大阪中央郵便局跡地 地上40階、高さ約188m「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」 2020年10月1日の状況
-梅田3丁目計画(仮称)建設工事-
「日本郵便、JR西日本(西日本旅客鉄道)、大阪ターミナルビル、JTB」は、旧大阪中央郵便局敷地を含む大阪駅西地区を開発することを決定しています。
概要は、地上40階、塔屋2階、地下3階、高さ188.00m、延床面積約229,000㎡です。内訳は、オフィス約100,150㎡(事務所貸室面積約68,000㎡)、商業施設約44,000㎡(商業貸室面積約16,000㎡)、劇場約6,000㎡(客席数1200~1300席)、ホテル約42,000㎡(客室数420室)となります。
引用資料 大阪市・公式ホームページ
梅田3丁目計画(仮称)
「日本郵便」は、「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」を一般競争入札し、「竹中工務店・西松建設・錢高組JV」に決定しています。落札価格は967億7800万円(税込み)です。
梅田3丁目計画(仮称)建設工事の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田三丁目144番2、529番1、529番3、535番2(地名地番)
◆ 階数-地上40階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.00m
◆ 敷地面積-12,893.31㎡
◆ 建築面積-約9,800㎡
◆ 延床面積-約229,000㎡
◆ 容積対象面積-約193,500㎡(オフィス約100,150㎡、商業施設約44,000㎡、劇場約6,000㎡、ホテル約42,000㎡)
◆ 構造-鉄骨造、一部(鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造)
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-オフィス、ホテル、劇場、店舗(飲食、物販)、自動車車庫、公衆浴場、倉庫(倉庫業を営まない倉庫)
◆ 客室数-420室
◆ 建築主-日本郵便、JR西日本(西日本旅客鉄道)、大阪ターミナルビル、JTB
◆ 設計者・監理者-日建設計
◆ 施工者-梅田3丁目計画(仮称)建設工事共同企業体(竹中工務店・西松建設・錢高組JV)
◆ 解体工事-2020年07月01日
◆ 着工-2020年09月30日予定
◆ 竣工-2024年03月31日予定
大阪駅直結となる抜群のアクセス
計画地は、大阪駅直結という抜群のアクセスにあり、新たな歩行者ネットワークと広場空間を整備することで、人々が集う新たなにぎわいの拠点を目指します。
フロア構成イメージ
オフィス約100,150㎡(事務所貸室面積約68,000㎡)、商業施設約44,000㎡(商業貸室面積約16,000㎡)、劇場約6,000㎡(客席数1200~1300席)、ホテル約42,000㎡(客室数420室)となります。
● ハイグレードなホテル機能を導入
建物高層部にハイグレードなホテル機能を導入します。客室はラグジュアリーなホテルにふさわしい上質さと広さを備え、室数も420室を有し、大阪の新たなホテルシーンを創出します。また、低層部にはバンケットフロアを設け、劇場との一体的な利用や、多様なMICEニーズにも対応でき、さまざまなシーンで利用出来ます。
「南東側広場イメージ」です。
「商業エリア 外観イメージ(JR大阪駅前側)」です。
アトリウムイメージ
「アトリウムイメージ(正面が保存・移設した旧局舎を採用する部分) 」です。商業施設の中心部には4層吹抜けのアトリウムを設け、その周囲に商業施設を配置することにより、さまざまな人が行き交い、くつろぎ、交流できるにぎわいある商業空間づくりに取り組みます。
また、旧大阪中央郵便局舎の歴史やJR大阪駅周辺の街の記憶を継承するため、アトリウムに面して旧局舎の一部(かつてのロビー部分を含む正面側)を保存・移設し、一体的な活用を行うことで感動的な空間を創出します。
MBSの客席数1,200席~1,300席の劇場
