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2019年12月20日 (金)

非常に活発になってきた大阪の再開発 今の大阪に必要なのは「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行うデベロッパー! 

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-活発になってきた大阪の再開発-
 大阪の再開発が非常に活発になってきました。次はどんなプロジェクトが明らかになるか? ワクワクの毎日です。しかし、大阪の再開発には大きな問題があります。街区内での土地の集約化がほとんど行われていない事です。この点が東京と大きく異なります。

 東京の再開発は、「市街地再開発組合」を設立して土地を集約化して再開発するのが一般的です。そのため再開発が終わると街が大きく変わります。大阪では「市街地再開発組合」を設立しての再開発をほとんど見かけません。

 大きく違う原因は、「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行う「デベロッパー」の存在です。東京では、苦難を乗り越えて、再開発を行うと大きな果実が得られるので、「デベロッパー」も必死です。

 今までの大阪は大きな果実が得られなかったので仕方がありませんが、これからの大阪は土地の集約化を行うと得られる果実が大きいと思います。大阪にも「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行う「デベロッパー」が登場することを期待したいです。

東京の各デベロッパーのテリトリー
◆ 三菱地所-丸の内地区、大手町地区
◆ 三井不動産-日本橋地区、八重洲地区
◆ 住友不動産-地域を特定せず神出鬼没
◆ 森ビル-六本木地区、虎ノ門地区
◆ 東急グループ-渋谷地区


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渋谷スクランブルスクエア
 2019年11月1日に開業したに地上47階、地下7階、高さ229.706mの「渋谷スクランブルスクエア(SHIBUYA SCRAMBLE SQUARE)」の東棟です。渋谷では「100年に一度の再開発」が行われています。鉄道の駅の大改良工事も行われており、街そのものを根本的に造り替えています。


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(仮称)渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業
 
JR渋谷駅の南側では、東急グループが社運をかけて「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」を行っています。

 引用資料 東急不動産(2018/10/31)
 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業 権利変換計画認可を受け2019年1月より解体着工

(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業の概要
◆ 所在地-東京都渋谷区桜丘町、道玄坂一丁目及び渋谷三丁目各地内
◆ 対象区域-約26,000㎡(施設全体)
◆ 敷地面積-約16,970㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約254,830㎡(施設全体)

A街区の概要
◆ 階数-地上39階、地下4階
◆ 高さ-最高部179.97m(TP+17.26m)
◆ 敷地面積-8,072.28㎡
◆ 建築面積-7,392.15㎡
◆ 延床面積-184,602.81㎡
◆ 構造-鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、杭基礎
◆ 用途-オフィス、店舗、駐車場 等
◆ 建築主-渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(参加組合員・事業協力者・地権者-東急不動産)
◆ 設計者-鹿島建設
◆ 施工者-鹿島建設
◆ 着工-2019年05月01日
◆ 竣工-2023年11月30日予定

B街区の概要
◆ 階数-地上29階、地下2階(地上30階、地下1階 補助第18号線レベルを1階とした場合の階数)
◆ 高さ-最高部133.00m(TP+22.80m)
◆ 敷地面積-8,478.93㎡
◆ 建築面積-5,791.01㎡
◆ 延床面積-69,156.19㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-直接基礎、一部杭基礎
◆ 用途-共同住宅、オフィス、店舗、サービスアパートメント、駐車場 等
◆ 総戸数-約170戸
◆ 建築主-渋谷駅桜丘口地区市街地再開発組合(参加組合員・事業協力者・地権者-東急不動産)
◆ 設計者-戸田建設
◆ 施工者-戸田建設
◆ 着工-2020年05月01日予定
◆ 竣工-2023年11月30日予定


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「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の建設現場を北西側から見た様子です。JR渋谷駅の南側の一等地に広大な更地が出現しました。


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JR渋谷駅前の一等地の59棟のビル群を集約化
 「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」の予定地にはたくさんの雑居ビルが建っていました。59棟のビル群を集約化した東急グループの執念は凄まじいと思います。

 渋谷は、「東急電鉄」と「東急不動産」を中核とする東急グループが、「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行っています。合意形成までには涙ぐましい努力があった事は容易に想像出来ます。渋谷を「金城湯池(非常に守りの堅いたとえ)」とする東急グループの執念を感じます。

● 大阪でいえば芝田町・茶屋町のような場所
 「(仮称) 渋谷駅桜丘口地区第一種市街地再開発事業」は、大阪でいえば「芝田町」や「茶屋町」を一体的に再開発するような感覚です。大阪にも「努力、忍耐、執念」を持って土地の集約化を行う「デベロッパー」が登場することを期待したいです!



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