神戸タワー
 
神戸の近代洋風建築「ファミリアホール(旧三菱銀行神戸支店)」は、1900(明治33)年に建てられ、ルネサンス様式の石造りの外観などが特徴です。子ども服メーカーの「ファミリア」が1977年に取得しました。

 老朽化によりファミリアは本社を移転しており、「ファミリアホール」や隣接する「ファミリア旧本社屋」などが建つ敷地面積3,051.00㎡を「三菱地所レジデンス」など4社に売却しました。

 跡地には、地上33階、塔屋2階、地下1階、高さ116.95m、総戸数352戸の超高層タワーマンションが建設されました。マンション建設の際には、石積みを解体、組み直して外壁を復元しました。

 正式名称は「ザ・パークハウス 神戸タワー」です。2019年11月下旬に竣工し、2020年2月下旬に入居開始予定です。すでに全戸完売しており、公式ホームページは閉鎖されています。

ザ・パークハウス 神戸タワーの概要
◆ 計画名-(仮称)神戸市中央区相生町1丁目計画
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区相生町一丁目1番1号(地番)
◆ 交通-JR東海道本線「神戸」駅より徒歩5分、神戸高速線東西線「西元町」駅より徒歩2分、神戸高速線東西線「高速神戸」駅より徒歩6分、市営海岸線「みなと元町」駅より徒歩6分、市営海岸線「ハーバーランド」駅より徒歩6分、神戸高速線東西線「花隈」駅より徒歩7分、市営西神・山手線「大倉山」駅より徒歩9分
◆ 階数-地上33階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-116.95m
◆ 敷地面積-3,051.00㎡(売買対象面積)
◆ 建築面積-1,594.29㎡
◆ 延床面積-39.520.55㎡(容積対象面積27,426.74㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-連結制振デュアル・フレーム・システム(建物の心柱のフリーウォールと外側の住棟部をダンパーで連結) 
◆ 用途-共同住宅(分譲)
◆ 総戸数-352戸
◆ 建築主-三菱地所レジデンス、JR西日本不動産開発、三菱倉庫、安田不動産
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2017年04月01日
◆ 竣工-2019年11月下旬
◆ 入居開始-2020年02月下旬


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東側から見た様子です。地震対策として、大林組独自の「デュアル・フレーム・システム(DFS)」を採用しています。建物の中央に剛強な心棒を構築し、その外周に柱と梁による柔構造の建物を配置、この2つの建物を「制振装置(オイルダンパー)」で連結させる超高層制振構造です。


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住戸部分です。


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低層部には、近代洋風建築「ファミリアホール」の石積みを解体、組み直して外壁を復元しました。


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敷地北東側です。


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敷地南東側です。


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北東側から見た様子です。


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北側から見た様子です。


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北側から見た下層階の様子です。


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敷地北西側です。


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北側から引いて見た様子です。


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南側から見た様子です。


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南側から見た下層階の様子です。


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少し角度を変えて見た様子です。


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敷地南東側です。


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敷地南西側です。


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西側から見た下層階の様子です。


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敷地北西側です。


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南側から引いて見た様子です。



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2019年12月 6日 (金)

JR西日本 三宮ターミナルビル撤去他工事 2019/12/03 新駅ビルは「船頭多くして船山に上る」の様相

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-三宮ターミナルビル撤去他工事-
 
「三宮ターミナルビル」は、神戸ポートアイランド博覧会に合わせて1981年3月に開業しました。「三宮ターミナルビル」は、超高層複合ビルに建て替えるために2018年3月末に閉館しました。現在は解体工事が本格的に行われています。「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2018年9月25日~2010年5月31日(予定)です。

● 船頭多くして船山に上る
 12月1日付で就任したJR西日本の新社長は、三ノ宮駅ビルの開発について「3大プロジェクトと位置付けているが、街づくりとの関係もあり、他の事業者との調整、整理も必要」と、現在も新たな駅ビル計画を発表できていない理由を改めて説明しました。

 私はこの1年、「新駅ビルの概要は決まっているが発表しないだけ」だと思っていましたが、「本当に詳細な概要が決まってないのではないか?」と心配になりました。JR西日本の新社長の発言から「船頭多くして船山に上る(指図する人ばかりが増えて物事がうまく運ばない状態)」状況に苛立っているように感じました。

 「3大プロジェクト」とは、「(1)広島駅ビル、(2)三ノ宮駅ビル、(3)大阪駅西エリア開発」を指しますが、「三ノ宮駅ビル」は一番最初に発表されて、すでに「三宮ターミナルビル撤去他工事」が行われているのに、このままでは竣工が一番遅くなりそうな雲行きです。 


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南側から見た様子です。解体工事の工事名は「三宮ターミナルビル撤去他工事」、解体工事はJR西日本グループの「大鉄工業」が行っています。「労災保険関係成立票」によると解体工事の工期は、2018年9月25日~2010年5月31日(予定)です。これは地上躯体の解体のみの工期だと思われます。


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かなり低くなってきました。全国の主要都市のJR駅ビルで、解体工事が行われているのに、新駅ビルの概要が発表されていないなんて聞いたことがありません。


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南側のこの部分に解体によって生じた廃材をタワークレーンで降ろしています。


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南東側から見た様子です。東隣はポートライナーの「三宮駅」です。「ポートライナー」は、輸送力を増強するために、編成車両を現在の6両から8両に増やす構想があります。しかし、莫大な工事費がかかるため計画は進んでいません。


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アップです。


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東側から見た様子です。


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北西側から見た様子です。



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阪急の神戸市営地下鉄相互乗入れ JR三ノ宮駅北側の駅前広場の地下に新駅を設けて接続させる案を検討!