「客席イメージ」です。客席は、1,200席~1,300席の2層式を予定(車椅子席含む)しています。「MBSメディアホールディングス」は、劇場運営を再スタートします。自由度の高い舞台機構と最新設備を備えた劇場で、演劇・ミュージカル・音楽・演芸など国内外の一流エンターテインメントを届けるほか、関西文化の育成や発信にも力を入れます。
引用資料 MBS(PDF:2019/12/11)
大阪駅前に新たなエンターテインメント拠点誕生。~大阪中央郵便局跡地でMBSグループが運営~
MBSは、1985年西梅田での劇団四季「CATS」大阪初演から劇場運営に携わってきましたが、2005年から大阪ビジネスパークで経営していたシアターBRAVA!が用地契約終了により2016年5月に閉館してからは、次の劇場を模索し続けていました。 開場は2024年夏を予定しています。
「劇場ホワイエイメージ」です。
撮影日2020年10月1日 「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」の建設予定地です。
● JR西日本2021年3月期連結決算2,400億円赤字の衝撃
JR西日本は、2021年3月期連結決算の業績予想を公表しました。2,400億円の赤字で、1987年に国鉄から民営化して以降最大となります。新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が直撃、旅行や出張目的の鉄道利用は低迷が続くと予想しています。
鉄道利用者の減少は長期化が避けられず、会社存亡の危機と言っても過言ではありません。3大プロジェクト(大阪駅西エリア、三ノ宮、広島)の見直しも行われる見込みで、延期や規模縮小、あるいは一部中止は避けられない状況になっています。
ただ、「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」に関しては、JR西日本グループも大きく関わっていますが、「日本郵便」が中心の事業のため、計画通り建設される可能性が高いと思われます。
撮影日2020年10月1日 本格的に工事が行われています。
撮影日2020年10月1日 「オールケーシング掘削機」で、「地中障害物」の撤去が行われています。
撮影日2020年10月1日 「安定液タンク」が3基見えます。
撮影日2020年10月1日 東側部分です。
撮影日2020年10月1日 現地に一部保存している旧局舎建物です。「曳き家工事」で西側に約50m、北側に約25m移動させます。
● 旧局舎建物の曳き家工事に着手!
超高層複合ビルを建設するのを前に、現地に一部保存している旧局舎建物の曳き家工事に着手します。移設した旧建物はアトリウム内に保存し、旧局舎の歴史と記憶を継承します。
日刊建設工業新聞(2020/09/10)
日本郵便ら3社/旧大阪中央郵便局跡地開発(大阪市北区)/9月末から旧局舎曳き家
現地にはロビーを含めた旧局舎の正面部分(幅約20m×奥行き約20m×地上3階)の柱や梁を残しており、「曳き家工事」で西側に約50m、北側に約25m移動させます。
2020年9月末から作業に取りかかり、2020年11月末からビル本体工事を開始します。曳き家工事の施工も「梅田3丁目計画(仮称)建設工事共同企業体(竹中工務店・西松建設・錢高組JV)」が担当します。
撮影日2020年10月1日 旧局舎建物のアップです。10月1日時点ではまだ「曳き家工事」は行われていません。
撮影日2020年10月1日
「曳き家工事」を行う前に、躯体を地下階と切り離して「曳き家工事」が行なえるようにしています。更に、1階床の「梁」を新しく「鉄筋コンクリート造」で造り替えたり、鉄骨の仮設の梁に入れ替えたりして、「曳き家工事」に耐えられるように補強しています。
撮影日2020年10月1日 西側部分です。
撮影日2020年10月1日 「大阪ステーションシティ西梅田駐車場」は、2020年5月31日をもって営業を終了しました。
撮影日2020年10月1日 「大阪ステーションシティ西梅田駐車場」の解体工事が行われています。
撮影日2020年10月1日 更に西端です。
撮影日2020年10月1日 「建設現場事務所」は、敷地の南西角に設置されています。
「梅田3丁目計画(仮称)建設工事」の建築計画のお知らせです。
建築計画のお知らせの「南側立面図」です。
建築計画のお知らせの「配置図」です。
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