地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2019/12/03 次の工程に移行、「構真柱」の組み立てが始まる!
-大阪梅田ツインタワーズ・サウス-
阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。
「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日にⅠ期部分の新築工事に着手しました。
ビルの正式名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。Ⅰ期棟が2018年4月27日(金)に竣工し、「阪神百貨店」が2018年6月1日(金)に部分開業しました。
● Ⅱ期部分の新築工事に2019年6月1日に着手!
「阪神電気鉄道」と「阪急電鉄(開発業務は阪急阪神不動産が担当)」は、2019年6月1日に、大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に着手しました。
引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2019/05/27)
梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~
オフィスゾーン(地上11階~38階)では、心と体が満たされるワークプレイスとなることを目指して、「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」「ウェルビーイングを実感」の3つのコンセプトを掲げています。それを実現するため専用フロアを12階に設置することとします。
大阪梅田ツインタワーズ・サウスの概要
◆ 計画名-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)
工事施行計画の概要
スケジュール
① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅠ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)-2018年04月27日 ※新百貨店の部分開業2018年06月01日
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年06月01日
⑥ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分新築工事着手-2019年06月01日
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年春予定
「WELLCO」のイメージパース 「カフェ」です。
「WELLCO」のイメージパース 「ラウンジ&ワークスペース」です。
「WELLCO」のイメージパース 「ウェルネスゾーン」です。
撮影日2019年12月3日
「サウスゲートビルディング」から見た様子です。「オールケーシング掘削機」による「地中障害物」の撤去がほぼ終わり、次の工程に移行しました。この現場は「逆打ち工法」を採用しているので、「アースドリル掘削機」で掘削して、「場所打ちコンクリート拡底杭+構真柱(こうしんちゅう)」を建込みます。私が一番好きな工程です。
撮影日2019年12月3日 遂に「構真柱(こうしんちゅう)」が姿を現しました。「構真柱」は分かりやすく言えば、地下階の柱です。「逆打ち工法」では先行して「構真柱」を建込みます。
撮影日2019年12月3日
「構真柱」を組み立てています。「構真柱」は長いのでそのままでは「ダンプトラック」で道路を運べません。分割して運んで現地で溶接して所定の長さにします。円形の緑色の部分は「構真柱」を溶接しやすいように回転させる装置です。屋根の下で溶接が行われています。
撮影日2019年12月3日
連結される前の「構真柱」です。このように「構真柱」は分割されて「ダンプトラック」で運ばれてきます。「構真柱」に取り付けられている「井状」の部材は「スペーサー」です。「ガイド管」内で位置を合わせるために取り付けているので、役目が終わると撤去されます。
撮影日2019年12月3日 細い「構真柱」の方が「スペーサー」が分かりやすいです。「ガイド管」は共通なので、「スペーサー」の幅も同じになります。
撮影日2019年12月3日 「構真柱」を所定の長さに延長しています。
撮影日2019年12月3日 クローラークレーンで「構真柱」を吊り上げています。
撮影日2019年12月3日 「構真柱」を所定の場所まで移動します。
撮影日2019年12月3日 「構真柱」を連結します。連結後に溶接して一体化させて「構真柱」は完成します。
撮影日2019年12月3日 「構真柱建込み架台」が分解されて準備されています。
撮影日2019年12月3日 「安定液タンク」の組み立てを行っています。
撮影日2019年12月3日 「安定液タンク」です。「アースドリル掘削機」による掘削時に「安定液」を供給します。
撮影日2019年12月3日 「安定液タンク」は大きいので、このように分割して「ダンプトラック」で運ばれてきます。
撮影日2019年12月3日 「オールケーシング掘削機」が最後の1台になりました。
撮影日2019年12月3日 「オールケーシング掘削機」の本体です。地下構造物(梁、柱、底盤、基礎杭など)の「地中障害物」の撤去を行っています。
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