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-JR三ノ宮駅北側の駅前広場-
 「神戸新聞」は11月25日に、神戸市営地下鉄西神・山手線と阪急神戸線を相互乗り入れさせる構想で、「神戸市と阪急電鉄が、JR三ノ宮駅北側の駅前広場の地下に新駅を設けて接続させる案を検討している」と報道しました。

 神戸新聞(2019/11/25)
 「三宮に地下新駅」構想 神戸地下鉄と阪急相互乗り入れで

 阪急王子公園駅と新神戸をつなぐ路線を新設して市営地下鉄に乗り入れる案なども浮上しましたが、三宮での接続が最有力となっています。ただし、構想実現に向けた課題は山積しており、調整は難航しそうです。

 JR三ノ宮駅北側に地下駅の新設を検討するのは、現在の市営地下鉄三宮駅では接続しにくいからです。神戸市営地下鉄の既存駅は上下線を別々のフロアに分けざるを得ないほど周辺の地下空間が限られており、乗り入れに伴う乗降客の増加に対応で出来ません。

● 相互乗入れ事業費を2千億円規模と試算
 「横浜市」では、「相鉄・JR直通線」が、2019年11月30日に開業しました。引き続き2022年度下期の開業を目指して「相鉄・東急直通線」の工事が行われています。

 全体の建設費は約4022億円の見込みです。整備主体と営業主体が分離する「受益活用型上下分離方式」が採用され、費用の3分の1を「国」、3分の1を「横浜市、神奈川県」、3分の1を「鉄道建設・運輸機構(借金)」が負担します。横浜市の負担割合は、神奈川県と比べ2倍で、約894億円の見込みです。

 阪急の神戸市営地下鉄相互乗入れの事業費は2千億円規模と試算されています。「相鉄・JR直通線」や「相鉄・東急直通線」と違って、新線や新駅が建設される訳ではありません。すでに高架化されているので地下化しても「踏切」が無くなる訳でもありません。2千億円規模の投資が、見合う効果を見込めるかが最大の焦点です。

 事業費2千億円規模をどのようなスキームで調達するのかも大問題です。どのようなスキームになっても「神戸市」と「阪急電鉄」は、莫大な出費を強いられるのは確実です。
 「阪急電鉄」は、「なにわ筋連絡線」と「新大阪連絡線」の事業化に前のめりになっています。「なにわ筋連絡線、新大阪連絡線、神戸市営地下鉄相互乗入れ」の3つの巨大プロジェクトを同時進行する程「阪急阪神ホールディングス」には資本力はありません。


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JR三ノ宮駅北側の駅前広場です。「神戸市と阪急電鉄が、JR三ノ宮駅北側の駅前広場の地下に新駅を設けて接続させる案を検討している」と報道されました。


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JR三ノ宮駅北側の駅前広場を北西側から見た様子です。そもそもこの土地はどこの所有でしょうか? JR西日本でしょうか?


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JR三ノ宮駅北側の駅前広場を南西側から見た様子です。もし地下駅が実現したら工事に合わせて、地上には1階を「交通広場」とした駅ビルを建設したらどうでしょうか?


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神戸市営地下鉄・三宮駅
 「三宮駅」は、神戸市営地下鉄26駅のうち乗降客数が最も多いです。しかし、周辺の地下空間が限られています。そのため3層構造になっており、上下線も別々のフロアに分けています。

 「三宮駅」は、こうのように複雑な構造のため阪急との相互乗入れの工事実施は極めて難しいです。そのために今回のJR三ノ宮駅北側の駅前広場の地下に新駅を設けて接続させる案が生まれました。


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神戸市営地下鉄西神・山手線「三宮駅」のコンコースは地下1階にあります。


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1番ホームの「新神戸・谷上方面」は、地下2階にあります。


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2番ホームの「名谷・西神中央方面」は、地下3階にあります。



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2019年12月 5日 (木)

三宮の新たなランドマーク 神戸阪急ビル東館 建替計画 2019/12/03 神戸市にとって21世紀初の「鉄骨造」の高さ100mを超える超高層ビル!

