なにわ筋線の工事施行認可を取得! Part1・大深度地下の「(仮称)南海新難波駅」は開削工法とシールド工法の複合?
-大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線-
「大阪都市計画都市高速鉄道なにわ筋線」は、2023年春開業予定の「(仮称)北梅田駅」と、「JR難波駅」及び南海本線の「新今宮駅」をつなぐ路線です。
JR阪和線、南海本線を介して、西日本最大の鉄道ターミナルである梅田ターミナル、大阪市の主要鉄道ターミナルである難波ターミナル及び天王寺ターミナル、国土軸との結節点となる新大阪駅及び関西国際空港とを直結する機能を有します。
大阪都心ならびに京阪神圏の各拠点都市と関西国際空港とのアクセス性の強化等、広域鉄道ネットワークの拡充に資する事業で、関西の最重要プロジェクトと言っても過言ではありません。
● なにわ筋線の工事施行認可を取得!
鉄道建設については、工事を必要とする鉄道施設について工事計画を定め、国土交通大臣より認可を受ける必要があります。2019年10月15日になにわ筋線の工事施行認可申請を行っていましたが、2020年2月28日に認可を受けました 。
引用資料 関西高速鉄道株式会社(PDF:2020/02/28)
なにわ筋線の工事施行認可を取得しました
なにわ筋線の概要
◆ 建設延長-約7.2㎞(複線)
◆ 中間駅-(仮称)中之島駅、(仮称)西本町駅、(仮称)南海新難波駅
◆ 事業スキーム-地下高速鉄道整備事業費補助による上下分離方式(想定)
◆ 整備主体-関西高速鉄道株式会社
◆ 営業主体-JR西日本(西日本旅客鉄道)、南海電気鉄道
◆ 開業目標-2031年春予定
◆ 総事業費-約3,300億円
「(仮称)南海新難波駅」周辺の平面図です。「(仮称)南海新難波駅」 を挟んで軌道が分岐・合流しています。
「(仮称)南海新難波駅」 の断面図です。 「阪神高速環状線」 の高架橋を挟んで、上下線を別々に建設するようです。断面図を見る限り駅舎内でホームの反対側には行けないようです。駅舎は「開削工法」、ホームは「シールド工法」の複合になるようです。
大深度地下
駅舎は、6層構造(高さ約49m)となっています。地盤面から一番深い部分は50mを超えます。「大深度地下」になります。「大深度法」における深さの基準は、(1)地下40m以深、(2)基礎杭の支持地盤上面から10m以深の2つのうち深い方です。
● 都営地下鉄六本木駅並み
「都営地下鉄六本木駅(副駅名 六本木ヒルズ・東京ミッドタウン前)」は、ホームが深すぎて上下移動にいつも閉口してしまいますが、 「(仮称)南海新難波駅」 も同じような感じになります。
ちなみに「都営地下鉄六本木駅 は、改札が地下1階、ホームは地下5階(外回り)と地下7階(内回り)になっています。下部の内回り(1番線)のホームは、日本の地下鉄の駅では最深となる地下42.3mに立地しています。
「阪神高速環状線」 の高架橋を挟んで、上下線を別々に建設するようです。
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