アメリカの「JLL」調べ 2020年1月~9月の不動産投資額 首都圏が194億ドルで世界1位、大阪エリアが45億ドルで世界18位!
-2020年1月~9月の不動産投資額-
アメリカの大手商業用不動産サービス会社「JLL(ジョーンズラングラサールインコーポレイテッド)」は、2020年1月~9月の首都圏への投資額が上半期(1月~6月)に続き世界首位だったほか、2021年も堅調との見通しを発表しました。世界的な低金利などを背景に、利回りの厚い物流施設などに資金が流入するとみています。
日本経済新聞(2020/12/02)
1~9月の不動産投資、首都圏が世界首位を維持
産経新聞(2020/12/05)
東京の不動産投資額が世界首位 コロナで海外資金流入
JLL日本法人によれば「新型コロナを中心に世界的に不確実性が続くなか、安定性の高い日本に投資する動きが強まっている」ということです。欧米と比べて感染者数が少なく「有事の日本買いが起きている」との見方を示しました。
全体に占めるオフィスへの投資割合は1~9月に31%と、2019年通年の40%から減少しました。都心5区の賃料は企業のオフィス縮小が増える中でも底堅く推移していますが、中期的にみれば不確実性も強いです。一方でネット通販の利用拡大などを背景に物流施設の人気は高く、割合は30%と急上昇しました。安定収益が期待できる住宅が22%で続きました。
● 大阪エリアが45億ドルで世界18位!
JLLが世界のオフィスやホテル、物流施設などを対象に投資額を集計した2020年1月~9月の首都圏の投資額は194億ドル(約2兆円)となりました。大阪エリアも45億ドル(約4,700億円)で18位に入り、日本全体の投資額は前年同期比2%減の約3兆4500億円でした。
私的には、大阪エリアが都市別の不動産直接投資総額ランキングで20位以内の18位に入ったのが、驚きと共に非常にうれしいです。大阪エリアは外資を中心に大型物流センターが建設ラッシュになっています。
2020年1-9月期 投資活動が最も活発な10都市
「2020年1-9月期 投資活動が最も活発な10都市」です。上半期に続き東京(194億ドル)が1位となった。次いで2位ソウル(142億ドル)、3位ロンドン(134億ドル)となりアジアのゲートウェイ都市への投資が集中しました。表にはありませんが、大阪エリアも45億ドルで18位に入っています。
引用資料 ジョーンズ ラング ラサール(2020/11/19)
JLL、2020年1-9月期世界の商業用不動産投資額を発表
商業用不動産投資額の対象セクター(オフィス、リテール、インダストリアル、ホテル、複合用途、住宅、その他)、2020年第1四半期より住宅を追加となっています。
商業用不動産投資額 地域別
「商業用不動産投資額 地域別 2007年第1四半期-2020年第3四半期」です。2020年1月~9月期の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比33%減の4,790億ドル、第3四半期の投資額は前年同期比44%減1,490億ドルとなりました。グラフを見てもコロナ禍で急減しているのが分かります。
2020年1月~6月期の不動産直接投資総額
アメリカの大手商業用不動産サービス会社である「JLL(ジョーンズラングラサールインコーポレイテッド)」の調べによると、2020年1月~6月期の都市別の不動産直接投資総額ランキングで、東京がニューヨークやパリを抑えて「東京」が1位を獲得しています。
引用資料 日経ビジネス(2020/10/21)
不動産も「有事の日本買い」、東京が世界トップに
私は、前にこのグラフをUPした時に、 ”日本は東京の「一本足打法」です。大阪が都市別の不動産直接投資総額ランキングで20位以内に入ると日本の市場の厚みがグッと増すと思います。大阪には世界の観光都市から世界のビジネス都市への飛躍を期待したいです。” とこのブログに書きましたが、2020年1月~9月には18位に入り夢が叶いました。更なるランクアップに期待したいです。
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