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-神戸阪急ビル東館 建替計画-
 阪急電鉄では、2021年春の竣工を目指して、地上29階、地下3階、高さ約120mの「神戸阪急ビル東館 建替計画」を進めています。既存建物等の解体工事が完了し、2017年7月3日より新築工事に着手しました。

 引用資料 阪急電鉄(PDF:2017/07/03)
 神戸の中心地・三宮に相応しいランドマークを目指して 神戸阪急ビル東館の新築工事に着手します

 新しいビルは、ホテル、オフィス、商業施設等から構成され、このうちホテルは、阪急阪神ホテルズが展開している宿泊主体型ホテル「remm(レム)」が入居する予定です。

 最上階となる29階に展望フロアを整備し、みなと街神戸の景観を楽しめるようにするとともに、オフィスフロアの最上階(15階)には神戸市が検討している産学交流拠点を誘致する考えです。

神戸阪急ビル東館 建替計画の概要
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区加納町四丁目2番1号
◆ 階数-地上29階、地下3階
◆ 高さ-約120m
◆ 敷地面積-約7,100㎡(駅高架下範囲等を含む)
◆ 延床面積-約28,850㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-ホテル、オフィス、商業施設、駅施設等
◆ 建築主-阪急電鉄
◆ 設計者・監理者-久米設計
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2017年07月03日
◆ 竣工-2021年春予定


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(段階1) 東側部分の新築工事(2017年7月~2018年秋頃)


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(段階2) 西側部分の解体工事・新築工事及び高層部工事(2018年秋頃~2021年春)


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北東側から見た様子です。


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タワークレーン2基で建設しています。三宮に着いた時には晴れていましたが、数分後に上記の写真のように空一面が雲に覆われました。野生動物と違ってビルは逃げませんが、ビルの撮影は天気との戦いになります。


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横アングルです。


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東側部分も再び上に伸び始めました。


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東側から見た様子です。


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北側から見た様子です。


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東側部分と西側部分が一体化しました。


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西側から見た様子です。


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縦アングルです。


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端の鉄骨はかなり太いです。神戸市で太い「鉄骨」を見るのが物凄く懐かしかったので調べてみました。

● 21世紀初の鉄骨造の超高層ビル!
 東京都や大阪市では珍しくも無い「鉄骨造」の高さ100mを超える超高層ビルですが、私が調べた限りなので間違っているかも知れませんが、21世紀(2001年1月1日以降)に入って、神戸市初の「鉄骨造」の高さ100mを超える超高層ビルだと分かりました。

 超高層ビルとパソコンの歴史
 神戸市・超高層ビルデータベース・ランキング一覧

 神戸市でも21世紀に入って高さ100mを超える超高層ビルがたくさん建設されましたが、超高層タワーマンションがほとんどなので「鉄筋コンクリート造」でした。

 「鉄骨造」は主にオフィスビルやホテルで採用されます。約20年間も高さ100mを超える「鉄骨造」の超高層ビルが建設されていなかった状況が、都市間競争に敗れつつある今の神戸市の危機的状況を如実に表しています。


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南東側から見た様子です。


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横アングルです。


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更に2層伸びています。



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近鉄の「快速急行」8両編成に対応 ホームの延伸が不可能な阪神本線「芦屋駅」 芦屋駅は「通過」もしくは「ドアカット」で対応?

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-阪神本線・芦屋駅-

 阪神本線内は最大6両編成での運転なので、ラッシュ時には最大10両編成で運転されている近鉄の「快速急行」は、尼崎駅で6両編成に切り離され神戸三宮方面へ向かいます。

 阪神本線内の「快速急行」の停車駅では、近鉄車両の8両編成が停車可能なようにホームを延伸しています。阪神本線内の「快速急行」の停車駅は、「阪神三宮(対応済)-魚崎(工事中)-芦屋(未対応)-西宮(対応済)-今津(対応済)-甲子園(対応済)-武庫川(工事中)-尼崎(対応済)」です。芦屋駅以外は対応済もしくは工事中です。

● 芦屋駅は通過もしくはドアカットで対応?
 「芦屋駅」が対応すればすぐにでも8両編成対応が可能ですが、事は簡単ではありません。「芦屋駅」は6両用編成のホームの両側を「踏切」に挟まれていてホームの延伸が不可能なためです。

 現在の「芦屋駅」のホーム有効長は約130mですが、東側の大阪梅田方面には「芦屋駅踏切」、西側の神戸三宮方面には「芦屋川西岸踏切」があり、「連続立体交差化」を行う以外はホームの延伸が行えません。

 「芦屋駅」の連続立体交差化を行うには今からだと20年以上かかります。高架化するにも天井川の「芦屋川」の更に上になるので高さが高過ぎて景観に厳しい芦屋市では難しいです。地下化も天井川の「芦屋川」の下を通すので勾配的に難しいです。

 可能性としては、 ”(1)8両編成の「快速急行」は「芦屋駅」を通過駅とする。(2)片方の踏切に停車させて2両分「ドアカット(一部車両のドアを開けない)」する。” の2通りが考えられます。

 朝のラッシュ時間帯は、駅東側の「芦屋駅踏切」は、「国道2号」から「国道43号」に南北に抜ける自動車による渋滞が起きているので、駅西側の「芦屋川西岸踏切」の2両分の「ドアカット」が現実的だと思われます。「ドアカット」されている駅は、日本国内には結構あります。


