地上56階、高さ約191mの「(仮称)梅田曽根崎計画」 2020年2月12日の建設状況
-もと大阪北小学校・もと曾根崎幼稚園跡地-
児童数の減少により、「大阪市立大阪北小学校」は2007年3月に閉校し、「大阪市立扇町小学校」に統合されています。併設されていた「大阪市立曽根崎幼稚園」も閉園されています。
「住友不動産」は、大阪市北区曽根崎二丁目にて開発を推進していた「(仮称)梅田曽根崎計画」の建築工事に2018年7月4日に着工しました。ホテルは「住友不動産ヴィラフォンテーヌ」が運営業務を行います。
引用資料 住友不動産(PDF:2018/07/04)
大阪市中心部に誕生する地上56 階建て大規模複合タワー 「(仮称)梅田曽根崎計画」 着工 ~旧大阪北小学校跡地開発、曽根崎の記憶と共に街と人をつなぐ~
「日本経済新聞」によると「(仮称)梅田曽根崎計画」の総戸数836戸の全住戸を賃貸にするそうです。住友不動産の高級賃貸住宅「ラ・トゥール」となる予定です。
(仮称)梅田曽根崎計画の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区曽根崎二丁目73番2
◆ 階数-地上56階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-最高部191.675m
◆ 敷地面積-6,837.63㎡
◆ 建築面積-4,940.65㎡
◆ 延床面積-107,560.37㎡(容積対象面積75,160.24㎡)
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-DFS(デュアル・フレーム・システム) *管理人の推測
◆ 用途-共同住宅(賃貸)、ホテル、店舗、貸会議室(文化交流施設)、大阪市管理施設
◆ 総戸数-836戸
◆ 客室数-202戸
◆ 建築主-住友不動産
◆ 設計者・監理者-大林組
◆ 施工者-大林組
◆ 着工-2018年07月04日
◆ 竣工-2022年03月下旬予定
「外観完成予想図・南立面」です。設計者・施工者は「大林組」です。地震対策として、大林組独自の制震テクノロジーである「DFS(デュアル・フレーム・システム)」を採用すると思われます。
「お初天神通り商店街から望む・『リンクプラザ』」です。
「大阪駅前第3ビル」の展望台から見た様子です。
「(仮称)梅田曽根崎計画」の建設現場です。タワークレーン2基で建設しています。
かなり高くなってきました。
最高部です。
地震対策として「DFS(デュアル・フレーム・システム)」を採用しています。中央の心棒となる「フリーウォール」は、五重塔でも使われていた制震技術「心柱」のような役目を果たします。「フリーウォール」の内部の空洞は「立体駐車場」として使用されます。
デュアル・フレーム・システム
大林組独自の制震テクノロジーである「DFS(デュアル・フレーム・システム)」は、一つの建物を独立した二つの構造体(心棒、超高層住宅棟)で構成し、それぞれを制振装置(ダンパー)で連結する制振構造システムです。硬い心棒と超高層の柔かい住宅棟をダンパーでつなぐことで、お互いの揺れを更に小さくすることができます。
引用資料 大林組(PDF)
デュアル・フレーム・システム
東側の躯体工事の様子です。西側に「エレベーター」や「非常階段」などの「コア」部分を配置しています。
西側の躯体工事の様子です。
ボイドスラブ(中空スラブ)
「ボイドスラブ」は、このように床材に「発泡スチロール」が埋め込まれています。「発泡スチロール」の上にはすでに鉄筋が配筋されており、この上にコンクリートを打設します。
「ボイドスラブ」は、床が厚いので遮音性に優れています。スラブ全体が主梁の役目を担うため、主梁以外の小梁を無くすことができ、室内空間の天井面がフラットに仕上ることが出来ます。
床を厚くすると重くなります。そのためコンクリートスラブを一部発泡スチロールに置き換えています。「発泡スチロール」はコンクリートと比べればほとんど重さが無いようなもので、重量を軽くすることが出来ます。内部に「空隙(ボイド)」ができたような状態にるので、「ボイドスラブ(中空スラブ)」と呼ばれています。
南東側から見た様子です。久しぶりに地上から見てみました。「(仮称)アパホテル&リゾート〈梅田駅タワー〉」に「建築計画のお知らせ」が掲示されてないか? 見に行ったのですが、まだ掲示されていませんでした。
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