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2019年12月17日 (火)

南海電鉄の特急「ラピート」が乗り入れ? 阪急電鉄を新大阪駅まで延伸する「新大阪連絡線」 「阪急新大阪駅」の設置場所を予想して見ました!

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-なにわ筋連絡線・新大阪連絡線(阪急電鉄)-

 「阪急電鉄、JR西日本、南海電鉄」の3社が、阪急電鉄の構想する「なにわ筋連絡線、新大阪連絡線」について、事業化検討開始で合意したと報道されました。今後は大阪府、大阪市と協議し、正式に国土交通省に事業許可を申請します。この2つの路線は、事業許可を受けた「なにわ筋線」に接続する役割を持ちます

 「なにわ筋線」への乗り入れには「軌間(レールの間隔)」の問題があります。「なにわ筋線」はJR西日本・南海電気鉄道に合わせて狭軌(1,067mm)です。「阪急電鉄」は標準軌(1,435mm)です。

 阪急電鉄は「十三駅」に地下新駅を建設し、うめきた新駅との間に狭軌(1,067mm)の新路線を敷いて「なにわ筋線」に乗り入れます。2つの路線が完成すると南海電鉄の特急「ラピート」は現行の難波駅発着から新大阪方面へ延伸が可能となります。

● 新大阪連絡線(阪急電鉄)
 「阪急新大阪連絡線」は、阪急電鉄の各線と東海道新幹線の新大阪駅を結ぶ路線として計画された鉄道路線です。1961年12月に「淡路駅~新大阪駅~十三駅」間と「新大阪駅~神崎川駅」間の事業免許を取得しました。

 用地の確保も進められ、新幹線と交差する部分は立体交差のためのスペースも確保されました。しかし、用地の確保が難航した事もあり計画は進みませんでした。2003年3月には、用地の確保が進まなかった「淡路駅~新大阪駅」間と「新大阪駅~神崎川駅」間の事業許可を廃止しました。

 「十三駅~新大阪駅」間は廃止していません。当初の「阪急新大阪連絡線」より路線は大幅に短いですが、都市伝説だった「阪急新大阪連絡線」が再び動き出す可能性が高くなってきました。


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阪急電鉄の「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」構想図です。

 マイナビニュース(2019/11/03)
 阪急・JR西日本・南海「なにわ筋連絡線」「新大阪連絡線」検討へ


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阪急新大阪駅の設置が想定される場所
 
「阪急新大阪駅」の設置が想定される場所は、「新大阪阪急ビル」の西側です。当初は在来線新大阪駅の上空から新幹線新大阪駅北側あたりを想定していましたが、在来線の新大阪駅構内に残っていた橋脚が撤去されたのと「新大阪阪急ビル」が建設されたため大幅に西側にスライドします。


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山陽新幹線の北側には、「阪急新大阪連絡線」を建設する用地を確保済みです。


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JR東海が「阪急新大阪連絡線」の用地の一部を使用して、「27番線ホーム」の新設や「引上げ線3・4番線」を新設したので狭くなりましたが、用地的にはまだまだ余裕があり問題はありません。


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「阪急新大阪駅」の設置が想定される場所を北西側から見た様子です。


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島式2面4線のホームを設置出来るくらいの幅は確保されています。


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山陽新幹線の北側には「阪急宝塚線」まで続く細長い用地が延々と確保されています。山陽新幹線の北側に関しては新たな土地の買収は必要ありません。


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大阪市営地下鉄新大阪駅の遺構

 大阪市営地下鉄新大阪駅の屋根には「阪急新大阪駅」の遺構があります。将来上に伸びる事を想定して鉄骨の橋脚が建てられています。
 

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将来上に伸びる事を想定して鉄骨の橋脚が建てられています。


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かなり太い橋脚です。



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