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阪神本線「芦屋駅」は、相対式2面2線の地上駅です。


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ホームの中間部は「芦屋川」の橋梁上にあります。「芦屋川」は天井川なので、勾配的に高架化も地下化も非常に難しいです。


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「芦屋駅」のホーム有効長は約130mです。近鉄の「快速急行」6両編成には対応しますが、近鉄の「快速急行」8両編成に対応出来ません。近鉄の車両は長く1両約21mもあります。約21m×8両=約168mで、ホームの長さは約170m必要です。 


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「芦屋駅」の東側(大阪梅田方面)です。すぐに「芦屋駅踏切」があります。


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「芦屋駅踏切」です。「芦屋駅踏切」は、朝のラッシュ時間帯は「国道2号」から「国道43号」に南北に抜ける自動車による渋滞が起きているので、「ドアカット」は現実的ではありません。


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「芦屋駅」の西側(神戸三宮方面)です。すぐに「芦屋川西岸踏切」があります。


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「芦屋川西岸踏切」です。「芦屋川西岸踏切」に電車を停車させて、2両分の「ドアカット」を行うのが現実的だと思われます。直通している山陽電鉄の「大塩駅」も 3番線のホーム有効長が5両分しかないため、直通特急など6両編成の列車は、山陽姫路方面の1両分を「ドアカット」しています。



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2019年12月 4日 (水)

地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2019/12/03 次の工程に移行、「構真柱」の組み立てが始まる!

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-大阪梅田ツインタワーズ・サウス-

 阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。

 「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日にⅠ期部分の新築工事に着手しました。

 ビルの正式名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。Ⅰ期棟が2018年4月27日(金)に竣工し、「阪神百貨店」が2018年6月1日(金)に部分開業しました。

● Ⅱ期部分の新築工事に2019年6月1日に着手!
 「阪神電気鉄道」と「阪急電鉄(開発業務は阪急阪神不動産が担当)」は、2019年6月1日に、大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に着手しました。

 引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2019/05/27)
 梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~

 オフィスゾーン(地上11階~38階)では、心と体が満たされるワークプレイスとなることを目指して、「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」「ウェルビーイングを実感」の3つのコンセプトを掲げています。それを実現するため専用フロアを12階に設置することとします。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの概要
◆ 計画名-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)


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工事施行計画の概要

スケジュール

① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅠ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)-2018年04月27日 ※新百貨店の部分開業2018年06月01日
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年06月01日
⑥ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分新築工事着手-2019年06月01日
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年春予定


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「WELLCO」のイメージパース 「カフェ」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ラウンジ&ワークスペース」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ウェルネスゾーン」です。


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撮影日2019年12月3日
 「サウスゲートビルディング」から見た様子です。「オールケーシング掘削機」による「地中障害物」の撤去がほぼ終わり、次の工程に移行しました。この現場は「逆打ち工法」を採用しているので、「アースドリル掘削機」で掘削して、「場所打ちコンクリート拡底杭+構真柱(こうしんちゅう)」を建込みます。私が一番好きな工程です。


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撮影日2019年12月3日 遂に「構真柱(こうしんちゅう)」が姿を現しました。「構真柱」は分かりやすく言えば、地下階の柱です。「逆打ち工法」では先行して「構真柱」を建込みます。


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撮影日2019年12月3日 
 「構真柱」を組み立てています。「構真柱」は長いのでそのままでは「ダンプトラック」で道路を運べません。分割して運んで現地で溶接して所定の長さにします。円形の緑色の部分は「構真柱」を溶接しやすいように回転させる装置です。屋根の下で溶接が行われています。


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撮影日2019年12月3日
 連結される前の「構真柱」です。このように「構真柱」は分割されて「ダンプトラック」で運ばれてきます。「構真柱」に取り付けられている「井状」の部材は「スペーサー」です。「ガイド管」内で位置を合わせるために取り付けているので、役目が終わると撤去されます。


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撮影日2019年12月3日 細い「構真柱」の方が「スペーサー」が分かりやすいです。「ガイド管」は共通なので、「スペーサー」の幅も同じになります。


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撮影日2019年12月3日 「構真柱」を所定の長さに延長しています。


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撮影日2019年12月3日 クローラークレーンで「構真柱」を吊り上げています。


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撮影日2019年12月3日 「構真柱」を所定の場所まで移動します。


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撮影日2019年12月3日 「構真柱」を連結します。連結後に溶接して一体化させて「構真柱」は完成します。


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撮影日2019年12月3日 「構真柱建込み架台」が分解されて準備されています。


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撮影日2019年12月3日 「安定液タンク」の組み立てを行っています。


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撮影日2019年12月3日 「安定液タンク」です。「アースドリル掘削機」による掘削時に「安定液」を供給します。


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撮影日2019年12月3日 「安定液タンク」は大きいので、このように分割して「ダンプトラック」で運ばれてきます。


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撮影日2019年12月3日 「オールケーシング掘削機」が最後の1台になりました。


