大阪中之島美術館 (仮称)大阪新美術館建設工事 2020/02/08 「免震層」を構築中!
-(仮称)大阪新美術館建設工事-
大阪市は、北区中之島四丁目に建設する「(仮称)大阪新美術館」の公募型設計競技で、「遠藤克彦建築研究所」の提案を最優秀案に決定しました。
最優秀案は、シンプルで存在感のある外観や、黒い直方体を切り欠くように立体的に配置され自然光が降り注ぐデザイン性の高いパッサージュ空間が、新しい美術館の独自性につながるとともに、建物周囲に巡らされたデッキや、道路に面して配置されたカフェ・レストランが、まちの回遊性や賑わいの向上に貢献するとして高く評価されました。
「大阪市」が、2018年11月9日に開札したWTO対象一般競争入札「(仮称)大阪新美術館建設工事」で、94億8800万円(税別)で「錢高組・大鉄工業・藤木工務店JV」が落札しています。開館後の正式名称は「大阪中之島美術館」となる予定です。
大阪中之島美術館の概要
◆ 計画名-(仮称)大阪新美術館建設工事
◆ 所在地-大阪府大阪市北区中之島四丁目32番14
◆ 階数-地上5階(一部6階)
◆ 高さ-最高部36.9m
◆ 敷地面積-12,870.54㎡
◆ 建築面積-6,680.56㎡
◆ 延床面積-20,012.43㎡(容積率対象面積18,126.36㎡) 美術館部分約15,700㎡
◆ 構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-基礎免震構造
◆ 用途-美術館、店舗、駐車場
◆ 建築主-大阪市
◆ 設計者-大阪市都市整備局公共建築部(最優秀案 遠藤克彦建築研究所)
◆ 施工者-錢高組・大鉄工業・藤木工務店JV
◆ 着工-2019年03月01日
◆ 竣工-2021年06月30日予定
◆ 開館-2021年度予定
◆ 想定施設整備費-約156億円
「断面イメージ」です。1階が「カフェ、レストラン、講堂、事務エリア」、2階が「エントランスホールを中心としたコミュニケーションエリア」、3階が「保存研究エリア」、4階が「コレクション展示室」、5階が「企画展示室」となります。
「(仮称)大阪新美術館建設工事」の建設現場を南側から見た様子です。
東側寄りです。「鉄骨建方」が始まっています。
中央です。
西側寄りです。
地震対策として「基礎免震構造」を採用しています。
● 免震ピット
「基礎免震」ではメンテナンススペースを確保するために、免震装置を取り付ける部分に「免震ピット」という空間を確保します。そのため「免震装置」の上下に「基礎梁」を配置することになります。
「こんな高さの低い場所でどうやってメンテナンスするの?」と言われそうですが、「基礎梁」の無い部分は天井までの高さが確保されているのでスペース的には問題はありません。
2種類の「免震装置」が見えます。
積層ゴムアイソレータ
免震装置の「積層ゴムアイソレータ」です。「積層ゴムアイソレータ」は、ゴムと鋼板を交互に積層して建物荷重を支持しています。地震時には水平方向に柔らかく変形することで、地震力の建物への伝達を軽減する役割を担います。
積層ゴム一体型免震U型ダンパー
免震装置の「積層ゴム一体型免震U型ダンパー」です。外側の圧延鋼材を加工した鋼製の「免震U型ダンパー」と中央の「積層ゴム」が一体になっています。「免震U型ダンパー」には黄色いカバーが取り付けられています。
「免震装置」を載せる「台座」を構築しています。
南西側から見た様子です。
東側から見た様子です。
敷地北側では「アースドリル掘削機」が2台稼働しています。「場所打ちコンクリート拡底杭」を構築しています。
東北側から見た様子です。
建築計画のお知らせの「東立面図」です。
建築計画のお知らせの「配置図」です。
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