北陸新幹線(金沢駅~敦賀駅間) 敦賀車両基地(仮称) 高さ最大13mの「盛り土」を行い浸水しない車両基地に!
-北陸新幹線(金沢駅~敦賀駅間)-
北陸新幹線(金沢・敦賀間)は、起点の石川県金沢市から終点の福井県敦賀市までの2県12市2町を経由する延長約125.2km の路線です。2023年春の開業を予定しています。
この路線では、新たに「小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、南越(仮称)駅、敦賀駅」の6駅が計画されています。「南越(仮称)駅」以外は在来線の駅に併設となります。
ホームは、「小松駅(石川県小松市)」と「芦原温泉駅(福井県あわら市)」が相対式2面2線、「加賀温泉駅(石川県加賀市)」と「南越駅(福井県越前市)」が相対式2面4線、「福井駅(福井県福井市)」が島式ホーム1面2線、「敦賀駅(福井県敦賀市)」が島式2面4線となります。ホームの長さは、新幹線車両(E7系・W7系)12両編成に対応した312mです。
● 敦賀車両基地(北陸新幹線)
「敦賀車両基地(仮称)」は、当面終着駅となる新幹線「敦賀駅」の南側に建設されます。車両基地は、車両部品の点検や動作チェックなどを行います。敦賀市観音町を中心とする12haのエリアに、延長約1.5km、最大幅160mに渡って整備します。
引用資料 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
北陸新幹線
略図・路線図
「北陸新幹線(金沢駅~敦賀駅間)」の路線図です。北側から「小松駅(石川県小松市)、加賀温泉駅(石川県加賀市)、芦原温泉駅(福井県あわら市)、福井駅(福井県福井市)、南越駅(福井県越前市)、敦賀駅(福井県敦賀市)」の6駅が新たに整備されます(南越駅は仮称)。
引用資料 JR西日本
北陸新幹線プロジェクト
敦賀車両基地(仮称)の配置図
「敦賀車両基地(仮称)」は、「国道27号」をオーバーパスします。そのためレールを敷設するための橋りょう架設する必要があります。46本の桁を幅約90mにわたって架けます。
車両基地内には、夜間や敦賀始発まで新幹線車両を留置する「着発収容庫×7線」整備します。延長350mで、北陸の降雪を考慮して建物で覆う方針です。このほか、車両の点検を行う「仕業検査庫×2線」、車両の着雪を取り除く「融雪線」なども設置します。
● 浸水対策を兼ねて敷地の大幅な嵩上げ
2019年10月の「台風19号」による記録的大雨で、長野県長野市のJR東日本「長野新幹線車両センター」で北陸新幹線車両10編成が、水没して廃車になりました。信じられない光景で、映像を見た多くの日本人がショックを受けたと思います。
「敦賀車両基地(仮称)」が建設される場所は、南の山方面から北の海方面に向かって低くなっています。そのため「盛り土」によって敷地を水平にして整備を行います。敷地は北側では高さ最大13mの「盛り土」を行い、南側では約3mの「盛り土」を行います。
敷地は、「木の芽川」と 「笙の川」に挟まれたエリアです。北端は「木の芽川」から直線距離でわずか200m。南端も「笙の川」から400mです。最大13mの「盛り土は」、(1)敷地を水平する。(2)浸水対策を行う。という大きな2つの目的があります。
「敦賀車両基地(仮称)」の位置図です。
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