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撮影日2019年12月3日 「オールケーシング掘削機」の本体です。地下構造物(梁、柱、底盤、基礎杭など)の「地中障害物」の撤去を行っています。



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サンテレビジョン JR神戸駅前に本社社屋を移転する「神戸駅前プロジェクト 新築工事」 2019年12月3日の建設状況

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神戸駅前プロジェクト 新築工事
 
「サンテレビジョン」は、1969年5月に神戸市長田区で開局、1981年3月から神戸ポートアイランド博覧会に合わせて、現在の神戸国際交流会館内に移転しました。

 「NTT都市開発」は、「サンテレビジョン」及び「聚楽」との間で三者協定を締結し、神戸駅前敷地における放送局とホテルの複合開発について協議を進めることとなりました。

 「サンテレビジョン」は、本社社屋を神戸市中央区のポートアイランドから、JR神戸駅前の住宅展示場敷地内(ABCハウジング神戸駅前住宅公園)に建設予定のビルに移転します。2020年12月に竣工する見通しで、放送切替は2021年上期を予定しています。

 計画名は「神戸駅前プロジェクト 新築工事」で、概要は、地上12階、地下1階、延床面積約13,600㎡です。1階~4階までがスタジオを完備した「サンテレビジョン」の新社屋で、地震などで停電した際、72時間放送を継続できる非常用電源を備え、放送設備も更新します。

 上層階が関東や東北などでホテルやレストランを展開する「聚楽(じゅらく)」が運営するホテルとなります。客室数250室程度になる見込みで、「聚楽」にとって西日本で初めてのホテル進出となります。

 引用資料 神戸市・公式HP(PDF)
 神戸駅前プロジェクト 
 
神戸駅前プロジェクト 新築工事の概要
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区東川崎町一丁目1番3号、1番7号、1番8号、1番9号、1番11号、1番12号、1番13号
◆ 階数-地上12階、地下1階
◆ 高さ-54.5m
◆ 敷地面積-約3,000㎡
◆ 建築面積-約1,371㎡
◆ 延床面積-約13,600㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 用途-事務所(放送局)及びホテル
◆ 客室数-250室程度
◆ 建築主-エヌ・ティ・ティ都市開発(放送局事業者:サンテレビジョン、 ホテル事業者:聚楽(じゅらく))
◆ 設計者・監理者-東急設計、NTTファシリティーズ、鴻池組
◆ 施工者-鴻池組
◆ 着工-2019年01月31日(地鎮祭)
◆ 竣工-2020年12月25日予定(労災保険関係成立票より)
◆ 放送切替-2021年上期予定


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神戸駅前プロジェクト 新築工事」の建設現場を東側から見た様子です。敷地の南西側半分に建設されています。


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地上部分の「鉄骨建方」を行っています。2019年1月31日の「地鎮祭」から約10ヶ月でここまで成長しています。


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街区を北側から見た様子です。街区の北東側は住宅展示場「ABCハウジング神戸駅前住宅公園」です。


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北側から見た様子です。


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北西面です。


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西側から見た様子です。


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タワークレーン2基で建設しています。



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2019年12月 3日 (火)

近鉄の「快速急行」8両編成に対応 阪神本線「武庫川駅」のホームを西側へ約40m延伸する工事 2019年11月26日の状況

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-武庫川駅のホームの延伸工事-
 西宮市の阪神本線「武庫川駅(むこがわえき)」の西側(神戸三宮駅方面)では、2019年6月頃から「武庫川線」や「西改札口」への連絡通路を改造してホームを西側へ約40m延伸する工事が行われています。完成するとホーム長は170m程度となり近鉄車両8両編成(約21m×8両=約168m)の停車が可能となります。

● 快速急行停車駅の8両化
 阪神本線内は最大6両編成での運転なので、ラッシュ時には最大10両編成で運転されている近鉄の「快速急行」は、尼崎駅で6両編成に切り離され神戸三宮方面へ向かいます。

 阪神本線内の「快速急行」の停車駅では、近鉄車両の8両編成が停車可能なようにホームを延伸しています。阪神本線内の「快速急行」の停車駅は、「阪神三宮(対応済)-魚崎(工事中)-芦屋(未対応)-西宮(対応済)-今津(対応済)-甲子園(対応済)-武庫川(工事中)-尼崎(対応済)」です。芦屋駅以外は対応済もしくは工事中です。

 「芦屋駅」が対応すればすぐにでも8両編成対応が可能ですが、事は簡単ではありません。「芦屋駅」は6両用編成のホームの両側を「踏切」に挟まれていてホームの延伸が不可能なためです。

 「芦屋駅」の連続立体交差化を行うには今からだと20年以上かかります。可能性としては (1)8両編成の「快速急行」は「芦屋駅」を通過駅とする。(2)片方の踏切に2車両を停車させて「ドアカット(一部車両のドアを開けない)」する。


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「武庫川駅(むこがわえき)」は、相対式2面2線です。


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本線は武庫川にかかる橋梁上にホームが設置されています。


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二級河川
「武庫川」です。


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2019年6月頃から「武庫川線」や「西改札口」への連絡通路を改造してホームを西側へ約40m延伸する工事が行われています。


