東本願寺門前に約7,000㎡の「市民緑地」 市道の車道部分と東本願寺所有の緑地を一体的に整備 予定地をじっくり見てみました!
-東本願寺-
「京都市」と「真宗大谷派(東本願寺)」は、門前の緑地と隣接する市道計約7,000㎡を「市民緑地」として整備すると発表しました。既にある建築家武田五一設計の蓮華の噴水を生かしながら、ベンチの設置や樹木の植え替えなどで地域住民や観光客の憩いの場として活用を図ります。
引用資料 京都市情報館(2019/11/22)
「東本願寺前市民緑地整備について」
東本願寺前の「烏丸通(国道24号)」は緑地があるために東側に大きくカーブしています。緑地は「真宗大谷派(東本願寺)」の所有です。 烏丸通と門前の市道に囲まれた約4,000㎡の緑地と、約3,000㎡の市道を南北260m、東西31mの一体の空間として整備することで、市民や参拝者らが使いやすくなり、活性化につながればと京都市が活用を申し入れました。
車道の部分を石畳風舗装などの設えとし、既存の噴水を中心とした広々とした広場では、緑のあふれる憩いの場、門前の賑わいを創出する交流の場として提供できるように、照明、ベンチ等の整備や季節を彩る花木の植栽などを行うことで、愛される新しい名所となる市民緑地を創出します。2020年度以降設計に取りかかり、完成まで3年程度かかり、費用は概算で4~5億円の見通しです。
● 市民緑地
「都市緑地法」に定められた、地方公共団体等が土地所有者との合意の下、住民の利用に供する緑地又は緑化施設です。京都市では初めてとなります。
東本願寺所有地約4,000㎡との緑地と市道約3,000㎡を一体の空間として整備します。
「市民緑地」の予定地を南東側から見た様子です。
少し角度を変えた様子です。
「市道(歩道・自転車道)」です。
「市道(車道)」です。面積は約3,000㎡です。
「東本願寺所有地(緑地)」です。面積は約4,000㎡です。
「東本願寺所有地(緑地)」には、建築家武田五一設計の「蓮華の噴水」があります。
「蓮華の噴水」越しに見た東本願寺の「御影堂門」です。
御影堂門(ごえいどうもん)
「御影堂門」は、高さ約28mの入母屋造・本瓦葺き・三門形式の二重門です。明治44年(1911年)に再建されました。京都三大門(東福寺、知恩院)の1つです。
御影堂(ごえいどう)
多くの仏閣では「御影堂」は「みえいどう」と読みますが、東本願寺では「ごえいどう」と読みます。規模は、間口76m×奥行き58mで、建築面積において世界最大の木造建築物です。明治28年(1895年)に再建されました。
● 東本願寺は世界文化遺産に登録されていない
「西本願寺」は世界文化遺産に登録されていますが、「東本願寺」は世界文化遺産に登録されていません。こんな立派な仏閣なのになんで? と思ってしまいます。考えられるのが、「東本願寺」は、何度も火災で焼失しており、再建された建物が比較的新しい事が考えられます。
「世界文化遺産」に登録されると、「あれがダメ、これがダメ」といろいろ煩雑な事が多くなるので、当事者が辞退すれば登録されません。「東本願寺」が世界文化遺産に登録されていないのには、いろいろと大人の事情があるのかもしれません。
阿弥陀堂(あみだどう)
規模は、間口52m×奥行き47mあります。明治28年(1895年)に再建されました。
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