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2020年10月23日 (金)

「近畿大学医学部」および「近畿大学医学部附属病院」が泉北高速鉄道線の泉ヶ丘駅前に新築移転 延床面積約147,000㎡の整備計画概要!

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-近畿大学医学部・近畿大学医学部附属病院-

 「近畿大学医学部」は、大阪府大阪狭山市に1974年4月に開設されました。「近畿大学医学部附属病院」は、1975年5月に開院しました。創立100周年記念事業ならびに医学部開設50周年事業の一環として、「近畿大学医学部」および「近畿大学医学部附属病院」を泉北高速鉄道の泉ヶ丘駅前に新築移転します。2024年春頃の開設を目指しています。

 引用資料 学校法人近畿大学(2020/09/30)
 近畿大学医学部および近畿大学病院を大阪府堺市へ移転 南大阪における基幹病院および救急災害拠点として地域医療に貢献

 新キャンパスの敷地面積は約116,000㎡です。大阪府と堺市は「大阪府営三原台第1住宅、泉ヶ丘プールがある田園公園、三原公園」の敷地の一部を譲渡して新キャンパスの用地とします。ちなみに現在の「大阪挟山キャンパス」は敷地面積149,880.50㎡です。

 新たな病院では、これまで築きあげてきた日本でも有数の高度先端医療機関としての評価をさらに高め、アジア・世界の中での認知度を飛躍的に高める未来志向型病院へと生まれ変わります。

 また、今後の高齢化社会を見据えた斬新な医療を展開し、強みである、がん治療や心臓・脳血管障害などの高度最先端治療の一層の強化を図り、優秀な人材確保ならびにIT化による効率的病院機能の充実を図ります。
 そして、これらを有効活用し、地域医療はもちろんのこと他の都道府県・アジア地域からも患者が訪れ、がん・脳心血管領域における西日本随一の研究・診療中核拠点病院を目指します。

近畿大学医学部・近畿大学医学部附属病院整備計画概要
◆ 所在地-大阪府堺市南区三原台一丁3番9 ほか
◆ 交通-泉北高速鉄道「泉ヶ丘」駅
◆ 階数-(診療棟)地上10階、塔屋1階、地下0階、(外来棟)地上6階、塔屋1階、地下0階、(講義・実習棟)地上7階、塔屋1階、地下1階
◆ 敷地面積-約116,000㎡(施設全体)
◆ 延床面積-約147,000㎡(施設全体)
◆ 用途-大学(医学部)、病院(医学部附属病院)
◆ 病床数-800床(現在の病床数は929床)
◆ 診療科目-34科(循環器内科、糖尿病・内分泌内科、消化器内科、血液内科、脳神経内科、腫瘍内科、呼吸器内科、腎臓内科、心療内科、精神科、消化器外科、小児科、外科、小児外科、脳神経外科、心臓血管外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、産婦人科、放射線診断科、放射線治療科、麻酔科、形成外科、リハビリテーション科、救急科、緩和ケア内科、漢方内科、歯科、矯正歯科、歯科口腔外科、病理診断科)
◆ 施設認定-特定機能病院、地域がん診療連携拠点病院(高度型)、がんゲノム医療拠点病院、肝疾患診療連携拠点病院、アレルギー疾患拠点病院、地域周産期母子医療センター、災害拠点病院、三次救急医療機関など
◆ 建築主-学校法人近畿大学
◆ プロジェクトマネジメント-インデックスコンサルティング
◆ 設計者-(病院)久米設計・内藤建築設計事務所設計監理共同企業体、(医学部)安井建築設計事務所・類設計室設計監理共同企業体
◆ 施工者-未定(実施設計付施工者については今後選定予定)
◆ 開設-2024年春頃予定


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「外観 イメージパース」です。中央の「診療棟」は、パッと見は地上5階に見えますが地上10階(地上10階、塔屋1階、地下0階)です。


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「配置図」です。泉ヶ丘駅からの道をそのまま敷地内に延長し、敷地全体を横断するブリッジへと接続させ、現在敷地内にある「緑道」へと接続し、各病院施設へは、このブリッジを介してアクセスが可能とする予定です。


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近畿大学・大阪挟山キャンパス
緑豊かな自然と最先端の施設・設備を持つ「大阪挟山キャンパス」は、1974年4月に開設されました。「近畿大学医学部附属病院」は、1975年5月に開院しました。敷地面積149,880.50㎡と広大です。

 引用資料 近畿大学・キャンパスマップ
 大阪挟山キャンパス

 多くの大学の医学部はキャンパス内の建物を玉突きのように少しずつ建て替えて、最新鋭の機能を導入して行きます。近畿大学のように、医学部と附属病院の両方を全面移転する大学は珍しいです。私が把握している限りでは、1970年代に設立された新設医大での全面移転は初めてだと思います。

 関西でも旧帝国大学の「大阪大学」、1948年に設置の「和歌山県立医科大学」、旧医学専門学校の「関西医科大学」などの歴史がある医学部が全面移転していますが、これらの大学は旧キャンパスが狭すぎて、拡張余地がほとんど無く、再整備が難しかったためです。

● 大阪狭山市に一部機能を残す方針
 「近畿大学」は、2017年12月に大阪狭山市から完全撤退すると公表していましたが、大阪狭山市などは病院の存続を求めていました。近畿大学は「跡地には、経営移譲を軸として医療の確保に努める」と回答しています。

 病院は譲渡されて一部機能は残されると思われますが、一般病床941床から大幅に規模が縮小されると思います。大学の機能は無くなるので、ほとんどの建物は解体されると思われます。



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