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「上り線」の延伸工事を東側から見た様子です。


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床に「ゴムマット」が敷かれています。


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「上り線」の延伸工事を西側から見た様子です。


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「上り線」の延伸工事を下りホーム西端から見た様子です。近鉄の車両は長く1両約21mもあります。約21m×8両=約168mで、ホームの長さは約170m必要です。


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「下り線」の延伸工事を東側から見た様子です。


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床に「ゴムマット」が敷かれています。


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「下り線」の延伸工事を西側から見た様子です。


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「下り線」の延伸工事を上りホーム西端から見た様子です。近鉄の車両は長く1両約21mもあります。約21m×8両=約168mで、ホームの長さは約170m必要です。


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武庫川線

 すっかり忘れられた存在ですが、「武庫川駅」には「武庫川線ホーム」が西改札口側の地上にあります。



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大阪ステーションシティ サウスゲートビルディング15階~17階の「太陽の広場」 オープン以来初の大規模改修工事を実施中!

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-大阪ステーションシティ・太陽の広場-

 「大阪ステーションシティ」には、ノースゲートビルディングに「(1)暁(あかつき)の広場、(2)アトリウム広場、(3)カリヨン広場、(4)和(やわ)らぎの庭、(5)風の広場、(6)天空の農園」、橋上駅の屋上に「(7)時空(とき)の広場」、サウスゲートビルディングに「(8)旅立ちの広場、(9)南ゲート広場、(10)太陽の広場」の合計10ヶ所の広場があります。

 橋上駅屋上5階の「時空(とき)の広場」は、大阪ステーションシティの回遊性の核(中心)となり、大人気となっています。ノースゲートビルディングの屋上10階の「和(やわ)らぎの庭」と屋上11階の「風の広場」もいつもたくさんの人々で賑わっています。

 しかし、同じ屋上広場でもサウスゲートビルディング15階~17階の「太陽の広場」は、オープン当初から何故か人気が無くていつもガラガラで、たまに行くと貸し切り状態でした。今年の5月初めに悲しい出来事があって、それ以来ずっと閉鎖されています(ビヤガーデン等のを除く)。

太陽の広場の大規模改修工事
 閉鎖れているサウスゲートビルディングの15階~17階の「太陽の広場」ですが、秋に入って改修工事が始まりました。JR西日本から具体的なリリースが無いので、どのように変わるのか分かりませんが、「太陽の広場」が改修工事によって人気の広場になる事を期待したいです。


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サウスゲートビルディング15階~17階の「太陽の広場」は、今年の5月初めから閉鎖されています。


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「太陽の広場の改修工事が行われています。


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15階の床板が撤去されています。


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床下の構想物が姿を現しています。


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円筒形の構造物が姿を現しています。


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17階部分にはまだ手を付けていないようです。



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2019年12月 2日 (月)

地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2019年11月26日の建設状況

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-大阪梅田ツインタワーズ・サウス-

 阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。

 「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日にⅠ期部分の新築工事に着手しました。

 ビルの正式名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。Ⅰ期棟が2018年4月27日(金)に竣工し、「阪神百貨店」が2018年6月1日(金)に部分開業しました。

● Ⅱ期部分の新築工事に2019年6月1日に着手!
 「阪神電気鉄道」と「阪急電鉄(開発業務は阪急阪神不動産が担当)」は、2019年6月1日に、大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に着手しました。

 引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2019/05/27)
 梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~

 オフィスゾーン(地上11階~38階)では、心と体が満たされるワークプレイスとなることを目指して、「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」「ウェルビーイングを実感」の3つのコンセプトを掲げています。それを実現するため専用フロアを12階に設置することとします。

大阪梅田ツインタワーズ・サウスの概要
◆ 計画名-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)


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工事施行計画の概要

スケジュール

① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅠ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)-2018年04月27日 ※新百貨店の部分開業2018年06月01日
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年06月01日
⑥ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分新築工事着手-2019年06月01日
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年春予定


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「WELLCO」のイメージパース 「カフェ」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ラウンジ&ワークスペース」です。


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「WELLCO」のイメージパース 「ウェルネスゾーン」です。


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撮影日2019年11月26日
 「サウスゲートビルディング」から見た様子です。「オールケーシング掘削機」による「地中障害物」の撤去が最終段階を迎えています。近いうちに次の工程に移行すると思われます。

 次の工程は、この現場は「逆打ち工法」を採用しているので、「アースドリル掘削機」で掘削して、「場所打ちコンクリート拡底杭+構真柱(こうしんちゅう)」を建込みです。私が一番好きな工程です。


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撮影日2019年11月26日 「クローラークレーン」です。相方の「オールケーシング掘削機」の本体が見当たらないので、このあたりの「地中障害物」の撤去は終わったようです。


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撮影日2019年11月26日 「スラッシュタンク」の数も減っています。


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撮影日2019年11月26日 1台目の「オールケーシング掘削機」です。


