地上38階、高さ約189mの「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」 Ⅱ期工事 2020年8月21日の建設状況
-大阪梅田ツインタワーズ・サウス-
阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。
「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日にⅠ期部分の新築工事に着手しました。
ビルの正式名称は「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」です。Ⅰ期棟が2018年4月27日(金)に竣工し、「阪神百貨店」が2018年6月1日(金)に部分開業しました。
「阪神電気鉄道」と「阪急電鉄(開発業務は阪急阪神不動産が担当)」は、2019年6月1日に、大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に着手しました。
引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2019/05/27)
梅田1丁目1番地計画 (大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画) 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分の新築工事に6月1日から着手します ~オフィスゾーンとカンファレンスゾーンが2022年春に開業~
オフィスゾーン(地上11階~38階)では、心と体が満たされるワークプレイスとなることを目指して、「つながる梅田の中心」「おもてなしサービスのあふれるビル」「ウェルビーイングを実感」の3つのコンセプトを掲げています。それを実現するため専用フロアを12階に設置することとします。
大阪梅田ツインタワーズ・サウスの概要
◆ 計画名-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 地震対策-制震構造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭(大阪神ビルディング側)、直接基礎(新阪急ビル側)
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)
工事施行計画の概要
スケジュール
① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅠ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)-2018年04月27日 ※新百貨店の部分開業2018年06月01日
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年06月01日
⑥ 大阪梅田ツインタワーズ・サウスⅡ期部分新築工事着手-2019年06月01日
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年春予定
構造・基礎工法
地震対策として、先進の制震構造を採用(層間変形角1/110)しています。地震時にビルの健全性を測定する「構造ヘルスモニタリングシステム」を導入します。
基礎工法は「大阪神ビルディング」側が、「場所打ちコンクリート拡底杭」を採用しています。一部は「多段拡径場所打ちコンクリート杭」で、竹中工務店の「TMB杭工法(竹中多段拡径場所打ちコンクリート杭工法)」により構築されています。
「新阪急ビル」側は、既存建物の基礎を再利用した「直接基礎」です。工事中は地下階が全く見えなかったので、分からなかったのですが、「高圧噴射地盤改良」が行われています。
引用資料 公式ホームページ
大阪梅田ツインタワーズ・サウス
ワンフロア約3,500㎡の無柱空間
オフィスフロアは、東西約96m×南北約48mの2:1の比率となっています。東西約96m×南北約48mと関西では前例のない巨大な超高層オフィスフロアになります。
ビルの中央部部分に、エレベーター、非常階段、トイレなどの「コア」部分を設け、ワンフロア約3,500㎡の無柱空間を確保しています。天井高2.9mの開放感あふれる空間となっています。
撮影日2020年8月21日
6月23日以来の撮影です。前回に続いて友人に撮影してもらいました。
● もうしばらく撮影の自粛を続けます。
私は体は健康で、健康診断の各項目の数値もほぼ基準値以内に収まっています。しかし、血圧だけは例外で、数値を書くのが恥ずかしいくらいの超高血圧です。お医者さんからは「新型コロナウイルス は、高血圧は重症化する可能性が高いので、絶対に感染したらダメ!」と念を押されています。
6月末に7月から撮影を再開する予定とブログで告知していました。ただ、このままでは、日本は大きな第二波に襲われた 「イスラエル」と同じ状態になるとの懸念をこのブログでも何度か書きました。
予想通りイスラエルと同じになり、第一波よりも大きい第二波に襲われました。そのため撮影の自粛を続けています。流石にネタが枯渇しているのですが、私には現時点での撮影再開はリスクが高過ぎます。
2020年4~6月期の「GDP(国内総生産)」の速報値は、実質で前期比7.8%減、年率換算で27.8%減となりました。私のようにみんなが自粛すると日本経済が死んでしまいます。基礎疾患のない60歳未満の元気な方は3密を避けて経済を回して欲しいと思っています。
私の大阪の最後の撮影日は3月25日でした。もう約5ヶ月撮影していません。第二波は、7月下旬から8月初めがピークだったと思われます。早く第二波が収まって撮影を再開したいです。
撮影日2020年8月21日 ワークレーン4基で「鉄骨建方」を行っています。
撮影日2020年8月21日 10階(11FL)まで到達しています。
撮影日2020年8月21日
地上10階(11FL)の鉄骨建方が行われています。隣の外側の装飾パネルが縦に2枚分あるので2層に見えますが、階高が高い1層です。「百貨店」の上のフロアとなる10階は「機械室」で、「構造切替え階」となります。
● 構造切替え階
商業フロアとオフィスフロアでは柱の位置が大きく異なります。商業フロアは基本的に均等に柱を配置しますが、オフィスフロアは柱の無い「整形無柱空間」を確保する必要があるので、柱を建物外周とコア部分に集中させます。
柱の位置が大きく異なるので、下層階が商業フロア、上層階がオフィスフロアの超高層ビルは、構造を切替える「構造切替え階」を設けます。「構造切替え階」はフロアとしては使いにくいので多くの場合「機械室」になります。
ただし、「構造切替え階」を設けるのは商業フロアが百貨店や大規模商業施設など階数が多い大規模な場合で、商業フロアが1階や2階程度では設けません。関西では、「梅田阪急ビル」や「ノースゲートビルディング」などに設けています。
撮影日2020年8月21日 「PCカーテンウォール」の取り付けが行われています。
撮影日2020年8月21日 「百貨店」のフロアなので窓がありません。
撮影日2020年8月21日 少し角度を変えた様子です。
撮影日2020年8月21日 西側から見た様子です。
撮影日2020年8月21日 縦アングルです。
撮影日2020年8月21日 西面です。
撮影日2020年8月21日 南側から見た様子です。
撮影日2020年8月21日 道路上空部分です。
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