がんばれパナソニック! パナソニック製の「自動配送ロボット(Unmanned Ground Vehicle)」 神奈川県の2ヶ所で公道走行実証実験を開始!
-がんばれパナソニック!-
「松下電器産業(現:パナソニック)」は、1980年代には「トヨタ自動車」に匹敵する巨大企業グループを形成していました。兄弟会社の「松下電工」、子会社の「日本ビクター、松下通信工業、松下電子工業、松下電子部品、松下電池工業、松下冷機、松下寿電子工業、松下電送システム、松下住設機器、松下精工、松下産業情報機器、九州松下電器、パナホーム、その他」を傘下に収めていました。
2000年代に入ると、グループ会社を完全子会社化したりして本体に取り込んでいきました。2008年10月には会社名を「松下電器産業」から「パナソニック」に変更、2011年4月には「パナソニック電工(旧:松下電工)、「三洋電機」を株式交換により完全子会社化しました。
普通なら子会社を本体に取り込むと企業規模は拡大するのですが、「パナソニック」はリストラに次ぐリストラで企業規模は逆に縮小しています。ライバルだった「ソニー」は、勝ち組となって遥か先を走っています。
かつての関西の電機メーカー御三家と言えば「松下電器産業、三洋電機、シャープ」でしたが、現在は時価総額で比べると御三家は「日本電産、ダイキン工業、村田製作所」となっています。「パナソニック」の好不調は関西の経済に大きく影響を与えます。「パナソニック」にはかつての勢いを取り戻して欲しいです。がんばれパナソニック!
● 未来への種となる自動配送ロボット!
「パナソニック」も立ち止まっている訳ではありません。「未来への種」となるプロジェクトを立ち上げています。その1つが「自動配送ロボット」です。パナソニック関係の「自動配送ロボット」の2つの大きなニュースがありました。
1つ目として、「パナソニック」は12月7日に、神奈川県藤沢市の「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」で、小型低速ロボットを使った住宅街向け配送サービスの実証実験を実施すると発表しました。
引用資料 パナソニック(2020/12/07)
小型低速ロボットによる住宅街向け配送サービスの実証実験をFujisawaサスティナブル・スマートタウンで実施
実証実験は2段階に分けて実施します。2020年11月25日~12月24日までの「フェーズ1」では、Fujisawaサスティナブル・スマートタウン内の「湘南T-SITE」からアクティブパーク南側の住宅街周辺を走行し、公道走行時の技術を検証するとともに、課題の抽出を図ります。
2つ目として、「楽天」は12月7日に、神奈川県横須賀市で自動配送ロボットによるスーパーからの商品配送サービスの実現に向けた公道走行実証実験を12月14日から開始すると発表しました。
引用資料 楽天(2020/12/07)
楽天と横須賀市、自動配送ロボット(UGV)によるスーパーからの商品配送サービスの実現に向けた公道走行実証実験を開始
実証実験では、横須賀市馬堀海岸地域の住宅地(約200m×約120mの範囲)で低速・小型の自動配送ロボットを自動走行させ、公道を安全に自動走行できることを実証します。ロボットは、同地域から約5km離れた「横須賀リサーチパーク」から遠隔監視しながら走行させます。今回使用するロボットは「パナソニック製」です。
パナソニックの「自動走行ロボット(イメージ)」です。
楽天が使用する「自動走行ロボット(イメージ)」です。使用する自動配送ロボットはメーカーが「パナソニック」、機体サイズは長さ115 cm×幅65cm×高さ115cm、最高速度4km/hとなっています。
楽天が使用する「自動走行ロボット(イメージ)」です。
かつての松下電器貿易本社ビル
この記事を書いていたら急に感傷に浸ってしまいました。松下電器グループが繁栄を極めていた1980年代、この建物は「松下電器貿易本社ビル」でした。現在は「ヒューリック心斎橋ビル」となっています。
「松下電器産業」は、輸出部門を設置し、貿易事業を開始するために1935年に「松下電器貿易」を設立しました。「松下電器貿易」は、1988年4月に「松下電器産業」と合併して法人としては消滅しました。
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