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撮影日2019年11月26日
 「オールケーシング掘削機」の本体です。地下構造物(梁、柱、底盤、基礎杭など)の「地中障害物」の撤去を行っています。

● 地中障害物の撤去後は埋め戻す
 「トレミー管」がセットされているので「ソイルモルタル(流動化処理土)」で埋め戻しを行っているようです。「地中障害物」を撤去すると地下に円筒形の空洞が生じます。「地中障害物」の撤去が完了すると、「発生土、砂、砕石、ソイルモルタル(流動化処理土)」などで空洞を埋め戻します。


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撮影日2019年11月26日 2台目の「オールケーシング掘削機」です。


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撮影日2019年11月26日 「オールケーシング掘削機」の本体です。


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撮影日2019年11月26日 「スラッシュタンク」です。


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撮影日2019年11月26日
 溶接の火花が見えます。「ケーシングビット」のメンテナンスを行っています。地下構造物(梁、柱、底盤、基礎杭など)の「地中障害物」を全周回転するケーシングの先端に取り付けた「ケーシングビット」で削孔します。

 「ケーシングビット」を一方向に回転させながら圧入し、先端の超硬合金の「カッター」で、溝を形成します。高トルクな回転力により、「鉄筋コンクリート」の切削も可能です。


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撮影日2019年11月26日 「ハンマーグラブ」です。「ハンマーグラブ」で「地中障害物」を排出します。


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撮影日2019年11月26日 「大阪駅前第3ビル」の展望台から見た西側部分です。



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「パレスホテル」が進出 (仮称)堂島浜プロジェクト 2019年11月26日の建設状況

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-(仮称)堂島浜プロジェクト-

 「関電不動産開発」は、大阪・堂島浜の「アクア堂島」の北側で、2016年に取得した「コスモ堂島中町ビル」の解体を行いました。跡地には、関電不動産開発により「(仮称)堂島浜プロジェクト」が建設」が建設中です。用途は「ホテル、共同住宅」となっています。

 ホテル部分には、東京の高級ホテル「パレスホテル東京」を運営するパレスホテルチェーンが関西進出を検討していましたが、「関電不動産開発」と「パレスホテル」は、定期建物賃貸借予約契約を締結しました。

 引用資料 関電不動産開発(PDF:2018/06/14)
 大阪市北区堂島浜におけるホテル開発のお知らせ

 1階~13階が客室数212室のホテル、14階~16階が総戸数27戸の高級賃貸 レジデンスの複合施設となります。2020年3月末竣工、初夏の開業を目指します。

 「パレスホテル」は、宿泊主体型の新ブランドを創設し、施設はコンパクトでありながらも洗練されたデザインとサービスで、国内外のゲストに上質で快適なホテルステイを提供します。

● サービスアパートメント情報掲載開始
 10月1日から「サービスアパートメント」の情報掲載が開始されました。レジデンスはホテルとは別会社での運営となります。ホームページを見るとレジデンスは、神戸市の「マエダ不動産」が運営するようです。

 関電不動産開発(2019/10/01)
 『(仮称)堂島浜プロジェクト』新規サービスアパートメント情報掲載開始

(仮称)堂島浜プロジェクトの概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区堂島浜一丁目19番地(地名地番)
◆ 交通-Osaka Metro四つ橋線「西梅田」駅より徒歩6分、Osaka Metro四つ橋線「肥後橋」駅より徒歩7分、JR東西線「北新地」駅より徒歩5分、京阪電鉄中之島線「大江橋」駅より徒歩5分
◆ 階数-地上16階、塔屋1階、地下1階
◆ 高さ-59.95m
◆ 敷地面積-1,582.67㎡
◆ 建築面積-815.29㎡
◆ 延床面積-12,198.63㎡(容積率対象面積10,739.18㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策―制振構造(ハニカムダンパ制震装置を採用)
◆ 用途-ホテル、共同住宅
◆ 客室数-212室
◆ 総戸数-27戸
◆ 建築主-関電不動産開発
◆ 設計者-鹿島建設、(株)都市建
◆ 監理者-鹿島建設
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 解体工事-2017年07月03日~2018年03月31日予定
◆ 着工-2018年05月18日(労災保険関係成立票より)
◆ 竣工-2020年03月予定
◆ オープン-2020年初夏予定


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「大阪駅前第3ビル」の展望台から見た様子です。


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「(仮称)堂島浜プロジェクト」の建設現場です。


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最高部です。クレーン類がすべて姿を消しました。


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近くの北新地にあった廃墟ビル(旧国際モータープール)の解体工事がかなり進んでいます。


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南西側から見た様子です。


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南西側から見た下層階の様子です。


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北西側から見た様子です。


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北西側から見た下層階の様子です。



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2019年12月 1日 (日)

北陸新幹線の「京都駅」は大深度地下の相対式2面2線の可能性 「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」がイメージを公表!

