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2019年12月23日 (月)

この20年で大阪の世界的知名度は大幅に上昇 外国人観光客が大幅に増えれば、大阪を発展させる施策の選択枠も格段に広がる!

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-大阪オリンピック構想の屈辱-

 みなさんは、2008年夏季オリンピックの開催を目指した「大阪オリンピック構想」の屈辱を覚えているでしょうか?  「国際オリンピック委員会 」が、2001年5月に現地を視察審査した後に、立候補都市「パリ・北京・トロント・イスタンブール」と比べて全体的に低い評価となり、「大阪での五輪開催は困難ではないか?」という事実上の落選確定とも取れる「推薦辞退の勧告」を受けそうになりました。

 2001年7月に行われたモスクワ総会では、1回目の投票ではわずか6票で最下位となり落選しました。そして、中国の北京に決定しました。私は大阪の世界における知名度の無さと評価の低さに愕然としました。実際にその頃の世界で有名な日本の都市は「東京、京都、広島」くらいで、「大阪」はほとんどの外国人が知らなかったと思います。

● インバウンド急増という奇跡が起こった!
 もう大阪には為す術がありませんでした。しかし、世の中は捨てたものではありません。「インバウンド(訪日外国人旅行)」急増という奇跡が起こりました。

 きっかけは観光立国推進の実現を目指す政府の施策でしたが、最大の要因は「口コミ」です。地元の大阪人でさえ気が付いていなかった大阪の魅力を外国人観光客がSNS等でどんどん発信し、瞬く間に世界に広がり大阪はあっという間に世界有数の観光都市になりました。

 ここ数年でアジアを中心に大阪の知名度が格段に上がりました。いろいろな世界のランキングで大阪が登場するようになりました。これは今までの大阪では考えられない事でした。今後、欧米での知名度が上がれば文句なしに世界で名だたる「国際観光都市」の仲間入りです。


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インバウンドはGDP比は低いが波及効果がある!

 「インバウンド(訪日外国人旅行)」はGDP比が低いので産業として期待してはいけないという主張をよく見かけます。ある意味事実であり、ある意味事実ではないと思います。

 確かに「インバウンド(訪日外国人旅行)」の単体ではGDP比は高くありません。しかし、それだけで論ずるのは危険いだと思います。大きな波及効果があるからです。
 「インバウンド(訪日外国人旅行)」が急増して、都市としての知名度が上がり、国際的な認知度が高まると都市を発展させるための施策の選択枠が格段に広がります。

 「シンガポール」や「ドバイ」は、圧倒的な世界的な知名度の国際都市になり、いろいろな施策を次々と打って、本来想定される豊かさより遥かに豊かな国や都市となっています。


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都市は人が集まらないと始まらない!

 都市を発展させるためには、多くの人々が集まらないと始まりません。中国のように人口が14億人もいると国内の人口だけで「深セン」のように都市を発展させる事が可能です。

 しかし、日本はこれから少子高齢化が加速して行きます。もはや国内の人口だけでは都市は発展しません。日本人は外国人に対する拒絶反応が強いので「移民」の受け入れはまず不可能です。補うのは「インバウンド(訪日外国人旅行)」しかありません。

 少子化が収まり出生率が急速に上昇するという奇跡が起きない限り、日本の市場はどんどん縮小して行きます。つまり国自体が貧しくなるということです。

 経済成長率を高めれは少子化の減少分を克服できるという話をよく聞きますが、バブル崩壊以降の30年近く出来なかった事が、急に出来るとは到底思えません。悲しいけれどこれが日本の現実です。


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大阪がこれからどんな施策を打ち出してくるのか楽しみです!



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