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2020年1月16日 (木)

大阪中央郵便局跡地 地上39階、高さ約188m「梅田3丁目計画(仮称)」 「地盤調査のための杭載荷試験」を開始 本格的な試験でビックリ!

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-梅田3丁目計画(仮称)-
 「日本郵便、JR西日本(西日本旅客鉄道)、大阪ターミナルビル、JTB」は、旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区を開発することを決定しています。

 引用資料 日本郵便(2019/12/11)
 大阪駅西地区の開発計画について~大阪駅直結の大型複合開発が始動します~

 概要は、地上39階、塔屋2階、地下3階、高さ約188m、延床面積約229,000㎡です。内訳は、オフィス約100,150㎡(事務所貸室面積約68,000㎡)、商業施設約44,000㎡(商業貸室面積約16,000㎡)、劇場約6,000㎡(客席数1200~1300席)、ホテル約42,000㎡(客室数約400室)となります。

 「日本郵便」は、「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」を一般競争入札し、「竹中工務店・西松建設・錢高組JV」に決定しています。落札価格は967億7800万円(税込み)です。

梅田3丁目計画(仮称)の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田三丁目2番4号、14号、18号
◆ 階数-地上39階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部約188m
◆ 敷地面積-約12,920㎡(JP約8,900㎡+JR約4,000㎡)
◆ 建築面積-約9,500㎡
◆ 延床面積-約229,000㎡
◆ 容積対象面積-約193,500㎡(オフィス約100,150㎡、商業施設約44,000㎡、劇場約6,000㎡、ホテル約42,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-オフィス、商業施設、劇場、ホテル
◆ 建築主-日本郵便、JR西日本(西日本旅客鉄道)、大阪ターミナルビル、JTB
◆ 設計者-日建設計
◆ 施工者-竹中工務店・西松建設・錢高組JV
◆ 解体工事着手-2020年07月予定
◆ 着工-2020年09月予定
◆ 竣工-2024年03月予定


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大阪駅直結となる抜群のアクセス

 計画地は、大阪駅直結という抜群のアクセスにあり、新たな歩行者ネットワークと広場空間を整備することで、人々が集う新たなにぎわいの拠点を目指します。


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フロア構成イメージ

 オフィス約100,150㎡(事務所貸室面積約68,000㎡)、商業施設約44,000㎡(商業貸室面積約16,000㎡)、劇場約6,000㎡(客席数1200~1300席)、ホテル約42,000㎡(客室数約400室)となります。

● ハイグレードなホテル機能を導入
 建物高層部にハイグレードなホテル機能を導入します。客室はラグジュアリーなホテルにふさわしい上質さと広さを備え、室数も約400室を有し、大阪の新たなホテルシーンを創出します。また、低層部にはバンケットフロアを設け、劇場との一体的な利用や、多様なMICEニーズにも対応でき、さまざまなシーンで利用出来ます。


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「南東側広場イメージ」です。


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「商業エリア 外観イメージ(JR大阪駅前側)」です。


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アトリウムイメージ

 「アトリウムイメージ(正面が保存・移設した旧局舎を採用する部分) 」です。商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムを設け、その周囲に商業施設を配置することにより、さまざまな人が行き交い、くつろぎ、交流できるにぎわいある商業空間づくりに取り組みます。

 また、旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を継承するため、アトリウムに面して旧局舎の一部(かつてのロビー部分を含む正面側)を保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間を創出します。 


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MBSの客席数1,200席~1,300席の劇場

 「客席イメージ」です。客席は、1,200席~1,300席の2層式を予定(車椅子席含む)しています。「MBSメディアホールディングス」は、劇場運営を再スタートします。自由度の高い舞台機構と最新設備を備えた劇場で、演劇・ミュージカル・音楽・演芸など国内外の一流エンターテインメントを届けるほか、関西文化の育成や発信にも力を入れます。

 引用資料 MBS(PDF:2019/12/11)
 大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生。~大阪中央郵便局跡地でMBSグループが運営~

 MBSは、1985年西梅田での劇団四季「CATS」大阪初演から劇場運営に携わってきましたが、2005年から大阪ビジネスパークで経営していたシアターBRAVA!が用地契約終了により2016年5月に閉館してからは、次の劇場を模索し続けていました。 開場は2024年夏を予定しています。


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「劇場ホワイエイメージ」です。


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「梅田3丁目計画(仮称)」の建設予定地です。


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合成画像ではありません。本物です。 ”ついに工事が始まりました。2020年9月の着工予定を大幅に前倒しして本格着工です!” というのはウソで、「地盤調査のための杭載荷試験」です(笑)。


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地盤調査のための杭載荷試験

 着工に備えて「地盤調査のための杭載荷試験」が始まっています。工期は「労災保険関係成立票」によると、2020年1月6日~2020年3月15日(予定)です。「竹中工務店」の施工により行われています。


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通常の「地盤調査」は、「ボーリングマシン」で行いますが、「アースドリル掘削機」を投入して品格的に「場所打ちコンクリート拡底杭」を構築しています。ビルの建設予定地で、こんなに本格的な「地盤調査」は初めて見ました。 


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「拡底バケット」です。


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「鉄筋かご」です。試験のために「鉄筋かご」も建込むんですね。本格的でビックリ!


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「鉄筋かご」です。


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表面にスパイラル状のラインが入った「鋼管」が2本並べられています。「鋼管杭」もしくは「場所打ち鋼管コンクリート拡底杭」の杭載荷試験も行うと思われます。


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「表層ケーシング」が見えます。すでに1ヶ所「掘削孔」が掘られているようです。このペースだと「地盤調査のための杭載荷試験」を複数本の基礎杭を構築して行うと思われます。

● 試験で構築した基礎杭をどうするの?
 ところで試験で構築した基礎杭はどうするのでしょうか? 本設の杭として再使用するのか? それとも地中障害物の撤去時にいっしょに撤去するのか? 興味が尽きません。


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スライム処理を行う「スライムクリーナー」です。


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「安定液プラント」です。


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東側から見た様子です。



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