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-北陸新幹線(敦賀・新大阪間)環境影響評価方法書-

 「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」は11月26日に、「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)環境影響評価方法書」を公表しました。新たに「トンネル区間」と「明かり区間」の区割りが示されており、全体の8割がトンネル構造となります。

 北陸新幹線敦賀・新大阪間は、敦賀駅から新大阪駅までの140㎞を結びます。現時点では具体的なルート案が決まっておらず、幅を持ったルート帯にとどまっています。

 駅は、敦賀駅、新大阪駅のほか、小浜市(東小浜)付近、京都駅、京田辺市(松井山手)付近に設置する計画です。最高設計速度は時速260km、最小曲線半径は基本4,000mとなります。

● 京都駅は大深度地下の相対式2面2線の可能性!
 「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」は、「北陸新幹線(敦賀・新大阪間)環境影響評価方法書」の中で「京都府内」につくる2駅のイメージを公表しました。京都駅と京田辺市(松井山手)付近の途中駅は、共に相対式2面2線を想定しています。

 引用資料 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(2019/11/26)
 北陸新幹線(敦賀・新大阪間)環境影響評価方法書【京都府】

 「京都駅」は、現在の京都駅付近の地下に設置します。すでに市街地化されている部分を通ることから地下駅になり、東海道新幹線や在来線、地下鉄烏丸線、観光地へのアクセス路線バス、観光バスとの乗り継ぎを考慮したかたちになります。

 京都駅付近は、京都市中心市街地は回避し、可能な限り道路など公共用地の下の活用を考慮しています。必要に応じて「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」の活用も検討していきます。


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京田辺市(松井山手)付近を想定している地上駅

 京田辺市(松井山手)付近を想定している「地上駅のイメージ(2面2線の場合)」です。「京都駅」と「新大阪駅」の間の途中駅になる予定の京田辺市(松井山手)付近は、高速走行できるようなるべく直線にし、乗り継ぎを考慮した位置で計画しています。


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「山岳トンネル(複線断面の場合)」です。幅約10mとなります。


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「都市トンネル(複線断面の場合)」です。幅約10m~13mとなります。


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「高架橋のイメージ」です。幅約12mとなります。


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「概略の路線(敦賀・新大阪間)」です。現時点では具体的なルート案が決まっておらず、幅を持ったルート帯にとどまっています。


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「対象事業実施区域(京都府)」です。現時点では具体的なルート案が決まっておらず、幅を持ったルート帯にとどまっています。



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(仮称)堂島ホテル建替計画 マリオット・インターナショナルが展開する「Aloft 大阪堂島(仮称)」 2019年11月26日の建設状況

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-(仮称)
堂島ホテル建替計画-
 大阪・キタの社交場として親しまれた「堂島ホテル」は、老朽化もあって2016年12月27日夜の宴会利用と館内レストランのディナー営業をもって閉館を迎え、32年の歴史に幕を閉じました。

 「堂島ホテル」は、1984年に開業し、1994年には高級ホテルを目指して大幅に改装されました。客室の内装も豪華で、「いつかは泊まりたい憧れのホテル」として定着していました。「堂島ホテル」は解体され、跡地には「(仮称)堂島ホテル建替計画」が建設されます。

 「堂島ホテル」は、マリオット・インターナショナルの展開する関西初出店(1号店は東京銀座に建築中)のアップスケールホテルブランドである「Aloft(アロフト)」として生まれ変わります。「Aloft 大阪堂島(仮称)」の新築工事に2019年6月5日にに着工しました。

 ウェルス・マネジメント(PDF:2019/06/05)
 大阪堂島ホテル再開発事業 Aloft 大阪堂島(仮称)着工に関するお知らせ

 「Aloft 大阪堂島(仮称)」は、客室数 約300室、レストランやバー、フィットネス、ビジネスセンター(予定)を備えたライフスタイル提案型ホテルとなります。2020年度の開業を視野に入れています。

Aloft 大阪堂島(仮称)の概要
◆ 計画名-(仮称)堂島ホテル建替計画
◆ 所在地-大阪府大阪市北区堂島浜二丁目1番2
◆ 階数-地上14階、塔屋1階、地下0階
◆ 高さ-55.30m
◆ 敷地面積-1,607.68㎡
◆ 建築面積-1,178.30㎡
◆ 延床面積-14,083.13㎡(容積対象面積12,817.82㎡)
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-ホテル
◆ 客室数-約300室
◆ 建築主-合同会社アール・アンド・ケイ
◆ 設計者-梓設計、戸田建設
◆ 施工者-戸田建設
◆ 解体工事-2017年10月02日~2018年10月31日
◆ 着工-2019年01月05日
◆ 竣工-2020年12月20日予定


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「Aloft 大阪堂島(仮称)」の建設現場を東側から見た様子です。


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「仮囲い」の隙間から覗いてみました。掘削して「場所打ちコンクリート拡底杭」の頭部分を掘り出しています。


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先行する東側部分では、「基礎梁」の鉄筋の配筋が行われています。


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南東側から見た様子です。


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北西側から見た様子です。


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建築計画のお知らせの「立面図」です。


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建築計画のお知らせの「配置図」です。



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