恋もプロジェクトもタイミングが大切! 神戸市営地下鉄と阪急電鉄の相互乗り入れ「投資に見合う効果が見込めない」 協議仕切り直し
-神戸市営地下鉄と阪急電鉄の相互乗り入れ-
「神戸新聞」によると、神戸市営地下鉄西神・山手線と阪急電鉄神戸線を相互乗り入れさせる構想に関し、神戸市と阪急電鉄が、三宮駅周辺の地下に新駅を設けて接続するなどの検討案について「現時点で投資に見合う効果が見込めない」との結論を出したことが3月5日に分かりました。
神戸新聞(2020/03/06)
相互乗り入れ「投資見合わず」神戸地下鉄と阪急電鉄の協議仕切り直し
乗り入れ構想は撤回しないが、いったん検討に区切りをつけ、今後も交流人口の増加など社会環境の変化をにらみながら、再検討の時期を探るということです。
必要な事業費は2千億円規模と試算しましたが、すでに神戸市内はJRや阪急、阪神、山陽電鉄などが運行して東西交通の利便性が高いなどの理由から、相互乗り入れで得られる効果は限定的と推計、事業費回収の見込みが立たないと判断し、具体的な検討をいったん終えました。
● 阪急の心ここにあらず・・・
「阪急電鉄」は、「なにわ筋連絡線」と「新大阪連絡線」の事業化に前のめりになっています。「なにわ筋連絡線、新大阪連絡線、神戸市営地下鉄相互乗入れ」の3つの巨大プロジェクトを同時進行する程「阪急阪神ホールディングス」には資本力はありません。
外野の私から見ても、阪急電鉄はこのプロジェクトに興味を失っていて「阪急の心ここにあらず」という感じでした。阪急電鉄からしたら、「秋波を盛んに送っていた時は無視しておいて、今頃言われても・・・」という感じではないでしょうか?
阪急電鉄が秋波を盛んに送っていた時に、神戸市が真剣に検討していたら結果は違っていたと思います。恋もプロジェクトもタイミングが大切だと思います。
恋愛に例えると(恋はタイミングが大切!)
(1)「阪急ちゃん」が「神戸君」に付き合ってと申し込んだが断られた。
(2)「阪急ちゃん」は諦められず「神戸君」の事がずっと好きだった。
(3)歳月は流れ、「阪急ちゃん」はイケメンの転校生「なにわ筋君」の事が好きになった。
(4)焦った「神戸君」は前は断ったけど、「阪急ちゃん」の事が好きになったと告白した。
(5)「阪急ちゃん」は、内心は今頃言われてもと当惑しつつも、「神戸君」の申し込みを丁寧に断った。
神戸市営地下鉄・三宮駅
「三宮駅」は、神戸市営地下鉄26駅のうち乗降客数が最も多いです。しかし、周辺の地下空間が限られています。そのため3層構造になっており、上下線も別々のフロアに分けています。「三宮駅」は、こうのように複雑な構造のため阪急との相互乗入れの工事実施は極めて難しいです。
神戸市営地下鉄西神・山手線「三宮駅」のコンコースは地下1階にあります。
1番ホームの「新神戸・谷上方面」は、地下2階にあります。
2番ホームの「名谷・西神中央方面」は、地下3階にあります。
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